【復活のルルーシュ政治的考察】戦争やテロがない「奇蹟の明日」は続かない。
Amazonプライムビデオでコードギアスシリーズを全て観てきて、最後に復活のルルーシュを残すところとなった。
それ以外のコードギアスシリーズ👇
正直言って、コードギアスはルルーシュが絶対的な悪として消されたところで綺麗に終わった。当時中学生だった自分も大変に感銘受けたので、もはやこれは蛇足に思う。
しかしながら、評価は高いままなので『ルルーシュ』にも平和を感じされる何かを与えたのだろうかと見始めた。
復活のルルーシュあらすじ
再編成された超合集国を中心に、光和2年の世界は平和な日々が続いていた。しかし、ナナリーとスザクが何者かに連れ去られる事件が起き、その平和が突如として終わりを告げる。
事件の真相を突き止めるため、密命を受けたカレンたちは「戦士の国」に潜入するが、そこで謎のギアスユーザーに襲われる。
舞台はルルーシュが起こしたゼロレクイエムから1年後の光和2年。この一年は戦争もテロもなく、奇蹟の明日と呼ばれる平和が訪れていた。
R2でルルーシュは、人種の隔たりのない超合衆国を作る過程で自らを最悪の皇帝に見立てて、正義の味方ゼロに殺された。
現実には起こり得ない無茶な構想を、ブリタニアの軍力で成し遂げた。
今作では、急に第三勢力ジルクスタン王国が現れる。
かつて世界が戦争状態にあった中、ブリタニアを含めて唯一侵攻をうけなかった強国。
理由はその軍事力にあり、傭兵の輸出という資源で成り立っている国。
一方、国の資源に乏しく、唯一の産業が兵士の育成と傭兵である、ということがこの事件を引き起こす。
産業の中心が傭兵の輸出ってのは、某国を彷彿とさせる。
実際に世界が殺伐とすると軍事力を金で代行する国は現れるだろう。
ジルクスタン国の大監獄で復活したルルーシュ。
R2で刺されたが肉体は不死身で、意識を無意識の世界に置き去りになっていた。
無意識の世界はマリアンヌとシャルルの欲望の残滓のせいで、行き場のない魂(リフレイン)が漂っていた。
明日へ向かいたいルルーシュの心を彼らが押さえ込むことで、不死身であるのに復活できなかったとか。
全て後付けに思えるが、ルルーシュが刺されただけで死ぬのか?
シャルルを倒したときにコードはどこに行ったのか?
はファンの間では長年考察されていた。
傭兵の輸出しか産業のない国に価値はあるのか
ジルクスタン王国は、軍事力によって傭兵を資源として輸出し、それで生き残っている国でした。
国の資源は他にはなく、それゆえに傭兵が必要とされなくなれば国が亡びる。
王国は枯れ果てた土地にあったから。
一方、国を守るために戦い続けるシャリオは下半身が不自由となり、それでも姉のために、祖国のためにと戦い続けていました。
後に分かるが、シャリオは過去を繰り返す中で何度も死に何度も傷ついている。
その安寧を壊したのがルルーシュ。
ゼロレクイエムによって「平和」になってしまったために、傭兵が不要となり、ジルクスタンはどんどん衰退していきました。
難民支援をしていたナナリーを攫った別の目的に、難民が生まれるような世界でないと国が滅亡するからという点もあったか。
ジルクスタンの兄妹は、別次元でのルルーシュとナナリーだったかもしれない。
コードギアスはもういい加減終わりにして欲しい。全てにケリをつけた感じがするし、ラストではギアスに不適合な存在を排除してるルルーシュとLLの姿があった。
彼らなりの『優しい世界』の実現につながっているので終わりだろう。
傭兵や核兵器しか産業のない某国への意見として、『正しいかどうかは歴史が決める』という名言もあった。
個人的にはコードギアスの突っかかりが解消されてスッキリした。
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