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3つ子戦記 妊娠編【多胎妊娠ってなに!?】

29歳。妊娠した。授かりたくて授かった命だ。

夫とは27歳の時に婚姻関係を結んだので結婚生活としては2年目の出来事である。

子供はお互い欲しいな~とぼんやり思っていた。お互い収入も多くないし、我が家は2人くらいかな~。なんて話をしながら妊娠に向けて計画をなんとなく立てていた。

私の仕事の繁忙期が終わりかけている頃に妊娠が発覚した。嬉しかった。繁忙期も終わりの目途が立っていたので気持ちもまだ穏やかだった。

妊娠検査薬で確認をし、産院を訪れたのは大体4週目頃だった。

体外受精していたりしないかな。大丈夫かな。なんて心配な気持ちを少し抱えて診察台に上がった。

カーテンの向こうで先生と看護師さんが唸っている。

「これってそう見える?」と先生がたずねると看護師さんが「私もそう思います」と返した。

診察台で脚をおっぴろげながら「えっ!?なに!?何か問題があったの!?」と不安に駆られた。

診察が終わり先生から説明があった。

「妊娠されてますね。おめでとうございます。ただ多胎妊娠されているためこちらの産院では今後、診ることができません。紹介状を出すので大きい病院に行ってください。」

多胎妊娠。その言葉を初めて聞いた私は「多胎妊娠!?って何ですか?」と聞いてしまった。先生曰く双子でも3つ子でも複数人の妊娠を多胎妊娠というそうだ。

その話を聞いてまず頭が真っ白になった。家族設計の計画もへったくれもない。「子供は2人くらいかな~」なんて言っていたのが一気に3人!!我が家は大丈夫なのか!?普通に考えたら大丈夫ではない!!

産院の帰り道、夫と多くは語らなかったが二人の脳内は「どうしよう。」でいっぱいだったであろう。帰ってから3つ子について調べた。調べて分かったことは自然妊娠の3つ子は珍しいらしい。そして簡単に言うと妊娠、出産のリスクが通常の妊娠より高く、母子ともに命の危険が高いということだった。

元々、妊娠・出産にはリスクを伴うことは覚悟していた。しかし3人。うむ、3人。夫は私に判断を任せた。ずるいとも思うが産むのは私だから仕方がない。

自然妊娠で3つ子の確率は何万分の1らしい。こんなことって人生でないんじゃない?宝くじも当たったことない人にすごいこと起きてるんじゃない!?と混乱した脳みそは楽観的な方向へシフト。

不思議な運命のようなものを感じて私は3つ子の出産を決意した。

続きはまた次回更新します。ここまで読んでくださりありがとうございました。

#3つ子  #多胎妊娠

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