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大切なのは議論ではなく、実際にパンを与えること

LINEの上級執行役員の田端信太郎さんのツイートが炎上して、LINEが謝罪するという事態になってた。

「お金を稼ぎたい」という人に対して「生命保険を掛けて自殺する」というツイートをしたのは悪ふざけが過ぎたとは思うが、「憲法はただの文章で、実際に餓死しそうな人にパンを食べさせるためには誰かがパンを買って与えなければならない」ということは至極当然のことだし、「憲法では『生存権』がが保証されているが、どんな状況を『生存権が満たされている』と見なして、その状況にするにはどんな予算を使って、誰がどう面倒を見るのか」をもっと議論しなければならないと思っているから。

憲法って、ただの紙の上に書かれた文章ですよね。。。実際に餓死しそうな人がいるときに、「憲法」がアンパンを恵んでくれたりするのですか? 誰か、生身の人間が、お金を出してアンパン買うところから始まりますよね?

私がこの仕事に就く前にも、近所に住んでいる○○さんはどうやら生活保護を受けていて、地域の民生委員さんのお世話になっているということは、ちらちらと耳に入ってきた。

風俗の仕事をしていくうちに「福祉のお世話になることもできるが、そうしたくないので、不本意な仕事だけど風俗で働く」という人達にもたくさん会ってきた。

私の知る限り、60代ぐらいでも「身体を売って糊口をしのいでいる」人もいるので、30才ぐらいでも「風俗の仕事を上がれない」人に対して「将来のことが……云々」というのは、意味のないことだし、他の仕事をしてきた人が、病気になったりクビになって働くなくなるの同じように、「身体を売れなくなった」女性も、そのときに保護を受けたらいいと思っているから。

それはさておき、こんな言葉狩りのようなことばかり起こっていて、じゃあ実際に生存権をおびやかされている人達への支援のあり方を検討する話にならないのはとても残念だ。

まぁ、私は自分にできる範囲のことをしているからいいけど。

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