こわかった。1

10人の友人に話したら、1人だけが気持ちを理解してくれた話。

あとの5人は話の内容を理解してくれた。
あとの3人は話の方向性が違って伝わってしまった。
最後の一人には話さなければよかった。と思った。

そう思った話。

嫌な出来事。
嫌すぎて誰にでも話した。
早く忘れたかった。
頭から消えて欲しかった。

この話をすると男女で言うことが違った。
男はみんな「そんなに好きなことある?」のようなことを言った。
ある男は「依存させすぎたね。」と言った。

好き嫌いの話じゃない。
思いが片方向でこれは
怖い話なんだ。

わかって欲しかったわけじゃない。
怖くて怖くて
どれだけ怖かったのかを話したかっただけなの。

拝啓 話を聞かせてしまった友人へ

ごめんなさい。
会えば毎回同じ話をして
いつまでその話してるんだって顔
わかってた。

誰かに言われた
「向こうにはもう彼女がいるんだって。いい加減わかりなよ」

悲しかった。

始まり
彼氏①の話

就活をしていた。

聞いたことある企業から社員数一桁の会社まで
会社の外観からホームページ
くまなく調べた。

興味があればアポイントをとった。
社会人はみんな暗かった。

興味がなくなった。
目が死んでいた。

「働きたくないんだ。」って言うと
「俺は来年名古屋に転勤することがほとんど決まってるんだ。会社が家賃の〜」
この人は実家で暮らしているのに何言っているんだろう。
一人暮らしが楽しみなのかな。
「一緒にきても十分に暮らしていけると思ってるよ。」

顔が好きだった。
でも一緒に暮らしたくなかった。
とても丁寧なその言い回しは否定できたはずなのに

否定するなら別れようと思った。
今でも思うけど、結婚する気ないのに付き合ってる時間が勿体無い。

彼との生活を想像するとなんか嫌だった。

でも私は就活が嫌で就活続けるより、養ってもらった方が楽だと持って
「うん」
とだけ言った。

別れる決心がついた。
顔が好きだけでは一緒に生活はできない。

週1で食事するのが丁度よかった。
それ以上は何も要らなかった。

誕生日が近くて
その時欲しかったブレスレットを何も考えずに欲しいと言ったらいいよって言ったから
そんなに好きなんだって
言葉じゃなくて行動で測ってしまう。

でも私は好きじゃないから
友達に誘われた楽しそうな飲み会に行ったんだ。

扉を開けると
「彼氏いる?」
って一番奥に座ってる人に聞かれたから
「うん」
って言った。

私は嘘つけないんだ。


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