ラーメン二郎三田本店に行った話

ラーメン二郎三田本店に行ってきました。昼営業が15時までとのことで若干の不安を抱きつつも(移動開始が13時30分)秋葉原での用事を済ませ田町駅へ向かいました。田町駅からお店までは徒歩10分ほどの距離がありますが、その移動を挟むことでラーメンがゼロカロリーになります。

田町駅の西口から慶応仲通り商店街を抜けてお店へ向かいます。駅へ着く以前から既に空腹だったので商店街から漂う香りに幾度となく理性を奪われそうになりましたが、ここで別のものを食べてしまっては全てが台無しです。空腹は最高のスパイスという誰かの受け売りを胸に刻んで歩を進めます。


空腹に耐えつつお店へ到着です。この黄色と黒のカラーリングは、二郎に通い慣れていても毎度独特の緊張感に苛まれます。と同時に、厨房から漂う小麦とアブラの芳醇な香りは脳内に直接快楽物質を注入されているような気分にさせてくれます。


到着時既に20~30人程が並んでいましたが、お店を囲むように列形成するシステムのようで、裏口まで列が伸びていました。皆戦いを控える戦士のような面持ちですが、慶應義塾大学が近いからか若い男性が多く、皆もれなく米津玄師の出涸らしのような見た目をしていました。

裏口の扉は換気のためか開いていましたが、ふと目をやると山田総帥がいらっしゃいました。ライブで推しを初めて目撃した時のような、その存在を何度も脳が確かめるような感覚を覚えました。さぞ気持ち悪い視線を送っていたことでしょう。目が合わなくて良かったです。

30~40分ほど並び、立ちっぱなしの足に若干の疲れを感じ始めた頃、爽やかなスタッフのお兄さんに席に案内されました。どうでもいいですが、取引先のお兄さんに顔が似ていました。(本当にどうでもいい。)

親の声より聞いた「ニンニク入れますか?」にニンニクコールのみで答え、ついにラーメンが着丼しました。(小ラーメン ¥600)

これが原初の二郎にして、今や全国に数を増やした直系二郎と二郎インスパイアの祖たる存在。三田二郎は味のブレが大きいガチャとの評判がありますが、個人的には量もちょうどよく味もイメージする二郎から逸脱することが無かったのでかなり満足でした。ただ上振れした時の本店は他を余裕で凌駕するらしいので、今回を超える一杯を求めてリピートしてみたいですね。直系二郎は食べ残し等の問題からマシ、マシマシコールを廃止する店舗もありますが本店はマシ以上のコールも可能のようでした。
写真の右側が若干暗いのは自分の隣に立っている総帥が日光を遮っているためです。
接近イベントですね。


二郎は一見すると混沌を極めたビジュアルですが、一度食べるとその纏まりと、全てのパーツがあるべくしてそこにあるという事実に気づきます。
私もそろそろ30代が見えてくる年齢ですが、ラーメン二郎という概念があるこの時代に生まれた事に感謝したいです。




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