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本日の猫たち #006

猫たちと一緒に暮らすと、とにかく退屈しません。
猫と一緒にいると純粋に楽しい、というのもありますが、毎日やることがあるからです。

猫のごはん、投薬、複数ある猫トイレの掃除(1日2回)、部屋中の掃除(猫の毛…)、猫の遊び相手、遺失物捜査(猫が持ち去って家のどこかに隠したものがあちこちに)、家中のチェック(猫が吐いていないか、猫が傷つけたところはないか)……。

ペットを飼ったことのない方、猫と生活したことのない方からすると、なんだか大変そうだと思われるかもしれませんが、一連の作業は日常生活に組み込まれ、完全にルーティン化するので、慣れると楽にこなせるようになります。

猫たちと生活するようになって私が個人的に感じた一番のメリットは、「まめに掃除をするようになった」ということです。
猫飼いビギナーの頃は、「猫が吐いた! 服に!」「猫がトイレの砂をまき散らした!」「こんなところに×××が!」といちいち反応していました。頭では「仕方ない」とわかってはいましたが、根がものぐさなので掃除をすることが苦痛で仕方なかったのです。

ですが、猫が何かをやらかすたびに「わああああ」といちいち感情を動かすと疲れますし、掃除すればすむのであれば、ささっと掃除したほうが楽(二次災害、三次災害を防げる)ということがわかってきたので、心を「無」にし、精神修養に励むことにしました。

おかげで小さいことには動じなくなりましたが、兄猫がPCのキーボードを破壊したときは「ああああ……」と声にならない悲鳴が上がったので、修行の成果はまだまだです。達人になれば、なにが起きても楽しめる心の余裕を持てるそうなので、いつかその境地に達したいところです。


前置きが長くなりましたが、本日の猫たちです。

上から先住猫、兄猫、妹猫(寝方に個性が出ます)


我が家の猫たちは驚くほど仲が良いです。
妹猫も兄猫も、先住猫が大好きで、いつもくっついて寝ています。
喧嘩をしたことはありません。
「仲良しの秘訣は?」とよく聞かれるのですが、正直、運がよかったとしか言えません。
たまたま三匹の相性がよかったこと、先住猫と子猫たちの年齢が近く、体力的に一緒に遊べたこと(シニアの猫だと子猫の底なしの体力に疲れてしまうので)、あとはいろんなところで言っているんですが、温厚で世話好きの先住猫のおかげです。

先住猫は子猫のときはやや気難しいところがあったのですが、成猫になってからは本当に穏やかで、シャー!と威嚇する姿は見たことがありません。(子猫時代、動物病院で一度だけ大型犬に向かって、シャー!)

兄猫がしっぽにちょっかいだしたり、甘噛みしてきても、我慢できるレベルなら「はいはい」と流し、一人の時間を楽しんでいるときに妹猫が「わーい」とやってきても、邪険にすることはありません。
兄妹猫が甘えてくると、愛情を込めて、丁寧に舐めてやります。

そういう光景は兄妹猫が幼いうちだけかと思っていましたが、半年以上経った今でもかわりません。

妹猫と先住猫(2022年夏)
先住猫と妹猫(2023年2月23日)


動物の感情、行動には嘘がありません。嫌なものは嫌だし、やりたくないことは絶対にやらない。
だからこそ「大好き」という想いがストレートに伝わってきます。

うちの猫たちは、お互いがお互いにとってとても大切な存在で、時には労りあいます。こういう姿も、先住猫から教わったものかもしれません。
病院から帰ってきた猫には「大変だったね」「よくがんばったね」と舐めてやり、病気治療中の猫には「大丈夫だよ」とぴったりそばにくっついて舐めてやる。その姿が本当に尊く、いとおしい。
(私よりよっぽど人間できています……)

兄猫も先住猫が大好き


猫たちと一緒に過ごすと「癒やされる」と言いますが、正直「癒やされる」という言葉だけでは、軽い気がしています。
もっと深く、いろんなものがないまぜになった、一言であらわすことのできない感情や経験をあたえてもらっているように感じます。

我が家を快適で、幸せな空間にしてくれているのは、日々の「掃除」ではなく、猫たちの深い愛情なのかもしれません。


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