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「オス力が強い男性たちが離したくない女」について考えてみた。

ココ・シャネルの人生から学ぶ

2009年に”シャネル映画”が同時期に3作公開されるという年がありました。その時に初めて、あの有名な「シャネル」ブランドの創始者、ココシャネルさんの人生を知りました。

私なんぞがあの偉大な方を語るにはまだまだ足元にも及びませんが、すいません、語らずにはいられません。シャネルさんの何が凄いかというと、ひとりの人間(女性)としてもすばらしく、ビジネスという側面を切り取っても、一流である、というところです。

シャネルさんについて書かれた本を読んでみると、恋多き女として、80歳になってもプロポーズされていたらしいということや、生涯独身を貫いたということも書かれています。

ここに人物相関図を載せます。
「誰も知らなかったココ・シャネル」より

登場人物、とんでもないですよね。

イギリス首相、ユダヤ人実業家、ロシア皇帝、ナチスの大物スパイ、歴史に名を刻んだ芸術家たちなど。

図書館でこの本を発見して、「ココシャネルさん、スーパー人たらしな件w」と思わずツイートしてしまいました。人間のオスとしての力が明らかに強いだろう男性に多方向から愛されています。戦争真っ最中の時代、今よりも男尊女卑や差別が酷かった時代。そんな状況で男性たちに愛されながら、そして、ビジネスパートナーとして彼らを手玉にとりながら関係を構築していくわけですから、大変なことですよ。そしてシャネルさんは尋常ではないバランス感覚の持ち主で経営もされていたんだろうなと容易に想像できます。いやあ、これは、ものすごいハイレベルな交渉をしてると思いますね。相手が相手ですから。ココシャネルさんは、「オス力が強い男性たちが離したくない女」であった事実は、間違いなさそうです。

ココシャネルさんはファッションデザイナーとしても女性としても「在り方」を追求していました。私は普段から大量の本を読みますが、ココシャネルさんだけではなく、一流と呼ばれる仕事をされる方々は「在り方」を大切にしていることが分かります。「在り方」には、生きる姿勢や、信念や、誇り、愛、感謝など、すべてが含まれます。

ではいったい、「オス力が強い男性たちが離したくない女性の在り方」とはどういったものなのでしょうか。勉強してきた知識をもとに考察した内容をまとめてみることにします。

1.「かまってちゃん」からの脱却ができている

「自立した女性」と言葉では簡単に片付けることができますが、意外とこれは難しいんですよね。表面だけの自立をすることは、誰でもできますが、ここで書く「自立」というのは「私をみて」「構ってくれないと嫌」などといったような精神的な「在り方」からの脱却です。

生まれた時、最初は誰でも赤ちゃんですが、そこから差がつくのは後天的な要因なんですね。それぞれのレベルにおいて試練を乗り越えて、大抵の状況には対処できるようになり、面倒くさい事にも真摯に向き合い、強くなり自信がついてくると、他人に対する依存心だとか、期待を持たなくてもやっていけるんだなという時期がいつかやってきます。決して、容姿や年齢の話ではなくて人間の中身が大人になってくると、「男性に幸せにして貰わなくてもまあいいか」という境地にいくようになり、そのときが「かまってちゃん」からの脱却なんです。

1人でも十分に幸せになれる自信がある女性たちは、芯があり強いですよね。実をいうと、「かまってちゃん」から脱却できた女性だけが恋愛はうまくいき、成功するんだと思います。まず、悩まなくなりますしね。どうやって脱却するかというと、簡単です。覚悟を決めるだけ。「もうこんなことをやってるのはいい加減やめよう」と、本心で決めたらいいと思います。

2.若さと美貌で勝負しない

オンリーワンの存在でいるためには、若さと美貌を極限まで磨きながらも、敢えてそれを使って勝負しないことが大切だと思っています。
多くの女性たちは、〇〇歳ぐらいまでに結婚をしてなるべく若くて綺麗なうちに自分を売ろうとしますが、それは、結婚がゴールだという幻想を抱いているからです。どうして、一生売れっ子でいることを考えないのかな?と不思議ですね。

一生売れっ子でいるには「若さ」と「美貌」に依存していたら、到底無理です。若さと美貌で寄ってくるような男性は、それがなくなったら離れていくような人なのです。いつかは消えてなくなるものなど普遍的な価値ではないと私は10代から考えてきました。寄ってきた男性たちもチヤホヤしてくる人達も数えきれないほどいましたが、「どうせ私が若いから来ているだけ」といつも冷めた目で見てきたんです。表面的な条件で寄ってくるような人は名前すら覚える気がなかった。勝負すべきは、若さでも美貌でもない、歳を重ねるたびに良くなり、味がでる部分だと思いますね。「若さと美貌がなくなった時、自分には、何が残るんだろう?」といつも自問自答していれば、どうすればいいのか、道はみえると思います。

