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騙す奴の研究

いつかまとめてコンテンツにしたいですが、私の人生はすべて順風満帆にいってるわけではなく、どちらかというと波乱に満ちていて、しくじりまくって、今まで、きています。

なぜそうなったかというと、世の中には騙す奴があちこちにいて、騙されたり騙される直前までいきながら強くなってきたのです。この言葉をきいて、「えー、そんな人に出会った事がないよ」という感想をお持ちなら、きっとあなたがまだ騙す奴に出会っていないか、もしくは、出会っていても、狙われていないだけです。親や会社や配偶者や、誰かに守られている立場にいる人を、基本的に詐欺師は狙ってきません。これは事実です。治安のいい日本でも、自分の生活と安全は自分で守る状況に身を置くとよくわかります。

「世の中、詐欺師ばっかだな」

初めて騙された時は、稼いだお金と生活を一気に失いました。その時に心優しい人たちに助けてもらい「高い授業料だったね。あなたはまだ若いから何度だってやり直せる」と、その言葉と救助のおかげで立ち直ってきたので今があります。それでもあんな思いは二度としたくないという気持ちと、世の中怖いなという恐怖に囚われて、泣き寝入りをしていた時期もありますが、今では、詐欺師なんかに屈してたまるかと思って生きています。もうお分りかと思いますが、転んでもタダでは起きないタイプです。

世の中に理不尽なことなんていくらでもありますから、いちいち落ち込んで傷ついていても時間だけが過ぎていきます。それなら、「騙す奴の研究」をして人間心理に詳しくなりながら対策を編み出して進んでいけばいい。一度、二度、三度、と、騙されかけていくと、人間は賢くなっていくものです。免疫がついてきます。怪しい奴と怪しい話は徐々に嗅ぎ分けられるようになっていきます。今日は、騙す奴の人間心理と行動パターンの研究結果を書きたいと思います。

人間の欲求を知ると騙されにくくなる

まず騙されないためには人間の基礎的な欲求を理解しておくといいでしょう。詳しく知りたい方は「マズローの欲求五段階説」をネットで調べるといいのですが、人間の欲求にはレベルがあります。レベル1は衣食住や睡眠などといった、生命維持に関する欲求で、欲求が満たされていくうちにレベルが上がる構造です。レベル5に到達している人は、自己の可能性や達成、自己成長、ピーク体験といった、自己実現欲求をもとに行動しています。

「騙す奴の研究」によると、騙す奴は欲求のなかで、この3つが、特に強い人たちです。

「金欲しい・やりたい・認められたい」

お金を持つと「金欲しい」という欲求をもった人が近づいてきます。女性的な魅力をそなえると「やりたい君」が近づいてきます。テレビに出るとテレビに出た時にしか近づいてこない人達が近づいてくるのがわかります。テレビに出ている人と友達だよと自慢すると、自分が周囲の人間に認められるからだと思います。

もちろん、この3つの欲求は人間なら誰にでもあります。自然な欲求ですので否定しているわけではありません。私が言いたいのは、強度の話です。とてつもなく欲求が強くなると頭の中がいっぱいになるんだと思います。自制心を保てなくなり、結果的に人を騙すことも起こりうるのです。彼らは、欲求を満たすためにあらゆる手を使います。平気で嘘を言う。お金を盗る。周囲の人間をトラブルに巻き込んで迷惑をかけるなど。そこには、相手を思いやる優しさや倫理観は存在しません。どうしても欲求を満たしたい衝動で動物のような行動を大人の人間がとるようになります。

まともな人は調子のいいことを言って近づいてきたりしない

騙す奴も裏表がある奴も共通している特徴は、調子がいいことです。だいたい、調子のいいことを言って近づいてきます。例えば、知名度の高い会社の肩書きと名刺を使って「僕があなたを再デビューさせて売りたいんだ」とプロデューサー気取りの人がいました。こちらは、再デビュー詐欺です。「いいビジネスの話があるんだ」と持ちかけてくる人もいましたね。本当にそれがいいビジネスなら人に教えたくないはずで、自分でやって儲けてますよね。今のところ、私に調子のいいことを言って近づいてくるのは100パーセント男性で、中身はだいたい「やりたい君」なのですが、やりたい君は物凄いクリエイティブな理由を次から次へと生み出して、近寄ってきます。

