いつかのきみに宛てた言葉のつづき

頑張ることと無理することは違う
そのときの自分にできることを精一杯

人は立っているだけで精一杯のときもある
立ってすらいられないこともある

それでも懸命に頑張ってる

焦らず、ゆっくり
自分がやりたいと思えることをできるように
やりたいことが見えなくても、それでもいい

そうなるきっかけはいろいろあるけれど、そのことで悲しかったり、悔しかったり、泣いてもいい

それを頑張ってないとか、他人の物差しに振り回されなくてもいい

今まで当たり前にできてたことができなくなったり、他の人は当たり前にできるのにと、自分を無価値に感じてしまう
自分が何もできないような気がして、自分がいちばん自分を責めてしまうことを、あなたを大切に思う人はわかってるから、どうかそんなに責めないで

自分の物差しをもつことは必要だろう
その人はそれを指標に生きてきて自分なりの正しさを間違えないようにしているのだと思うから

でも、その物差しは己こそが正しいと振りかざして誰かを傷つけていいものじゃない
自分に想像も及ばないことを自分の価値基準だけで推し量って行動してほしくない

考え方は人それぞれあるけれど
誰かが誰かを否定する世界でありませんように


誰かが精一杯のとき、見守って、その人が必要とするなら手を差し伸べられる人間でありたい


全部、理想論
でも、本音

そうあってほしい、そうあってほしくないと心から願うのです

 
人の手をとるのって、こわいよね

一度、手を離したら二度とその手を掴めないこともある
───喪失感

ある日、突然ふりはらわれることもある
───絶望感


「離さない」「離れない」と、どれだけ言葉を尽くされても記憶がそれを許してくれない


でもね、君は君の選択で何度でも手を伸ばすことも、手をとってくれる誰かを求めることだってできるんだ

忘れないで

今すぐじゃなくていい
覚えておいてほしい

きっと、その手は君の精一杯を支えてくれる


それから、これも知っておいてほしい

例え君がどんなに聖人君子でも君のことを嫌いな人は嫌いなんだ
逆に君のことが好きだと思う人はかんたんに君から離れて行ったりしない

そのときそのときの、精一杯をがんばる君が好きだから…

 
偉そうなことをたくさん言ってごめんね

僕はね、よく間違う
傷つけてしまったと、後悔して眠れぬ夜もある
時間が経たないと気づけなかったこともある
それでも間違いに気づけたなら、次は間違えないようにしたい

今もこうして君に言葉を綴りながら何度も何度も読み返してる
伝えたいことがあると、ありきたりな言葉を繰り返してしまう
もし、不安に思う言葉があったなら教えてほしい

この言葉たちを届けたいきみ、届けてくれるきみ、受け取ってくれるきみ


世界は時に目を覆いたくなるような出来事もある
だから、この世界でがんばる君の姿に僕は救われる

君は僕の恩人だ

そして誰より、君が君を諦めないことに敬意を込めて
君の心に、誰かの心に優しく届きますように……


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