UEFA CL 第2節 PSVvsセビージャ

PSV 2-2 セビージャ
68` Gudelj (0-1), 86` Luuk de Jong (PK, 1-1), 87` En-Nesyri (1-2), 95` Teze (2-2)

試合の印象

負けなかっただけマシな試合で、創出されたチャンスの質、2失点目に表れる集中力のなさなど、PSVは勝ちに値するチームとは言えない出来でした。

ペドロサの幻の先制点(あれがハンド判定になるのは酷すぎると対戦相手ながら思う)、エンネシリの大チャンス逸、接触があったとはいえやはりPSVにかなり好意的なPKの判定と、多くの追い風に助けられて、なんとか引き分けたという印象。

この試合、ホームの試合はひとつでも負けたらほぼ終わりだと思っていたので、引き分けで何とか望みがつながりました。

チームを振り返って

スハウテンはボールを受けてよし、潰しに行くのもよし、セカンドボールの回収よしと位置取りが試合の中で一人だけ見えているものが違うのかというぐらいクレバーさがぶち抜けてました。

また、ボールを持った時の落ち着きも最高で、不用意なロストをしない安心感はさすが今夏のベスト補強のひとり。彼が6番にいてくれることのありがたみ、悪目立ちをせず淡々とすべきことを着実に遂行する究極の地味さにほれ込むに十分な試合でした。

ランは、もう少しチームメイトたちが彼を追い越すプレーをしてくれたらもっとプレーしやすかっただろうにと思うくらい、ひたすらボールを任されて局面突破に挑んでましたね。

負けん気も強く何度も挑むそれはエースのそれで頼もしかった反面、後半の大チャンスに至るまで負け続けていた1vs1がカウンターの芽にならずに済んだのは、ティルマン、デスト、スハウテンが気を利かせてくれたおかげでもあり、左サイドの熟成はゆっくりながらも前進中と感じます。

改めて感じるセンターバック問題

今日のスタメン、PSVファンの多くがバカヨコとラマーリョの先発に疑問符を抱いてました。

バカヨコは彼の勉強代と思えば我慢できる程度には彼のやれることをやっており、また、彼がアタックし続けた後でそこにロサーノをぶつけて一気に優位を得るという算段だったのだろうけど、それならもう10分早く投入すべきだったように思います。

それよりも、ラマーリョの先発は本気か…?と皆が思った通りの出来で、今日も失点物のミスを連発。

判定でなぜかなかったことになったけれど、他にも失点直結級の怪しいプレーを連発。身体を投げ出すことでしか守れない姿には目を覆いたくなりました。あれは全力を尽くしているのではなく、無謀というべきだと思います。

あらためて、CLはもちろん、国内の上位対決など、インテンシティの高い試合ではもう彼が頼れる彼でないことを皆が昨季からずっと思っているゆえ、この大事な試合で使うことに疑問を抱かずにはいられませんでしたが、2失点目のベラ=コチャップが答えを授けてくれました。

フィジカルが持ち味のCBがあんなのではいけないでしょう。

果たして、彼は本当にプレミアリーグでそれなりにもてはやされた期待の新星なのだろうかという疑問を抱くようなファーストプレーでエンネシリに勝ち越し弾を許していまう。

確かに、あれを観せられたらスタメンにラマーリョを送り出したのが消極的ながらもベターな選択なのだというのを実感します。

PSVのセンターバック探しはまだまだ続きそうです。

今日の采配には、全般的に交代を切るのが遅いというのと、フィーエマンとボスカリを下げた選択でピッチがめちゃくちゃになった割に、結果的に引き分けるのだからボスは持ってるなと思います。

いずれにしても、守ってカウンターがもう少し決まらないと、上のラウンドに行くのは難しいので、次節はもう少しだけ粘り強いチームを観たいと願い、今日の棚ぼたのような引き分けで得た勝ち点1に感謝して眠りたいと思います。

<了>


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