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時間を大切に人生を生きる覚悟

生きてたらいろんなことが起こる。

身近な人の命って、つい永遠に続いていくような気がしてた。

身体としての命、というよりも

「その人らしく意思を持って生きられる時間」

と言うべきかもしれないその命は

突然、灯された火が弱々しくなるように

色や形が一瞬みたいなスピードで

変わるときがある。

ある程度の年齢を生きれば、

それはきっと、ごく自然なことなのだけど

まさか、そんな日が来るとはおもわずに

ついつい、時間を過ごしていることに

気づかされる。

ごく当たり前のことなのに、

絶対不変であるような気になって

あまりにも不変を信じたいがゆえに

事実を受け入れがたいと感じているのかもしれないけれど。

ここ数年、自分が歳を重ねれば

当然みんなも重ねゆく時を

過ごしているはずなのに、

わたしは、何度もそのことを忘れてしまってた。

後悔はしない主義だと思ってきたけど、

後悔せざるを得ないようなことだって

あったのに、

私はまたそのことを忘れ、

時を過ごしていたことに気づかされる。

それは、一般的には悲しいことで

私も悲しい気持ちになった。

悲しいというよりも、

「不安」のほうがしっくりくる。

だけど、その灰色がかった気持ちの中に

”私の人生にも、いつかそんな日がくる”

そんな言葉が浮かんできた。

この世をさる瞬間まで、

自分の意思で生きられるかなんて

わからない。

そう思ったら、まるで、

”時間を大切に、人生を生きなさい”

っていうメッセージだったんじゃないか、

なんて、都合のいい解釈かもしれないけど

そんな風に感じた。

真剣にこの人生を生きなければならない。

ねばならないってのは、非常に好きじゃない表現だけど

この世に生きているかぎり、

自分の人生を生きる義務はあるように思う。

人生の長さや、社会的にどうか、ということではなく

生きたいように、

そして、与えられたものを

まっとうするために。

そしたら、灰色の中に感謝の気持ちが沸いてきた。

悲しい、は、大切だけど、

悲しい、だけで終わらなかったことは、

むしろ、こんなにも、

ありがとうって気持ちが溢れるんだなって思った。

どっちの気持ちも大切に、

私はこの人生を生きる覚悟を決めたいと思う

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