見出し画像

自分の価値観と違う記事を「作り話」と決めつける人たち

中村淳彦さんのネット記事『21歳医大生が「売春」にまで手を染めた事情』のコメント欄がすごいことになっている。

他の記事のコメントが80件ぐらいなのに対して、この記事は公開3日で330件にも登り、その多くは「医大生なら家庭教師のバイトもできるはず」「部活をやめればいいこと」という、他の記事で取り上げられている女性とは違って、本人の偏差値が高く、「部活の費用も必要」と言っていることが、「普通では考えられない」ことで、記事の信憑性を疑う声も多い。

確かに私も「医大生なら家庭教師のバイトで稼げるのでは?」と思ったが、それはあくまでも一般論であり、その女性にとって家庭教師のアルバイトを探すより、最近ネットや雑誌などてよく耳にする「パパ活」という言葉のほうが、「より身近で稼ぎやすそう」だったということだ。

今は大手の進学塾や家庭教師派遣会社もあるので、私が医大生の家庭教師に教えてもらっていた時代に比べて、家庭教師も稼げないのかもしれない。

子供に医大生の家庭教師をつけたい親より、「若い女性との交際を楽しみたい」という男性のほうが多く、お金を持っているのかもしれない。

「偏差値が高い医大生なら家庭教師のバイトで稼げる」という以上に「若くてきれいでしかもまじめ(そう)な女性はパパ活や風俗で稼げる」という状況があるのだろう。

今の若い女性は「貞操感」が薄れてきている人が多いが、それは「親の決めた人と結婚しなければならない」「結婚するまでは処女でいなければならない」という従来の価値観から、「自分の好きな人とセックスしていい」と、ようやく女性が自分の自己決定権を取り戻したことで、私はいいことだと思っている。

ネットで様々な価値観に触れることができる時代に生きているのに、自分の価値観と合わないことを
深くその背景を想像することなく、「作り話」と決めつけるのはもったいないと、私は思う。

ここから先は

95字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?