話はかわって、昨日、「一流の男が女をどう口説くか」という内容のネット記事をみましたが、完全にエンターテイメントだなと感想をもちました。クレジットカードが何色とか高級マンションに住んでるとかいう内容でした。それを「一流」と呼ぶらしいのです。私のなかでは、責任ある立場にいてなおかつ業界の第一線にいる人達だと考えています。そもそも、そういう人達は現在、女なんて口説けないんですよ。口説きたくても口説けない。なぜかというと、SNSなんかで暴露された日には一瞬にして死ぬからです。背負っているものがある人はリスクが大きすぎる。だから、超慎重だと思います。

まともな人ほど近寄ってはこないし、まともな人は、ゆるく繋がりをもちながらタイミングがあえば何となく近づいて、ぐらいのコミュニケーションをするんじゃないかな。調子のいいことを言ってきたり、猪突猛進に突き進んでくるような男性は危ないというイメージがありますね。

いい人でも人を騙す

意外なんですが『騙す奴=悪い奴』とは限りません。いい人でも人を騙す時がある。どういうことかというと、問題解決能力の話なんです。

たとえば「金欲しい」という欲求が限界になったとします。これが、問題解決能力が高い人だと「金欲しい」欲求を自分自身で満たせるように欲しいものならなんでも買える状況を前もって作り上げておくと思うんですよね。こういう人たちは、人を騙す必要性がない人たちです。

だけど、問題解決能力が低いというか、自分は無力でなにも出来ないと思いこんでいる人は、まさか自分で金欲しい欲求を満たせるなんて想像がつかないわけです。いつも根底には、お金に関する恐怖や不安を抱えていて、欲望がコントロール不可能になるとお金がある人のところから盗ろうという短絡的な思考回路になってしまうのだと思います。これは、本人の問題もありますが、さまざまな原因があります。まず、学校では問題解決能力を鍛える教育をしてくれないですし、お金に関する教養も教えてくれません。世の中にはお金に関する間違った、危ない思想がまかり通っています。

いい人・悪い人という以前に問題解決能力のレベルを見極めるというのも1つのポイントになります。あとは、正直者かどうかというのが、重要なところです。正直者は本当に困った時に、自分ではどうしようも出来なくなったと本音で誰かに相談をして頼れる人だと思います。そういう態度でいると、人間性は伝わるもので、周りの人は協力しようと動いてくれるものです。

人間の本性は追い込まれた時にわかる

私自身、酸いも甘いも見てきたところがあって、たくさんの痛みも経験してそれをパワーに変えて乗り越えてきているところがあります。ですから、肩書きや持ち物で人間を判断するようなことをしないんですね。興味があるのは、この一点。人間の「本性」です。話せば長くなりますが、目の前で、人が会社をクビになったり、相当な額の金銭トラブルになったり、裁判になりそうになったり、いろいろと追い込まれる場面を見てきました。私も追い込まれるような経験はしています。そこから学んだのは、人間の本性は追い込まれた時にハッキリとわかるということです。人間は社会性の生き物なので、通常は、いい人で誠実です。でもそれは、仮面を被った姿かもしれません。追い込まれた時にまで誠実でいられるかは別問題なのです。

うわべでカッコイイことを言っていても追い込まれた時の対応が誠実でない人は、誠実な人とはいわないのです。追い込まれた時に、嘘を貫きとおしたり、自分に都合のいいような態度をとるのか、それとも、正直に自分にも原因があったと反省して誠意を示して改善しようという姿勢をみせるのか。

心の根っこの部分を正確にみる能力を鍛えること、これは、今後の課題です。













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