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【期待の新星】シータ閃解説
序文
皆さん超CSお疲れ様でした。こんにちは。みうらです。
今回は超CS京都で、はじめ(@jyoro1006)が使用しbest128だった【シータ閃】について解説していきたいと思います。(以降、常体を用います。)
①現環境について
Tier1が【アナカラーハンデス】【ゼーロベン】【赤単我我我】【アポロバイク】
Tier2〜3に【ガイアハザード退化】【4c邪王門】【赤緑ボルシャック】【5cコントロール】【青黒t赤龍頭星雲人】【カリヤドネループ】など
今の環境を一言で表すとしたら「なんでもいる環境」といった感じである。
なんでもいる環境がどういったカードやデッキに作用するかだが、まずメタカードが弱くなる。
メタカードと言うのは「特定の対面に物凄く刺さる代わりにそれ以外の対面で弱い」カードであり、色々なデッキが環境にいる状態では特定のデッキの為に入れたカードが機能しない事が多いためあまり強く使うことができない。
そしてメタカードが弱い環境だと何が強くなるかだが当たり前に「出力が高いデッキ」が強くなる。
以上が現環境についての考察で、纏めると「メタカードが弱い」「出力の高いデッキが多い」といった環境。
本題
②なぜシータ閃なのか
「メタカードが弱い」というのは「特定の対面にしか刺さらないから」であり、であれば今の環境「広い対面に刺さるメタカード」の通りはとてもいい。
そこで、
「広い対面に刺さるメタカードとは何か?」
となったところ辿り着いたのが《アルカディアス・モモキング》と《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》だった。
その2種を上手く組み込めるデッキこそが【シータ閃】である。
それではデッキの解説へ。
③【シータ閃】というデッキについて
このデッキの強みは
①《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》や《Dis ノメノン》によるボード&リソースコントロール
②《アルカディアス・モモキング》や《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》による牽制
③《未来王龍 モモキングJO》によるワンショットギミック
の3点
今のメタゲームが盤面を作ることに寄っているため《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》や《Dis ノメノン》、《アルカディアス・モモキング》で盤面を処理し続け、《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》で展開させないようにするといったコンセプトのデッキが強いのではないかと思い構築。
早速CSに持ち込んだところ、悪くない戦績を残す事ができた。
8/20 香川CS ベスト8
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85906379/picture_pc_8a81810206324a55b95fe4b3dc8be2a4.jpeg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662299560999-QuPhz1rEAI.jpg)
以下有料部分とさせていただきます。
④構築の変遷
上記構築の欠点としては初動が安定しないことや《奇天烈 シャッフ》の使用頻度が少ないなどが挙げられた。
・初動の安定度
・《奇天烈 シャッフ》の枠
この2点を主に意識したところ
・初動の安定度
《フェアリー・ギフト》や《龍装 チュリス》といった、他のカードとくっつくことでやっと初動となるカード
2色カードで打ちづらく、打つことにより手札が減ってしまう《地龍神の魔陣》
この2点が怪しく《地龍神の魔陣》《フェアリー・ギフト》《龍装 チュリス》の枠を、3→5の動きをするにあたって手札が減らず単色で1枚解決の《豊潤 フォージュン》に変更
・《奇天烈 シャッフ》の枠
《Dis ノメノン》を出しやすくするための青単色枠であるため青単色カードならなんでもいい。
3コストブーストからスタートするデッキのため《奇天烈 シャッフ》が場に出るのは4ターン目となり、4ターン目にこのカードを出してもあまり強くない。
以上2点から青単色かつ手札に持っておくだけで機能する《裏斬隠 カクシレシピ》を採用
