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20. エルダーフラワーの思い出

去年(2020年)の6月、ロックダウンが徐々に緩やかになってきたデンマークでボランティア仲間とエルダーフラワー収穫してみました。なかなか貴重なメルヘン体験。

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6月、7月に北欧をはじめとするヨーロッパで咲き乱れる花、エルダーフラワー。何となくその存在は知っていたんですが、ピクニック中にそれっぽい花を見つけてやいやい言ってたら、通りすがりの親切なナイスミドルがいろんなエルダーフラワー情報を教えてくれました。きっとあの人はエルダーフラワーの精霊かなんかだ(わくわく)。

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これがエルダーフラワー。和訳では西洋ニワトコ。北欧では有名な花らしく、6月、7月の花の旬に摘んで、1年分のシロップを作ったりホットケーキに混ぜ込んだりしてるらしい。ケバケバした花が苦手だけど、これは好きかも。

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↑奥の方に写ってる白い花がエルダーフラワー↑
本当にあちこちに咲いてるので、散歩中にエルダーフラワーの香りが楽しめます。

というわけで早速摘んで、シロップとパンケーキ作り。エルダーフラワーを摘むって書くと可愛らしい感じがしますが、ようはやってる事は山菜狩り。
パンケーキは、花の部分に生地をつけて焼くパターンと、花の部分をむしって生地に混ぜ込んで焼くパターンがあるんですが、今回は後者で。

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よく洗ったエルダーフラワーに生地をつけてー。あ、結構花に小さい虫がこびりついているので、よくよく洗うか、虫も花の一部だと割り切ってしまうかどちらか決断する必要があります。

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たっぷりの油で揚げ焼きに。見かけが完全に山菜の天ぷらみたいな感じになってますが、エルダーフラワーのパンケーキ製作風景です。

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完成。茎の部分はただの持ち手なので、花と生地の部分だけ食べます。キッチンペーパーがなかったので、コーヒーのペーパーフィルターで油切り。完成品もどことなく天ぷら感…。日本を離れて10ヶ月以上たっているので、パンケーキ作っているはずなのに天ぷらが食べたくなって仕方がなかったです(笑)。私、日本に帰ったら、天ぷら食べるんだ…(そして食べた。美味しかったなぁ( *`ω´))。

シロップの方は、鍋に洗ったエルダーフラワーとレモンを入れて、

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水と砂糖とクエン酸の黄金比で作ったシロップをかけて3~5日着けて、

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その後、濾して煮沸させれば完成。花の香りが強いホットレモンみたいな感じ。結構酸味があって好き。
ようは北欧版梅シロップ的な感じなんですかね、エルダーフラワーシロップって。6月が旬で少し酸味があって独特な香りのするシロップ。うん、ほぼ一致。暫定、エルダーフラワーシロップは梅シロップ。

この時期はフォルケホイスコーレに滞在していませんでしたが、授業で詰んでシロップ作りするところもあるらしい。

秋には紫の実をつけるので、これもまた食用に利用できるそうです。結構楽しかったし、可愛い見た目の花を摘んで調理するってどことなくメルヘン感あって北欧感じれた(о´∀`о)(北欧に対するイメージが未だに貧相…)


今は日本に帰ってきているので、そろそろ梅をつけてシロップにしようかな。と思っていたら義母がつけてくれていました。やったーo(`ω´ )o

それぞれの国に季節の花や実を使ってシロップをつける文化があるの楽しいですね。

コロナが落ち着いて海外旅行に行けるようになったら、そういった観点で観光を楽しんでみるのも楽しそう。

それでは今日はこの辺で。Vi ses!

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