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Vol.8 Lee Custom Amplifier 12AU7BB

なんとか一定のペースでやっていきたいエフェクターレビュー8つ目。
Lee Custom Amplifierの12AU7BBです。

超シンプルかつ小型。どこかしらの隙間にねじ込めるのが強みですね。
カテゴリーとしてはバッファ/ブースターになります。

最大の特徴として、中に真空管が丸ごと一つ入っております。最近だと特に珍しくもなくなりましたね。というか真空管を搭載したエフェクター、この子から流行りだした印象があります。

ノブを回さない状態でバッファとして、ノブを回していってブースターとして使えます。(位相反転するのが注意ポイントです)
ただ、フットスイッチがないのでスイッチャー等で切り替えて使用しない限りは掛けっぱなしになります。プリアンプのように使うのが一番使いやすいのではないかなと思います。

掛けっぱなし運用のブースターと言うと
XoticのEPブースターやRCブースターが浮かびますね。
音質補正という枠組みで考えるのであれば同じタイプのエフェクターになるんじゃないかな。

上記のようないわゆるプリアンプ的クリーンブースターとの
最大の違いであり強みは、
音に真空管のニュアンスを足すことが出来るという点になります。

普段から真空管を搭載したマイアンプを使用している方にはピンと来ないどころか必要性すら感じないかもしれないですが、リードギターにスタジオのマーシャルを取られて仕方なくJC-120を使っている方はきっと理解してくれるはず。あの何とも言えないモヤモヤした感覚。あと一歩物足りない感じ。。笑

僕個人としてはJC-120、とても好きなアンプなのであまりよくない表現を使いたくはないのですが、やはり真空管アンプに比べるとどうしても音に厚みが出しにくい。TS系などの真空管をブーストさせる前提で設計されているエフェクターの力が出し切れない。
現在僕が使用しているアンプもトランジスタアンプなので程度の差はありますが近い感じが出てしまいます。
そういった、トランジスタ系ならではの諸問題を少し改善してくれるのがこの子です。あくまでも少し。
これさえあればジャズコがフェンダーアンプになる!というレベルではないです。

ですが間違いなく「っぽい」音に近づきます。奥行と高域のキラキラした成分が足されてジューシーな音に。歪のノリも良くなったように感じます。
メーカー説明によるとマルチエフェクターの前段に繋ぐのもオススメとのことでした。

唯一の注意点。真空管のせいかと思われますが、結構な熱を持つのであまりにもミッチミチにエフェクターを敷き詰めていると他の機材に良くない影響があるかも。。

将来真空管アンプを購入する機会がない限り、確実にボードから外さないだろうなと確信できるくらい信頼している子です。今後ともよろしくな。


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