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愛シテル

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連載小説「愛シテル」。全17話。 有料ですが、メンバーシップのメンバーはご覧いただけます。 エロが含まれます。
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2022年12月の記事一覧

愛シテル 2

2  真奈美が死んだという連絡を受けて、香津子はとてもショックを受けていた。  僕は何もしなかった。  僕は何もしないことで、真奈美を殺してしまったのかもしれない。

愛シテル 3

3  ベッドの中で、僕は背中から香津子を抱きしめた。  パジャマの裾から手を入れて、胸を触った。  そしてその手を滑らせて下の方へと移動すると、香津子の手がそれを止めた。 「生理だから」  と彼女は言った。

愛シテル 4

「他の女と寝ているんでしょう?」  と香津子が僕に尋ねた。 「寝てない」  僕がそう答えると、香津子は「嘘つき」、とつぶやいた。

愛シテル 5

 香津子が出ていって、僕は一人になった。  寂しさが、僕を襲ってきた。  僕はそれが、すぐに慣れるだろうと思っていた。  だけども僕は、思っていたよりもずっと傷ついていた。

愛シテル 6

6  僕は人事異動で、開発部門から生産部門ヘと異動になった。  異動先は、海外生産のサポートをする部門だった。  仕事の環境が変わることで、僕は香津子のことを忘れることができそうだと思った。