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①英語がんばりたい人へ

英語をがんばりたい人に、取り組む時のおすすめの姿勢、英語学習の大体の全貌とおすすめの教材を紹介します。

勉強の方法論なんて死ぬほどあります。それらを、鵜呑みにはせずに半分適当に半分真剣に受け止めて、自分に合った方法を選んだほうがいいと思います。「これだけをやれば絶対にできるようになる。」なんて、そんなにありがたいことはきっとない。自分の癖を把握して、自分が伸びる「正しい努力」を重ねて欲しいです。そして、修正を加えつつも、自分の選択はやり抜いたほうがいいです。自分の確立した勉強法がある人は強い。

戦略って、戦を略すと書きます。どう戦うかばかりを考えがちだけれど、いかに戦わないか、”戦略”をたてていくことが大切。

努力しない努力をする。でも、必要なことを省略してしまっては逆に遠回り。私の場合、英語の勉強において辿り着いたのは、「正攻法が一番近道」という結論でした。土台となる基礎が固まっていないのに、ハイスピードで高く塔を積み上げてもきっといつか崩れます。実際に私もそうでした。土台固めは面倒だけど、後半になってきてスピードがどんどん上がっていきます。

東大の問題だって出される英文はいたってシンプルです。でも、その”簡単”な知識の使い方がみんなできないから難しい。早慶の入試問題も一番点差が出る問題の鍵は、案外中学英語の内容だったりします。冠詞のaとか複数形のsとか。

当たり前のことを当たり前のようにやることが実は一番難しかったりします。


1英語学習の全体図

英語のコツは『予測と修正を繰り返しながら、左から右に塊ごとに読む』です。詳しくは今度説明するとして、ざっくりいうと『頭フル回転させながら普通に読む』ってこと。
こんな当たり前のことにも、単語イディオム、文法、精読、情報構造、長文論理読解の知識が必要になってきます。具体的なイメージがつかないかもしれないけれど、今後説明するのでなんとなくみておいてください。

>単語とイディオム(熟語)が覚えられていないと、ただのアルファベットの並びにしか見えないし、どんな意味だっけと考えながら読むのは結構ストレスかかるので、最初に頑張ったほうが楽です。

>文法は、文法問題でしか使わない知識だと思われがりだけれど、嘘。文法が正確に分かっているからこそ左から順番に読めます。thatだけでもざっと9つの使い分けが、接続詞asも3つの使い分けがあります。それぞれの役割や意味が違うので、逆に文法が分かっていないと、本当は読めません。いやいや、単語だけ分かってれば適当にとか右から遡ったっていいじゃんと思うかもしれないけど、時間かかりすぎるし会話とかリスニングの時に死にます。

>精読では、1文の文構造をきちんととることが大切です。ある文が回答根拠だなと分かっても、その文がきちんと読めなかったら答えにたどり着けません。1文がきちんと読めるからこそ次の文との繋がりが把握できて文章になった時に、読み取れます。svoc取れていますか。品詞に拘れていますか。この分野は特に学校で扱ってくれないんだけど本当に大事です。

>論理読解は、読解科目全般に共通していること。特に英語は構造のルールが正確なので、ありがたい。そして、きちんと文脈をとって、今なんの話題をしているのかを把握しながら読む必要があります。見えない接続詞を補いつつ、書き手の意図を繊細に読み取ることで、スピードと正確性の両立が可能になります。予測と修正をフルに働かせば、時に、最初の3文で文章の大枠がつかめてあとは同じこと言ってるだけねって勝ちを確信する瞬間もでてきます。



2おすすめの教材

英検2級までの人は、自分の学校のテキストを使うのがいいと思います。普段の小テストとか、定期試験の単語とか文法を完璧にしてみてください。下手に新しい教材を使うと理解してない部分を探すところからになって、自分を見失います。合ってないなって場合のみ、教材を変更するのをおすすめします。2級以上を目指す人は、普通に教材で勉強しないときついです。実力がついてグレードアップするのはいいことですが、同じレベルのテキストをただ何冊もやりまくっても意味がないです。浮気はせずに一つのテキストを即答できるまで何周もしたほうが身につきます。

>単語 2級までの人、まだ単語に不安が残る準1志望者は『シスタンがおすすめ。 頻出のフレーズや語法を単語の意味とともに確認していけるので、一石二鳥。

準1向けとしては、パス単が出題頻度順になっていて使える単語が多いし、デザイン的にも私は1番好きです。アプリもあるので隙間時間とか、スマホ触りたい時に使ってました。ランクBくらいまで大体覚えられたら、速読英単語がおすすめ。語彙レベルが上がってくるとどうしてもカバーしきれない単語が出てきます。半ページ分の文章がついていて、未知の単語を文脈や接頭語などから推測する練習ができます。


>イディオム 例文や文章で覚えるのが好きな人は、『速読英熟語』。似た表現がまとめてあって覚えやすく、前置詞の持つイメージなどを解説してくれているのが解体英熟語。私は、解体英熟語ヘビーユーザーですが、分厚いです。


>文法 2級までの人は、学校のテキストとか今までのテキストを完璧にしてみてください。

結構得意だよ2級でけっこういけるよって人は、『英頻1000』がおすすめです。4択とか並び替えとか様々な問題形式になっていて、解説も丁寧でまとめが要所要所にあるので演習にもなってすごいいい。ただ、分厚いので萎えます。


>精読 精読ほとんどやったことない人は、『英文読解入門がいいと思います。癖が強いけれど、文法と読解の橋渡し的な立ち位置として正確な和訳力を養えます。合わないなと思った人は入門技術70がいいかもしれません。ただ、意訳までの飛び方が記されていないし解説の薄いのであまり個人的に好きでないです。

普段から正確な和訳をして長文読んでいる方は、『ポレポレ』がおすすめ。自分が結構いい加減な訳で誤魔化していたことに気づけます。


>論理読解 設問の解説が結論しか書いてなくて微妙なのがほとんどなので、CDがついているものなら、大体なんでもいいような気がします。が、たまたま手にとった英語長文premiumは結構よかったです。svocがふってあって、和訳も隣ページにあって単語もリストアップされていて◎レベルは他のですがコピーして3周くらいときました。

みんながよく使うのはやっておきたいシリーズやレベル別シリーズです。普通に検定の過去問でいいと思います。



3最後に

実は、「完全文不完全文って本当はないんだよ」とか「直前を見れば回答が書いてあるとか小手先のテクニックはないよ」とか学校では教えてくれないことがたくさんあります。暗記の仕方って?予習復習の仕方は??その一つ一つに拘るべきです。英語の特性を知ることで日本語の特性も知ることができるし、読んだ文章の形を真似して書けばいいです。言語の学習に4技能の明確な区分けもないし、英語だけ文章の後ろから遡って読まなきゃなんてこともありません。言語は所詮人が使う道具だから。

こんなこと興味あったらまた伝えますー

ps.最後まで読んでくれて、基礎から見直してみようと思った人へ。まずは品詞に敏感になってみてください。適当に誤魔化しがちだけどすごく重要だし、結果的に「文法の4択問題も、選択肢の3つの品詞が一緒だから残りの1つが答えに決まっている」なんて秒殺ができたりしますよ。そして、svocを1文ずつに当てはめられるか確認してください。精読大切だし、英語は文型で意味がほとんど決まっているので、「知らない動詞だったとしても、意味がなんとなくわかる」って暴挙が成り立ったりします。


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