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癒しの旧街道

長崎街道/曲里(まがり)の松並木

江戸期の長崎は、西洋ののぞき窓だった。その長崎と、九州北部を結んだのが、長崎街道という。

あらかたを現在の国道に、北から翻訳すると。

下関の対岸・門司港に端を発する(3号線)。小倉を抜け、筑前国に入る。洞海湾の南を走るが、

黒崎で、南向きに折れる(旧の200号線)。
折れた直後に、曲里(まがり)という地名がある。折れ曲がるから曲里だろうと、勝手に想像している。

で、松並木がある。
あったらしいのだが、つい最近までそんな実感はなかった。ところが!黒崎に市立図書館が新設された(数年内)機に、松並木の一部が、復元されたのだ。

これが、すばらしい。

・松の落ち葉が、えも言われず足に優しい。
・景色が素晴らしい。(それなりの都心部でありながら、唐津の「虹の松原」に行った気分になれる!)
・早い。(昔の「~街道」の、地理地勢的なすぐれものぶりを実感でき、また、人が歩きで往き来していた昔日の有り様も、偲べる。)
・しかも、建ちたてピカビカの図書館付き!

北九州は「インフラが整ってる」だの、「シニアの移住先にお薦め」だの、言われる訳である。

ほぽ旧・200号線沿いに走る長崎街道は、木屋瀬・飯塚と南下し、内野を経て冷水峠を越え、山家・原田に向かい、佐賀県鳥栖で再び、3号線と交わる。

名を挙げたのは、鳥栖以外は、長崎街道沿いの宿場だった地。黒崎を含めて、「筑前六宿」。砂糖の道・カステラの道でもあった。翻訳すれば、元祖スイーツロードだ。いまだに、お菓子屋さんは多い。

鳥栖も肥前だが、鳥栖から先は、(ほぼ)34号線となり、長崎に向かう。

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