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僕は10年ぶりにその街を訪れた。 行きつけだったバーのカウンター席に座る。 バーの片隅には小さなステージがあり、そこでは若いロック・バンドが演奏をしていた。 僕はバーボン・ウイスキーをロックで頼み、一口舐めるように味わう。そしてよく冷えたチェイサーを口に含む。 バンドのヴォーカルと目があった。 レッド・ツェッペリンのアルバムのジャケットのように酒を飲む僕の姿を、その男は気に留めているようだった。 まるでタイムスリップしたかのようなオールドスタイルの男が珍しい