見出し画像

本日の猫たち #114(自宅警備員たち)

梅雨時になると、いつも以上に虫を見かけるようになります。
ベランダでガーデニングしているせいもあり(猫がいるので屋外に追い出されてしまった観葉植物たち)、どうしても虫と無縁ではいられません。

虫対策はしているのですが、猫たちが網戸に穴をあけてしまったため、一日に1~2匹は見かけます。どこから入ったのかバッタがぴょんこぴょんこしていることもありました。(今、思い出しましたが、その昔マンションの8階に住んでいたことがあるのですが、そのときも室内にバッタが出ました。どこからやってくるのか謎です)

侵入者(虫)に気づくと、いつも惰眠を貪っている自宅警備員(=猫たち)が俄然元気になります。虫の存在は我が家の猫たちにとって一番の娯楽で、窓にはりついている虫を発見したときは、食事の最中でも窓に走っていくくらいです。

虫の気配を察知してイカ耳になる先住猫
人間の聴力は20Hz~20,000Hz、猫は25Hz~60,000Hz(研究によっては75,000)
猫は人間のおよそ3倍の可聴域と言われています


私にはなにも見えず、なにも聞こえずとも、猫たちの目は確実に侵入者をとらえています。
先住猫は「カカカッ」とクラッキングし、妹猫も「カカッ」と小さくクラッキング。示し合わせたかのように侵入者がいるところに集まります。

「あっちに逃げた」「了解」


猫たちが見ているところ、視線の先を追うと、侵入者の姿が見られます。

「あそこにいる」


猫たちの手が届かないところにいる場合は、私が始末するのですが、問題は、虫を目撃した猫たちが「あの場所に虫がいる(可能性が高い)」と学習してしまうことです。

以前、世界最古のネコであるマヌルネコのドキュメンタリー番組を見ていたときに、マヌルネコはネズミの巣穴の前で何時間も待ち伏せし、ネズミが出てきたところを捕らえる、というような説明があったのですが、うちのネコたちも同じく待ち伏せ型ハンターの素質があり、一度虫を目撃した場所、虫が出入りしている場所(網戸)に何時間でも座っていられるのです。
(うちのネコたちの場合は、それぞれパトロールもあるので交代制です)

バードウォッチングのついでに虫待ちの兄猫(左)と妹猫(右)


虫待ちの兄猫(ちょっと退屈してきた)


待ち伏せの成果によって、その日の食料がかかっているわけなので、マヌルネコの例はわかるのですが、ちゃんとごはんをあげていても、ネコにとって狩りというのは特別なのだなと。
でも三匹のネコが24時間監視しているわけなので、虫もさぞかし入りづらいだろうと思うのです。

そういえばバッタで思い出した話をひとつ。海外在住の友人に聞いた話ですが、その地ではバッタは幸せのシンボルらしく、バッタが家に入ってくる=幸せの前兆とか。……うちに入ってきた幸せの象徴は、ネコたちによって何度も瞬殺されましたがな。

無益な殺生はしないよう、ネコたちに伝達しておきたいと思います。

待ちくたびれて寝ることにした兄猫と妹ネコ


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

ありがとうございます。いただいたサポートは活動費と猫たちの幸せのために使わせていただきます。♥、コメントいただけると励みになります🐱