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郊外の「陸化」

10数年前、自転車で15分位の、それまで何もなかった丘に、かなり盛大なショッピングモールができた。

店が少ないところなので、「よかったねー」と思っていたが、甘かった。ということが、その後10数年の間に、判明した。

主だった近隣の他の店が、みんなその系列になってしまったのだ。(個人的に、「イオン化」と呼んでいる。)

地価の安いところをガバーッと造成して、でっかいモールと駐車場を作って、郊外に客を集めるのが、いま風だ。

アウトレットなんか、もっとすごい。超郊外に、県をまたいで人を集める。(今、地方暮らしの者にとって、かつてのデパートに相当する商業施設は、アウトレットモールかもしれない。お客さんも、デパートに来るよりよっぽど、バリッとした格好して集まってる。)

こういう諸施設に、福札仙広や3大都市圏の中心地以外のデパートなどは、まったく太刀打ちできなくなってしまった。

また、地方で特になのかもしれないが、退職者の数の方が勤め人の数より多くなりつつある。勤め人も、電車で通勤が当たり前だったのだが、「車持ち込み可」の職場が増えているかもしれない。

電車の乗客も、車の方になじんだ人が増えている印象があり、詰めない・寄らない・座らない。帰りの電車でも、「座りにくい」以前に「立ちにくい!」状況が、まま起こるようになった。

電車も地方都市も、遠からず、とも連れで滅びる気がする。

加えて、激しく増えているのが、田んぼを埋めて作られる(2階建て)賃貸住宅だ。(相続税の課税下限の引き下げが絡んでいる模様。)

鷺の棲みかがなくなっちゃう! 
ではなく(笑)。
一般人にとって、食べ物が手に入りにくい世の中になってしまう心配が、日々深まっている。

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