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転職したら社内ニートだった件 小沼さんとの出会い

配属3日目 【初対面の小沼さん】 小沼さんは50代前半の女性の方で、第一印象は少し派手な人。色白の肌に映える派手なネイルが目を引き、長い髪の毛も美しく整えられていた。 初対面の挨拶を交わした後 小沼「ねえ、もう少し早く出勤しな。ギリギリすぎだよ」 🍎「あ、はい。すみません」 時計をチラ見する。業務開始時刻は10時、出勤を押したのは9時58分であった。 ギリギリなのはわかっています。会社来たくないのであえてギリギリまで入室していないのです、というのは言わないけども。 ハッ

    • 転職したら社内ニートになった件 2日目

      配属2日目 私の業務は、社内業務体制変更に関する問い合わせ対応が主な内容だった。 急遽できた問い合わせ窓口係にされ、 メンバーは私一人だけである。 しかし、実際にはやることがほとんどなく、ひたすらマニュアルを読んで過ごすしかなかった。 マニュアルの内容は電話の出方であったりメールの返し方のみであるため、何がどうなっているのか全く理解できなかった。 まだ問い合わせが1件も来ていないため、FAQを作りようがないのだろう。。 北「多分そんなに問い合わせ来ないと思う」 🍎「そ

      • 転職したら社内ニートになった件 はじまり

        本社にて一ヶ月の研修を受け、現場配属になった私は緊張しながらオフィスに足を踏み入れた。 新しい環境に慣れるために早めに到着したものの、担当者はまだ来ていなかった。 時計を見ながら待つ時間が過ぎる。 遅い… 担当者に電話をかけても出ない。 担当者がようやく現れたのは約20分遅れた頃だった。 彼は小太りで、メガネをかけた中年の男性だった。名前は北さんという。 少し息を切らしながら、申し訳なさそうに「遅れてすみません〜」と謝った。 私も「大丈夫です」と笑顔で答えたが、内心では不

        • 転職したら社内ニートになった件(プロローグ)

          プロローグ都内で働くアラサー女子の私は、劣悪な職場環境の脱出&キャリアアップを目指して新しい職場に転職しました。 希望に満ち溢れた新しい環境でのスタートを期待していましたが、待っていたのは思いもよらない 「社内ニート」生活でした。 (仕事頑張りたい自分が社内ニートになるなんて‥) その体験を赤裸々に綴っていきます ※フィクション有