見出し画像

    3月に思うこと

 
 いつの頃からか、3月が大好きだ!

 2月になると、次は3月と嬉しくなる。なぜなのか考えたことがなかった。
 単純に暖かい春を待つ気持ちは、根底にはあると思うけれど、う〜ん?

 そうそう、子どもの頃は嬉しかった4月生まれが、年々嫌になり、3月生まれに憧れた。3月生まれってなんだか可愛いし。

 何年か前、わたしの目標の数字は、3だと知った。あまり意識していなかったが、これは面白い発見。3月と言うより数字の3が好きなのか?いや、やはり3月が好き。

 

 もう、随分前になるが、植物公園で3年くらい働いていた。
 その頃の記憶・・・凍てつく1月と2月が過ぎ、春の声を聞くと山の色が変わってきた。
 毎日見ている景色が、柔らかな色になり、鳥のさえずりが高く聞こえるようになる。雨の降る前は、山の色の彩度が上がり、緑がはっきりくっきりする。
 懐かしい景色の記憶、緑のグラデーション。

 天気予報がなかった時代、子どもたちは山の色を見て、「もうすぐ雨だから、早く帰ろう」って、走って帰ったのかなぁ。

 3月のこと、いろいろ考えた。自然界の木々や草花や虫が動き出す季節・・・わたしもきっと、いっぱい自然からの見えない刺激を受けているのを感じる。

 自然は、偉大で厳しくて温かい。3月が大好きの1番の理由は、自然の温かさを全身で感じることができるからだと思う。


 わたしは、3月末で今の仕事を終える。昨年6月からの短期間であったが、厳しい社会情勢の中、仲間と助け合い一緒に仕事ができ、満足している。

 3月は、多くの人にとって、濃く深い月であり忙しい。別れがあったりして寂しいが、充実感もある。吉凶入り混じった不思議な月だからこそ、魅力的なのかも知れない。

 大好きな3月・・・これから、楽しい計画もいっぱいあるが、胸のチクチクする現実に直面している。
 わたしにとって、4月が見えてこない3月だけれど、日に日にお日様が温かく感じられる。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?