求人への応募状況がいつもと違うことについて

職場で、先日から求人広告を出している。こんなに応募の方が多いのは初めてのこと。

ありがたいことではあるのだけれど、いつもとは明らかに雰囲気がちがう。

そんなに時給も高くない事務職アルバイトで、利点といえば、ちょうどいい時間帯の勤務時間とアクセスぐらい。

なので、今までは子育て中でがっつり働くのは難しい人や、ハードワークから転職して自分の時間を作りたい人、というのが主流だった。

ところが、今回は飲食店が休業で再開のめどが立たない、有期雇用の期限、など、転職理由が生活に直結している。年齢層も10代から40代後半までと幅広い。

うちが今の社会の状況に影響があまりない業種ということを応募の理由にしている人も。

世相をそのまま反映している。

中には高校を卒業したものの、進学も就職もできていない子もいた。できることなら、このような人材を採用し、キャリアを積めるようにしてあげたいと思うが、新卒採用の実績もなく、パートタイムばかりで賄っている職場で預かるのは、この子に申し訳ない。うちが預かることによって、この子の職業キャリアがフリーター、アルバイトで始まってしまうことは避けたい。まずは、正社員としてスタートすることがこの子の将来には大切だと、思い至っている。

進学も迷っている様子だった。新しい目標を見つけられず、進む道を見失っているようだった。

高校の先生は、この子に精いっぱいの進路指導や就職活動のサポートをしたのだろうか。何もないまま、卒業させてしまったのだろうか。

これは社会と大人たちの責任ではないのか。

いつもと雰囲気が違う応募の方の資料を見ながら、いろいろ考えてしまった。ただ、厳しいようでも、事業者側からするとパソコン操作や接遇、文章力など、仕事をする上での基礎スキルが備わっていない以上、採用は難しい。

仕事が安定することは大事なこと。

学校から社会に出る時点できちんと仕事のスキルが積み上げられる環境に身を置くことが大事。

そういう教育と支援が必要。

一見関係ないように見えて、子育て支援、親子支援とつながっている。ちなみにうちの職場は女性のみ。個人的には、今年もフローレンスに寄付できるように仕事頑張ります(私の着地点いつも同じ)。






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