M・ナイト・シャマラン監督にしてはひどい。【ノック終末の訪問者】
あらすじ
有名なナイトシャラマン監督(シックスセンス、サイン)にしてはひどい映画と話題の今作。
小屋で休暇を過ごしてた同性のカップルと、養子の娘の元に謎の4人組が押し入る。彼らは世界の終末を避けるために、3人の誰かを犠牲にしろと言う。
完全なネタバレだが、最後はカップルの片方が死にそれまでに四人組も死ぬ。そして続いていた災害は急にストップすることになる。
ヨハネの黙示録と関係がある
ヨハネの黙示録とは、旧約聖書の最後にヨハネが書いた『世界の終わりの始まりとその終わり』の話である。
押し入った4人はその黙示録の4騎士と言われてる。
4騎士は支配、戦争、飢餓、死をもたらすとされているが映画の4人は真逆の存在にあたる。だから、世界の終わりを止めるために選ばれた4人ということになるのだろう。
原作の小説では、事故でウェンが死にエリックとアンドリューは4人が乗ってきた車で帰宅するらしい。
世界の終わりがどうなったのかについては、触れずに終わるという。
映画ではエリックが、アンドリューとウェンの未来を見てしまい自分が犠牲になるべき1人と悟って死んでしまう。そのラストが同性のカップルへの否定ととられて物議を醸した。
大体のシナリオは、選ばれた4人の騎士が犠牲となる1人を導き世界の終末を逃れたということだ。実際に彼等が迷う間に、津波や地震、飛行機事故は起きてしまった。
旧約聖書を今風に描いた作品なのだろう。
エコーチェンバーじゃないの?
個人的にはエコーチェンバー現象の話が気になる。
押し入った4人は掲示板で、自分たちが見たビジョンを神の思し召しだと考えて小屋まできた。
そこ過程がエコーチェンバー的で、それ以外の意見が受け入れられなくなってるとも捉えられる。エリックは影響を受けやすい側で、4人の固い意志やニュースの映像から同じような考えに至ったとも取れる。
現代にヨハネの黙示録を持ち込んだらこうなるよという警告なのかもしれない。
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