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奈良クラブアカデミーから初のトップ昇格選手誕生!

本日、クラブから発表があったとおり、奈良クラブユースに所属する川井大地選手の2025年シーズンからのトップチーム昇格が決定しました。

奈良クラブでは以下のとおり、2030年にはトップチーム所属選手の30%程度をアカデミー出身の選手で構成したいという目標があります。そのためにはもちろんアカデミーから上がってくる選手の質を高めていく必要があります。

そういった意味で、今回トップに昇格する川井大地選手は、奈良クラブアカデミーだけではなく、アメージンググループでの育成の申し子とも呼べる過程を歩んできていますので、少々長いですが、読んでいただけると嬉しいです。

記者会見でも触れましたが、以下が彼の経歴です。

小学校時代 : 伊勢YAMATO FC(三重)、バルサアカデミー奈良校
中学時代 :アメージングアカデミー(山梨)
高校時代 :奈良クラブユース

川井君は、小学校2年生でバルサアカデミーキャンプに初参加し、その後エコノメソッドキャンプなどの単発のイベントに毎年参加し、2017年にはエコノメソッドでの年間総合MVPに選ばれています。また、2018年に開校したバルサアカデミー奈良には2時間かけて通っていました。

バルサアカデミーアジアパシフィックカップ
八咫烏カップ2019

三重では、三重県トレセン、東海ナショナルトレセンに選ばれるほどの実力者で、小学校6年時にはエコノメソッド選抜として、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジに参加。

エコノメソッド選抜でのプレー(水色)

本大会でのプレーを見たヴィッセル神戸にいた元バルサの育成の重鎮で、イニエスタの父親役といわれていたアルベルト・ベナイジェス氏からヴィッセルジュニアユースにスカウトされるも、半年後に立ち上がる予定だった山梨県のアメージングアカデミージュニアユースへの入団を決意。(以下、当時スカパーに特集された映像、中1時の大地君のインタビューも収録されています。)

中学から親元を離れ、寮生活を開始し、チームの中心として活躍。

アメージングアカデミー山梨(ウィナーズカップ高円宮杯2021優勝)

怪我に悩まされることも多かったものの、山梨県リーグ優勝、インターシティトリムカップ準優勝(LAVIDAに1-1からのPKでの敗戦)、高円宮杯 関東大会 3回戦(FC東京むさしに1-2で敗戦)などの成績をおさめ、たくさんのチームから声がかかる中、当時まだ6名しか選手がおらず、奈良県リーグ3部を戦っていた奈良クラブユースへの入団を決意。

奈良クラブユース1年時は、3部での戦いのため、土での試合がほとんどという中でも、将来は奈良クラブトップチームで活躍し、その後欧州トップレベルでの活躍をしたいとの想いを背負いながらプレー。2年時から徐々にトップチームへの練習参加の機会を重ねつつ、現在は奈良クラブユースAで10番を背負い奈良県1部リーグを戦っています。(県内公式戦36連勝中)

奈良クラブユースでのプレー

彼が唯一チームに求めてきたものは「何をどう学べるか」フィジカル的な成長は後から身に着けていくことはできるが、フットボールにおけるインテリジェンスは大人になってから学ぶことは非常に難しいと信じ、信じる道を貫いてきた選手といえます。

改めて、、、

今日、6月8日は奈良クラブにとって歴史的な日となります。大地は小2ではじめてバルサキャンプに来てから、バルサアカデミー奈良、アメージングアカデミー、奈良クラブユースと、ずっと共に戦って来た選手です。順風満帆のように見えますが、楽しい経験よりも、苦しく、辛い経験の方が何倍もあったかと思います。隣の芝生が青く見えて、自分の選択に迷いが生じたこともあると思います。

ただ、ご両親と共に正しい道を進んでいると信じて、大切な人生を奈良クラブにかけてくれたことを本当に嬉しく思いますし、誇りに思います。

プロの世界は厳しく、育成年代で輝いた選手でも抜きんでる選手は一握り。
活躍できるかどうかは彼次第。奈良クラブでの活躍を期待するとともに、将来は世界で活躍する選手になる夢をつかんでもらいたいなと思います!

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