ミトンは奮起した。必ずこの堕落怠惰な日々を断たねばならぬと決心した。ミトンにはていねいな暮らしがわからぬ。ミトンは一応社会人である。夜更かしをし、友と遊んで暮らしていた。けれども、このままでは行けないという焦燥感に対しては人一倍に敏感であった。

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