コロナに感染して


コロナ禍になって2年あまり、その中でも自分達は周りのバンドに比べてライブを継続してやってきた。もちろん各ライブハウス感染対策をした上で。日を追うごとに感染者数が増えていく中で、ごく近い友人などが運良く感染してなかったのもあり、どこか他人事のように思ってました。なんとなく、これだけ全国ライブしたりしてたらいつか感染するだろう、いつ感染してもおかしくないだろう、と、ふんわりと思っていた。しかし、オリンピックが開催されるあたりからごく近い友人達やバンドマンの感染が急に増え、いよいよ自分達も感染するだろうなと思った矢先に感染した。症状的には割と軽症の部類だと思う。にしてもかなり辛かったが。大人になって38度以上の熱が何日も続く事が無かったのもあり、割と辛かった。その間に姫路の友人達が玄関に食料や薬など置きにきてくれすごく助かった。ただひたすらに感謝。3日間過ぎた位から味覚嗅覚が無くなり、送れて来るのかと思いつつ、5日目からピタっと熱が下り症状もかなり楽になった。体も楽になり、気持ち的にも少し余裕ができ、時間は有り余るくらいあるし、何処にも行けないので、必然と物事を考える事が増える。いい事も悪いことも。感染してみて分かる事も多々あった。自分は独り身だから、1人でじっとしていれはいいだけの話だが、家庭があり嫁や旦那、子供などいれば只事ではない。仕事にもかなり影響する。ずっとわかってた事だけど、実際なってみて、こりゃ大変だなと心底思った。家庭がある、社会人として真っ当に働いているバンドマンはそらライブ中々できねぇなと。自分達は結婚してるメンバーはいれど、子供はまだ居ない。子供がいないからライブ出来てるのかは分からないが、嫁はライブする事に対して反対しないのだろうかと思う。家でかなり険悪な空気になりすげー勢いで根回ししてギリやれてるのか、逆に楽観的な考えなのか。どちらにしても、どちらでもないにしろ、今のところそーゆー話を聞かないので、良くも悪くもすげー嫁だなと思う。もし自分に嫁がいて、反対されたらなんて言うだろう。説得するのか、賛同するのか、ハッキリとは答えがでない。恐らく世の中のほとんどの人が迷いながら、これで正しいのか?と感じながら生活してるんだろう。色々な意見や考え方がある中でギリギリの所で選択して生活してるのだろう。ずっと好きな事だけをやり続け、わがままな生活をしていて、今回、初めて恥ずかしながら世の中や社会の事が少し分かった気になった。結局何が言いたいわけでもないが、当たり前の事を当たり前にやっと思えるようになった。

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