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Vol.7 1981INVENTIONS DRV

あまりにもあまりにも期間が空きすぎているエフェクターレビュー7つ目。いやほんとに空き過ぎ…。申し訳ない。

1981INVENTIONSのDRVです。sick asで有名なBondi Effectsと共同開発されたもののようで、どこかポップで柔らかい見た目の雰囲気とかに面影があるように感じます。

歪みのカテゴリーがプリアンプ/ディストーションという非常に珍しい子です。というか他に存在するんでしょうか…僕は知らないです。

ノブは左から ゲイン、カット、ヴォリュームの三つです。筐体の形やコントロールの種類から察している方も居られると思いますが、RATにインスパイアを受けているようです。
現代的になったRATと言ってしまうのが一番わかり易いのかも。

そもそもこの子を探し出した理由にRATがありまして、とある機会に非常に状態のいいビンテージRATを触らせてもらえたことがありまして、それがまあカッコいい音で。。
単純な僕はすぐに「欲しい!」となったんですが、簡単に手に入るものでもなく。。いい代替品はないだろうかと尋ねると「ビンテージのRATをモチーフにした歪がある」と教えていただいたのがこのDRVになります。

で、肝心の出音なんですが、滅茶苦茶良い音です。カラッとした非常に粒の細かい歪みですね。各ノブが相互に作用するのが難しく、面白いところだと思います。特にカットノブがキモになってくる印象です。
ただ、あの時弾いたビンテージRATの音かと言われると、、、別物ですね。あれはあれ、これはこれで。あくまでもインスパイアということなのでしょう。
ゲインを上げていくと相当深く歪ませられます。普段ローゲイン系のオーバードライブばかり触ってるのでテンション上がりますね。上げ切るとファズっぽい重ための歪みになりますが、分離間は残ったままなのは個人的には嬉しいところです。

これだけでも質のいいディストーションペダルとして満足しているのですが、この子の真価はゲインほぼ0でプリアンプ的に運用することが出来ることではないかと思います。
クリーントーンに少しだけジャリっとした歪みが付与されて滅茶苦茶気持ちいいです。ジャンルによってはこの音色だけで全然戦えちゃいそう。
カッコいいドライブサウンドから綺麗なクリーンサウンドまで出せる、この守備範囲の広さは唯一無二なんじゃないかなと思っております。

問題点というか難しいなあと感じたのは、他の歪みペダルとの兼ね合いです。内部で昇圧している関係なのか、別の歪みと同時に掛けるとあまりいい結果にならないことがあります。既存のボードに組み込む場合は注意しないといけないかも。。僕は所持ペダル唯一のディストーションということでゲイン上げめで使っております。最前段に繋いでみたり違うところにしてみたり、、試行錯誤の途中ですね。

筐体のカラーバリエーションも色々あって、見た目でも楽しめる子です。なかなか店頭で見掛けないですが、見掛けたらぜひ一度触ってみて欲しいです。

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