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張本刑事の相棒に、中国人刑事のフーがついた。 漢字で「何」と書いて、フーと読む。 「本気」と書いてマジと読む、とは違う。 似てるけど。 いや、似てない。 いや、どうでもいい。 ともかく、中国語で「何」をフーと読むのだ。 二人は早速事件現場に向かった。 マンションの一室で、ソファーに座った男が死んでいた。外傷は無かった。 男の前にはテレビがあった。 「テレビは発見当時は付いていたのですが、捜査の邪魔になるなので今は消してあります」 と鑑識が両刑事に言っ
6 張本刑事とフー刑事はテレビを見ていた。 テレビはクイズ番組で、難読漢字の問題が出題されていた。 画面には「蒲公英」という漢字が表示されていた。
8 フー刑事と張本刑事は殺人事件の事件現場に来ていた。 それは人里離れたところにある廃工場だった。 そしてそこには沢山の椅子が積まれていた。 「シェンマイースー」 とフー刑事がつぶやいた。 「狭い椅子?」 張本刑事はフー刑事が言った言葉を心のなかで繰り返した。
※連載小説「ミスター・フーの事件簿」は、第1話と最新話のみが無料でご覧いただけます。(1話完結です) すべてをご覧になりたい方は、メンバーシップにご参加ください。 Tverか! 10 フー刑事と張本刑事は競馬場に来ていた。 「ヤオチョウマ?」 とフー刑事が競馬場のスタッフに声をかけた。 八百長か? どうしてこの状況で八百長を疑うのか? スタッフは戸惑っていた。 そもそもそのスタッフからは麻薬取引の情報を引き出すはずだったのだ。この競馬場を使って麻薬取引が