また《地龍神の魔陣》を不採用にしたことで、青枚数が少なくなり《Dis ノメノン》がプレイしにくい点などを考慮し、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》2枚を《禁断竜秘伝 エターナルプレミアムズ》2枚へ変更。
8/27 超CS京都 5-3 141位
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85981317/picture_pc_5eb74a7c803adc8b93ed9509f4a6516b.jpeg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662299637822-5oJ33Ha6uk.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1662299679613-LneCdEZUFS.jpg)
⑤デッキ解説
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85981521/picture_pc_8b3a21a894f65abb1294acaeb2ae7866.jpeg?width=1200)
確定枠は上記36枚。残りの4枠は環境次第で変わる水文明単色のカード。
《フェアリー火の子祭り》
手札が減らない初動枠。
火文明のカードが捲れる度に手札に帰ってくるため何度も打ち直すことが可能。(火文明27枚のデッキで2枚捲って火文明が捲れる確率は約9割)
マナゾーンにあるカードを触ることが多いデッキなためこのデッキにおけるマナリソースの価値は絶大。
役割がとても多く
・【ガイアハザード退化】に対して複数回使用してマナ枚数で負けないようにしたりする。
・《生命と大地と轟破の決断》や《禁断竜秘伝 エターナルプレミアムズ》から出すクリーチャーや《生命と大地と轟破の決断》本体を探しに行く。
など。
《豊潤 フォージュン》
手札が減らない初動枠その2。
こちらは3t目に打つ以外にあまり役割がないが、3t目に打った時のリターンは大きい。手札の噛み合いがとても大切なデッキのため1ドローの価値はとても大きいものとなっている。
《Dis ノメノン》
初動枠兼フィニッシャー。
【ゼーロベン】の《そのウサギ、クセ者につき》や【ジョラゴンジョーカーズ】の《ヤッタレマン》、【赤単我我我】の小型クリーチャー、【アポロバイク】のポレコなどといった処理されるだけでテンポが遅れてしまうカードが環境に多いため採用。
ジャストダイバーでSAを持っているため、ダイレクトアタック要因としても重宝する。
《王来英雄 モモキングRX》
《アルカディアス・モモキング》を踏み倒し、盤面を作るのが主な役割。デッキの核となるカード。
シンカパワーを使用し、盤面処理に使用することも多い。
《キャンベロ<レッゾ.Star>》
あればあるだけターンを貰えるので最大枚数の4枚採用。
《王来英雄 モモキングRX》の能力でこのカードを踏み倒した次のターンに《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》で手札へ戻しスター進化で場に残った《王来英雄 モモキングRX》に侵略してもう1ターン貰うプレイは覚えておくべき。
《アルカディアス・モモキング》
出すだけで数ターン貰える対面や、出すだけで詰みが発生する対面まで存在するカード。
このカードでターンを稼いでる合間に盤面を固めるのがこのデッキの1番強い動きなため最大枚数の4枚採用。
《切札勝太&カツキング 〜熱血の物語〜》
盤面の取り合いや作りあいに一役買ってくれるカード。Sトリガーとしても強いので最大枚数の4枚採用。
《未来王龍 モモキングJO》
このカードのおかげで盤面0からのワンショットが可能になった【シータ閃】の足りない最後のピースを埋めてくれるカード。
基本的な勝ち方は盤面を作ってからでありこのカードで走るのはサブプランにすぎないので採用枚数は控えめの2枚。
《禁断竜秘伝 エターナルプレミアムズ》
青枚数のかさ増しができるパワーカード。
ハンドキープがとても楽になり、小回りが利く万能カード。
マナゾーンから《王来英雄 モモキングRX》を出し盤面を取りながら《アルカディアス・モモキング》の着地ができたりと、面を取りながら面を作るのに一役買ってくれる。
このカード+何かがあって初めて役に立つカードなので採用枚数は控えめの2枚。
【ゼーロベン】対面に相手のマナゾーンから《困惑の影 トラブルアルケミスト》を引きずり出して無理矢理ランデスする動きは覚えておくべき。
《蒼き守護神 ドギラゴン閃》
盤面を作るのに一役買ってくれるカード。
色が強くない点や、無くても強い盤面を作れることが多い点から控えめの2枚採用。
