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PVLを伴う子どもの視覚および視知覚の特性,眼球運動,そして斜視(Visual and perceptual characteristics, ocular motility and strabismus in children with periventricular leukomalacia.)
【要旨】
未熟な視覚システムは有害事象に対して脆弱である.脳室周囲白質軟化症(PVL)は視放線に障害を与える在胎24-34週時点での低酸素性虚血の結果起こる傷害であり,子どもの視覚障害の主要な原因となっている.PVLによる中枢性視覚障害は視覚成熟の遅れ,正常以下の視力,視覚的混雑(crowding),視野欠損,そして視知覚-認知障害により特徴づけられる.MRIは視神経乳頭,斜視,眼振,そして不十分な視覚誘導性の眼球運動と関連するこの脳障害の診断に用いられる方法である.PVLを伴う子どもは脳性麻痺との組み合わせで重度の視覚障害を持つものから,知的に正常で脳性麻痺も伴わないものの早期より内斜視を呈するものまで臨床的にスペクトラムなものを眼科医に示すだろう.適切な教育とハビリテーションの戦略がこのグループの子どものニーズに答えるために開発される必要がある.
【補足】
この論文では48人のPVLを伴う子どもが対象となっています(脳性麻痺を伴う子どもはうち36人).在胎週数は不明です.結果のみ記載します.
・44/48の子どもに斜視が見られた
・30/48の子どもに内斜視が見られ(うち7人の子どもは微小斜視),14/48の子どもに外斜視が見られた.4/38の子どもは眼球正位であった.
・眼球運動を記録した16/21の子どもは異なる波形で水平方向の明らかな,もしくは微妙な眼振が見られ,その多くは律動性眼振であった.
・多くの子どもは視覚提示されたターゲットを滑らかに追視することが難しかった.頭部の動きでこの難しさを代償する子どももいた.
・遠視,乱視は近視よりも多く見られた.
以上です.
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