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ミスター・フーの事件簿

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連載小説。絶賛連載中。 メンバーシップ限定です。 中国人刑事ミスターフーと相棒の張本刑事のコンビが織りなす本格的刑事ドラマ。
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#ショートショート

ミスター・フーの事件簿 1

 張本刑事の相棒に、中国人刑事のフーがついた。  漢字で「何」と書いて、フーと読む。  「本気」と書いてマジと読む、とは違う。  似てるけど。  いや、似てない。  いや、どうでもいい。  ともかく、中国語で「何」をフーと読むのだ。  二人は早速事件現場に向かった。  マンションの一室で、ソファーに座った男が死んでいた。外傷は無かった。  男の前にはテレビがあった。 「テレビは発見当時は付いていたのですが、捜査の邪魔になるなので今は消してあります」  と鑑識が両刑事に言っ

ミスター・フーの事件簿 2

「ジャンベン!」  とフー刑事が張本刑事を呼んだ。 「何?」  と張本刑事は何刑事に聞き返す。  「何」と書いてフーと読む。中国人刑事のミスター・フー。

ミスター・フーの事件簿 4

4  フー刑事は聞き込みをしていた。  事件の目撃者の女性を見つけ、彼女に名刺を渡した。

ミスター・フーの事件簿 5

 張本刑事とフー刑事は凶悪犯人を追い詰めた。  犯人は観念したかのように両腕をあげた。

ミスター・フーの事件簿 6

6  張本刑事とフー刑事はテレビを見ていた。  テレビはクイズ番組で、難読漢字の問題が出題されていた。  画面には「蒲公英」という漢字が表示されていた。

ミスター・フーの事件簿 7

7  フー刑事は聞き込みをしていた。  そこに、見覚えのある女がいた。  女はフー刑事を見つけると、つかつかつかと歩み寄った。