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本日の猫たち #010

本日、避妊手術で入院していた妹猫が無事帰宅しました。
私は入院の延長を想定していたのですが、手術後の血液検査で特に異常が見られなかったため、自宅療養でも大丈夫ということで、無事退院できることになりました。

エリザベスカラーと術後服着用の妹猫。薬の影響でぼーっとしてます


終わってみれば、+2日の入院で、しかも経過にも問題なし。
(昨日の#009の記事で不安をまき散らしてしまって本当に申し訳ありませんでした)
まわりからは「案ずるより産むがやすし」とか「心配性だよ。やっぱり大丈夫だったでしょ」とか言われたりもするんですが、それでも手術が成功したのは事前に対策を講じてくださった動物病院の先生方のおかげ、神様のおかげ(神社でご祈願……)、だと思うので、ただただ全方位に感謝です。
皆様からの励ましのお言葉もありがとうございました。


私自身、自分のことなら割と平気で乗り切れるのですが、妹猫の入院中、兄猫が「妹猫はどこ?」と妹猫がいそうなところを探しにいくたびに胸がしめつけらえる思いで、「もうすぐ帰ってくるからね」のやりとりをするのがつらかった。
先住猫はそんな兄猫を「大丈夫だよ」と舐めてやるのですが、それでもまたしばらくたつと兄猫は「遊ぼうよー」と、妹猫を探しにいくのです。

兄猫(左)を舐める我が家のセラピスト、先住猫(右)


思えば、兄猫と妹猫は生まれたときからずっと一緒なのです(離れたのは兄猫の去勢手術&入院のときだけ)。

私自身、手術自体は成功する! と祈るような思いでいましたが、妹猫がいつ帰ってこられるか確信が持てなかったので(病院側から数日入院の可能性もあると事前に言われていた)、妹猫が見つからなくて兄猫が「?」という顔をするたび、「すぐだよ。すぐに帰ってくるからね」と自分に言い聞かせるように言っていました。

下記は無事退院にいたるまでの話です。

手術の時間は事前に知らされていたので、心の準備はできていました。
麻酔が切れた頃に「手術は無事成功しました」という連絡が病院側から入り、ひとまず喜びました。が、術後に容態悪化した兄猫のこともあるのでまだ楽観視できる状態ではなく、入院も視野に入れ、今後の治療方針の相談(&面会)ということで、その日の夕方に予約をとりました。

少し気が楽になったので、先住猫と兄猫に手術の成功を報告し、妹猫が帰ってきたときの準備をしつつ(開腹手術なので傷口が開かないように激しい運動、遊びNG、高いところ、キャットタワーもNG)、仕事をしながら過ごしていたときです。
ちょうど動物病院の予約時間の一時間前。私が仕事で通話していたときにスマホに着信があったのです。それも動物病院から。
(手術前はつねにつながる状態にしてあったのですが、手術が無事終わったので油断していました)

正直、血の気が引きました。
まさか予約時間の変更というわけでもないだろうし、どんな内容だろう……と思い、大至急、折り返し電話すると、
「今、妹猫ちゃんの検査の結果が出たのですが、特に異常が見られませんでしたので、今日退院できます。お迎えの準備をしておこしください」

やったーーー!!!

と狂喜乱舞でしたが、正直、本当に心臓に悪い。
(ちゃんと事前にお知らせしてくれる良い先生です…)

スマホに「この電話の内容は『いいお知らせ』です。『悪いお知らせ』です』」と事前に知ることができる機能があればいいのに! と心底思いました。

***

妹猫を迎えにいく準備をととのえ、いそいそと動物病院へ。
眠いのと疲れたのとうれしいのと、頭の中はいろいろ飽和状態でしたが、やっぱりうれしさがまさります。

入院中の妹猫の様子を聞くときは、子供を預けた保護者の気分が味わえます。
(病院で「妹猫ちゃんのお母さん」と呼ばれるたびに、最初は「私、猫を産んだわけじゃないのに」「育ての親という意味?」「それならどちらかというと先住猫のほうがお母さんでは」とつい理屈っぽく考えてしまいましたが、今は慣れました)

「妹猫ちゃん、よい子にしていましたよ。点滴のときもおとなしかったし、暴れたりすることはありませんでしたね。お利口さんです」

(お利口さんと言われると、まるで自分が褒められたかのように嬉しいのはなぜなんでしょう)

手術内容と経過の説明、使用した点滴、お薬、検査の説明、(私の希望で)除去してもらった子宮と卵巣を見せてもらい、一週間後の抜糸までの過ごし方を聞き、恐怖の?お会計です。

避妊手術料金の相場は15000円~30000円といわれます。
(確かに先住猫の避妊手術は3万円以下でした)
今回はそれに上乗せして、
静脈点滴、抗生剤、消炎鎮痛剤、消炎剤、胃腸薬、点滴用カニューレ、生化学、血算、電解質、SDMA(腎臓検査)、呼吸、酸素モニター、注射、ガス麻酔、入院費、看護処置……もろもろかかりまして、

トータル1×××××円(チーン!)

避妊手術は保険の補償対象外なので、実費です。

覚悟はしていましたが、6桁!
(入院が長引くとさらに加算される予定だったので、退院させてくれたことに感謝です)

兄猫の入院のときはこの3倍の医療費(ほぼ実費)がかかっているので、それよりはまだ安い……と震えながら自分に言い聞かせました。
この金額で愛猫の命が助かったのだから、安いものです(震…)。
自分が健康で働けるうちに、がんばって働いて稼げばいいんです。
(お仕事よ、ふってこい!)

こういうことを経験すると、里親譲渡会などで3万~5万円(ワクチン、去勢避妊手術済)で譲渡というのは、高そうに見えて、実は破格なのではないかと思います。私自身、乳飲み子(+疾患持ち)の兄妹猫をミルクから育てて痛感したのですが、日々の世話の手間を考えたら、とんでもない労力と出費がかかります。その大変な過程を経て、人様のところで生活できるレベルになるわけです。猫たちの幸せのために活動されていることが、ただただありがたく、頭が下がる思いです。

***

というわけで、妹猫、最短の入院で退院し、帰宅しました。
皆々様にはご心配おかけしました。
(前回の記事にあたたかいサポートをくださった方、本当にありがとうございます。猫たちのために大切に使わせていただきます)

先住猫&兄猫「おかえり! おかえり!」

病院ではエリザベスカラーに慣れないのと、薬の影響でよたよた歩いていたんですが、先住猫と兄猫に舐められ、「戻ってきた」ことを理解してからは妹猫の表情がパーッと明るくなり、いきなり走り出そうとしたのでとめました。

病院のにおいが残っている体を念入りにグルーミング
よたよたしている妹猫が心配で様子を見にいく先住猫
我が家のおなじみの全員集合


うちの猫たちを見ていて思うのですが、猫という生き物は本当にやさしい。

最初は不安そうな様子の妹猫でしたが、先住猫と兄猫にやさしく舐めらているうちに、緊張がとけたのか、ほっとしたように丸くなって眠りました。
そのそばに先住猫、兄猫が寄り添い、いつものように三匹が一緒になって寝ました。

うちのおなじみの光景なのですが、また三匹一緒の姿が見られたことがうれしいです。

意識朦朧としているので、文章がみだれているかもしれませんが、おゆるしください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます☺
世界中の人たち、猫たち、皆々様が健やかで、幸せでありますように。


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