ターン終了時の多色全アンタップ効果は強制なため《アルカディアス・モモキング》がアンタップしてしまい《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》の破壊対象に取られてしまうのは気をつけるべき。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》
デッキパワーを底上げしてくれるカード。
コマンド持ちなため《秩序の意志》で封印された《キャンベロ<レッゾ.Star>》の封印を剥がしファイナル革命で《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を踏み倒し《キャンベロ<レッゾ.Star>》をバウンスし使い回せたりする。
《生命と大地と轟破の決断》
主に踏み倒し能力要因。
《王来英雄 モモキングRX》を踏み倒しパンプ効果を付与することにより《王来英雄 モモキングRX》のシンカパワーで相手の盤面を処理するのにも使う。
以上が確定枠の解説。
次に残り4枠水文明単色枠の候補カードについて解説していく。
《奇天烈 シャッフ》
弱いカードではないが、「この対面に使いたい」というのがあまり無かったり、そもそも使用するタイミングがない。といった機会が多い。
《ドンドン吸い込むなう》
先述した《キャンベロ<レッゾ.Star>》の使い回しができ、かつ受け札であるという点が評価高め。【赤単我我我】と【ゼーロベン】が多い環境ならあり。
《貝獣 パウアー》
カードパワーが低い水文明のカードをそもそも使用するタイミングが無いため、それなら手札に抱えているだけでいいこのカードが採用候補に。【アナカラーハンデス】が多い環境ならあり。
《裏斬隠 カクシレシピ》
手札に抱えているだけでいいという点でこのカードも採用候補に。
リーサルをずらして返しに《未来王龍 モモキング JO》でワンショットすることも。
【赤単我我我】が多い環境ならあり。
《B.F.F モーメント》
【アポロバイク】に対する回答。
受け札としての質も高くかなりありよりのカード。
【赤単我我我】と【アポロバイク】が多いならあり。
またこのカードを採用している場合は、【赤単我我我】対面の後手3ターン目は《Dis ノメノン》よりも他のブースト札を積極的にプレイするべき。《Dis ノメノン》だけ手札が減ってしまうブースト札でありこのカードを踏ませていい箇所が減ってしまう。
《ウィザード・チャージャー》
ブースト札の9枚目。手札は減るもののトップ操作ができるため単色カードを山上に置いたり疑似ドローカードとしても使える。弱めの《豊潤 フォージュン》だと思ってくれると分かりやすいと思う。
カードパワーが低いため採用するとしても1枚が限界。
⑥最新のリスト
![](https://assets.st-note.com/img/1664722881087-G0KtM2JtXc.jpg?width=1200)
《キャンベロ <レッゾ.Star>>>>>《アルカディアス・モモキング》だと思い、《キャンベロ<レッゾ.Star>を上手く使うための《メテヲシャワァ <バジュラ.Star>》を採用。
青枚数も悪くないぐらい取れてるから《Dis ノメノン》も出しやすく【ゼーロベン】を取りこぼすことも少ない。
青単色枠が《龍素記号 Xf クローチェフオーコ》の理由は《メテヲシャワァ <バジュラ.Star>》のドローで引き込みつつ【青黒t赤龍頭星雲人】や【アナカラーハンデス】に強く出れるため。
詰めを楽にするためとデッキパワーを保つためにに《アルカディアス・モモキング》は2枚採用。
ボード勝負に強く出るために《蒼き守護神 ドギラゴン閃》を4枚採用
《アルカディアス・モモキング》が減ったため《未来王龍 モモキングJO》を不採用
《未来王龍 モモキングJO》を不採用にすることによって火力が落ちたため初動兼革命チェンジ元の《龍装 チュリス》を採用
⑦各対面の有利不利とプレイ解説
【ゼーロベン】 有利
《Dis ノメノン》や《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》で盤面を取りつつ、《アルカディアス・モモキング》で《闇王ゼーロ》を打てないようにして、《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》でS・トリガーで返されても返せないようロックをかけつつ殴りに行くのが主な勝ち方。
《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》をケアするために《アルカディアス・モモキング》で3点行くのが大切。ここの3点の《唸る鉄腕 ギリガザミ》や《闇参謀 グラン・ギニョール》は割り切っていい。
