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早期介入および小児リハビリテーションにおけるコーチングアプローチ(Coaching approaches in early intervention and paediatric rehabilitation)

Dev Med Child Neurol. 2020 Feb 17. doi: 10.1111/dmcn.14493.

【要旨】

今日,コーチングは早期介入および小児リハビリテーションにおいて特別なニーズを持つ乳児・幼児の家族の参加を促進するものとしてますます用いられるようになってきた.コーチングの実践は多くの介入で取り入れられており,子ども・家族の利益となる帰結を得るには必要不可欠なものとして認識されている.しかしそこには,コーチングという概念を不鮮明にしてしまったり,早期介入・小児リハビリテーションにおけるエビデンスに基づいたアプローチとして理解し,統合することを妨げる多くの両義性が存在している:例えば家族に対するコーチングとトレーニングとの間にある差異の欠落など.コーチングを専門家の実践に取り入れるときの課題は成人の学習プロセスや知識獲得,態度の変容(transformation of attitudes),信念,そして療法の習慣(treatment habits)に関連している.この論文では早期幼少期の介入において遭遇するバリアと,コーチングを上手く実施しようとする際に利用可能な選択肢について述べる.

【本文一部抜粋】

図2

CampbellとSawyerはヘルスケア専門職の個人的要因(personal factor)が関係指向的な家族中心の介入(relationship-directed, family-centred intervention; RD-FCI)の実践にどれほど大きく影響を与えているかを強調している.そのため,RD-FCIにおいてコーチ役となるヘルスケア専門職は自身の信念や態度について自覚しておく必要がある.なぜならその信念や態度が家族との相互作用を妨げるものとなるかもしれないからである.

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