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【ネタバレ】『ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズカット版』仁ではなく、境家への恨みを追う"壱岐之譚”【ストーリー】

新たな物語や追加要素を加えた『Ghost of Tsushima Director’s Cut』(ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズ・カット)がついに8月20日に発売された。

この記事では、ストーリーの大まかなネタバレをしていく。

壱岐では境家が恨まれている

今回の舞台である壱岐島の住人は冥人の活躍を知らないどころか、侍を嫌っている。後々分かるが、壱岐では境井家が恨まれているようだ。

今回は仁というよりも、境家そのものにフォーカスがあたる後悔の話である。


"境井家の鎧を着るならば、家紋を隠さねばな"というセリフが意味するようにプレイヤーは素性を隠して動くことになる。

壱岐ではオオタカと呼ばれる長が島を占領しており、さらに仁の父である境井正が建てた境井砦が乗っ取られていた。

島には侍がおらず、代わりに海賊たちが争っており仁は海賊側に加担していく。


とある場所に訪れると壱岐で過ごした幼少の頃の仁と父親の記憶に触れることができます。

これまで父を見殺しにしたことへの後悔のシーンが出てきましたが、それよりももっと幼い頃の話。

壱岐で過去に何があったのか。壱岐で父親は何をしたのか。そこで仁は何を感じたのか。本編は仁が侍から瞑人へと堕ちていく様を描いたが仁がどういう人間であるかはあまり語られなかった。

以前、開発陣が「風は亡き父が姿を変えて仁を導いている」という裏設定があると答えていました。※ツシマではマップが風で表現される。

そして今回のお話「壹岐之譚」でも、父上は風となって仁を誘い続けます。

この風は最終的には術士が作り出した父親の幻想を吹き去ります。幻想の父を本来の父が拭い去る。


境井正が武士として行っていたことは全てが正しいわけではありません。壱岐の島の住民にとっては鬼の所業のように思えたかもしれません。

※本編の仁はツシマを救ったが誉れをなくしたと叔父に叱られた。


しかし、仁は「許す」という選択肢を選びました。
父を殺した仇でさえも、自分自身の罪でさえも、全てを許し、受け入れる覚悟を決めた。


壹岐之譚のラスト

丶蔵は、仁の父親を殺した仇でした。

ただ、仁の父も壱岐で殺戮を繰り返していた。そして仁とは蒙古を倒すという目的が一致していることから、私怨は後回しにすることに。

最終的には、オオタカに殺されそうになっていた丶蔵を仁が助け、幻影の中で父と会話します。

オオタカを倒して一件落着。父を助けられなかった自分を許し、新たに人生を歩むのでした。

ストーリーを調べる限り、大人のゲームだなと思います。主人公がまず正義ではなくあるいは正義とは何かを問わせる。

父を見殺しにした後悔を抱えているも、その父は近隣で虐殺を行なっていた。

その父の残した恨みを回収してまわるも、仲間が父の仇と知る。そこを赦し相手も赦し、瞑人として生きていくことを固める。

おじさんのためのゲームですね。

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