青単色枠を《奇天烈 シャッフ》にするともっと有利になるが、元々有利なので別にそこまでしなくてもいい。
【アナカラーハンデス】 微不利
多色カードが多いため、ハンデスで単色カードを抜かれてテンポロスを起こしてしまい、そのままテンポを取られて負けてしまうといったケースが多い。
3ー5で繋ぎ、《アルカディアス・モモキング》を着地させることができれば、こちら側に分があるゲームになる。
青単色枠を《貝獣 パウアー》にすると勝率が微不利から有利へと変わる。
【青黒t赤龍頭星雲人】 五分
《アルカディアス・モモキング》が着地する頃には呪文メタが刺さりづらく、《龍頭星雲人》のハンデスがきついといった印象。
《蒼き守護神 ドギラゴン閃》や《蒼き団長 ドギラゴン剣》で盤面を展開しつつ、《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》を絡めて圧をかけて返のターンで勝つのが主な勝ち方。相手の受け札は呪文しか入っていないため、《アルカディアス・モモキング》を絡めたリーサルで殴りに行くのが望ましい。
青単色枠を《貝獣 パウアー》にすると勝率が五分から有利となる。
【4c邪王門】 有利
《アルカディアス・モモキング》を立てることさえできれば、相手は《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》でバウンスするぐらいしかなく、バウンスしても後続の《王来英雄 モモキングRX》や《未来王龍 モモキングJO》があれば再進化できるためこちら側に分があるゲームとなる。
【赤単我我我】不利
先行で《Dis ノメノン》を小型に当てられたらなんとかなるってレベル。
序盤さえ凌ぐことができれば《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》と《蒼き守護神 ドギラゴン閃》でボードを取ってコントロールでき、こちらのゲームになる。
青単色枠を《裏斬隠 カクシレシピ》や《B.F.F.モーメント》にすると不利から微不利ぐらいに変わる。
【ガイアハザード退化】有利
雑に殴ると相手の《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》で盤面を返され、ガイアハザードのロックを掛けられるため、雑に殴るより《アルカディアス・モモキング》でのロックと《切札勝太&カツキング ー熱血の物語》と《蒼き守護神 ドギラゴン閃》でのボードコントロールでゲームを作り、過剰打点で殴りに行く試合が主である。
《アルカディアス・モモキング》の刺さりがいいため、《アルカディアス・モモキング》でターンを稼ぎつつ、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》や《フェアリー火の子祭り》で相手とリソース差をつけていく展開が望ましい。
⑧2023年現在のリスト
6月21日 トレカマーケットCSinカーディバルで3位だったシータ閃の最新のリストです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109211763/picture_pc_d11595aa1c36329a34f939000f2996aa.png?width=1200)
1回戦 Bye
2回戦【4c邪王門】○
3回戦【赤単我我我】○
4回戦【青黒サガループ】○
5回戦【青黒サガループ】×
6回戦【アナカラーオービーメイカー】○
環境での《アルカディアス・モモキング》や《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》の通りがいいと思い使用。
除去したい小型クリーチャーが減ったことや採用したい水文明が増えたことにより《Dis ノメノン》を不採用に。空いた枠に《極智呪文「ゼンブレイン」》と《B.F.F.モーメント》を採用。これにより【赤緑アポロ】や【赤単我我我】に対して強く出れるように意識しました。
多色カードが元の構築と比べて減ったことや【サガループ】へのメタカードとして《闘争類喧嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》の採用もアリだと思います。
その他対面は後日追記します。
何か疑問に思ったことや聞きたいことなどあれば@3ura_trc までお願いします。
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