3.お金は貰うのではなく払うもの

ココシャネルさんの発言で、「男の人と付き合うのはとてもお金がかかるものなのよ」という言葉があります。

言いたいことはよくわかります。稼ぐ力のある男性と対等に付き合うのは結構大変なことで、正直なところ、彼らはお金で女性の人生を買えてしまいますから。パトロンになったり彼女にしたり奥さんにして「いつでも自分の手の届く範囲内にいる女」にしたがるんです。その選択を女性側も望んでいればお互いウィンウィンでいい関係です。

けれど、自由と自立を求めている女性からしたら檻の中に入れられている気分で、窮屈で仕方がないわけです。ココシャネルさんはこんなことも言っています。「男は女を手に入れれば、すぐその女に退屈するものだから」と。

私はいつでも成長していたいし、自由と自立が欲しいとずっと考えてきました。別れることでさらにスケールアップをして運命を切り拓いてきたのです。それと同時に、気にいった女性を自分のテリトリーに囲いたがるオスの性質に悩まされてもきました。

誰かの女に留まってしまうことは、彼を永遠に越えられないことと、ほとんど、イコールです。そんなんでいいの?と思ってしまいます。誰の恋人になろうと、その人をいつか超える自分を信じたいです。そのために日々努力をします。

ですから、完全に囲われないために、オス力の強い男性とは力関係で対等であることが大事だと思っています。「お金」は目にみえて分かりやすく、二人の関係性を決定づけるツールです。私がお金より欲しいものは「選択」です。お金よりも自分の時間のほうがよっぽど高いと思っていますし。

「いくらでも選択肢があるなかで、今はあなたを選んでいるだけなの」という姿勢をみせてインパクトを残しておくには、ほかの女性がするように、お金を貰っていてはいけません。「払う」意思を示したほうがいいし、これからはもっとそうしていくつもり。でも、好意を持たれながら「払わせて貰う」ってタイミングやポジションの取り方が結構難しいんですよ。シャネルさんはどうやっていたんだろう?と聞いてみたいぐらいです。払う側の立場にいたほうが、自由と選択権はとりやすいですから、いかにして「払わせて貰う」関係性を構築するのかは、今後の課題ですね。

4.誰もあなたに与えられなかったものを私が与えてあげる

オス力の強い男性たちのことを「与える人」と個人的には解釈しています。彼らは、他人を受け入れるスペースを広くもっていて、誰かを養っていたり、重要な意思決定をするポジションにいたり最終的な責任を全部担うようなことをしていたりするわけです。その規模は人によって違いますが、彼らは与える側の立場を選択することが、男の自信でも喜びでもあるし、何より、居心地が良くてラクなんです。

そうやっていつの時代も繁栄してきたんだと思います。「与える人」の周りには「与えられたい人」が集まっている構図です。現代だとそれはだいたい「会社」という形をしていますが、会社なんていう概念がない時代にも、同じ現象が起きていたんじゃないかな。

女性たちは寄ってたかって来るわけですよ。私のこと幸せにしてとか、彼と結婚したら私はいい暮らしが出来るかも!とか、そのような想いのある女性たちは、いっぱいいるわけです。そこに対しても躊躇なく普通に与えるんですよね。私はオス力の強い彼らを注意深く観察していたら、あることに気付きました。

「与えるばっかりで、与えられることに慣れていないんだ」と。

気付いた瞬間、「女性から与えられること」が彼らの潜在的なニーズであることを秒速で理解しました。そもそも、「私の人生に責任とって」とか「幸せにしてくれ」と言う女性はごまんといます。でも逆のケースは、ほとんどいないですよ。なにしろ相手は大物ですから。「私があなたを幸せにする」「あなたの人生に私、責任とるわ」なんて言えるだけの女性は絶対いないです。

だからこそ、与える意思がある女性はつよく、その在り方でいけば、離そうとしたって離れてくれないと思います。何を与えるかというのは相手が欲しいものを与えるわけですから人それぞれ違いますが、抽象的な言い方をすると「無償の愛」ですよね。よくよく振り返って、オス力の強い男性が真剣になる女性たちを思い出すと「与える」が、できています。私が出逢ってきた奥さんたちもそうでしたし、シャネルさんももちろん、出来たでしょうね。

女の覚悟と愛で、男性が骨抜きになってしまう。これは、成長している大人の女性だけができる特権だろうなと思います。

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