感覚型作家向けの講座とは(1)<小説の書き方>
はい、今回も頭真っ白。
毎度の即興コラムのお時間です。
今回は「パンツァー(感覚型)作家の為の執筆講座とはなんぞや」というお題で行きたいと思います。
世の中は執筆講座で溢れてる
まぁ、私の「小説の書き方」シリーズも似たようなものですが。
軽く目を通してみると「序破急がどうたら」とか。
「5W1Hがどうたら」とか。
なんだかロジカルなお話ばっかりが並びます。
はて、感覚型作家向けの講座ってないんだろうか?
そもそも、感覚型向けの講座ってなに?
という思考実験で進めたいと思います。
ハイブリッド型をできる人はいいんです
プロッター向け講座の良いところをピックアップして吸収すれば、それで血肉にできますので。
一方、私みたいに極端な感覚型の場合、ああいう方法論はほとんど役に立たないです。
なぜならフル即興執筆だから。
考えてないんだもん。理論とか通じるわけがない。
本当に考えてないの?
いえ、実は論理的思考も並行して走ってるみたいです。
これはAIと話していて、そういう結論になりました。
どうやら私は「意識は感覚特化型」で「無意識が論理型」の動きをしてるらしいです。無意識はつまり、自動筆記先生のことですね。
私がフィーリングで空想をドライブしていくと、自動筆記先生がそれを巧いこと物語の形に落とし込んでくれます。
文章化も自動筆記先生のお仕事なので、私は空想してるだけでよくなります。意識的にはね。
感覚型向けの講座で教えられることってなんだろう
私の手順はいたって簡単。
集中します。
映像が浮かびます。
手が動いて文章になっていくのと同時に空想を楽しみます。
できたー!
という手順なので、まずはこれを個別に「どうしたらやれるのか」を初心者向けに解説していきたいと思います。
初心者じゃない人も、参考になるならしてください。
集中するということ
これは人によって色々ありますよね。
音楽を聴くとか。
だべりながらとか。
でも私の場合、空想にフルダイブして脳みそのポテンシャル100%使い切るくらいの勢いで空想します。
意識は傍観者で、映像をつかさどる部位は空想を映像にするし、映像を文章の映像にするし、見えた文字を手がタイピングします。
さらに無意識で自動筆記先生が物語の統制を取って、ストーリーやキャラクターが破綻しないようします。
こんなの、BGMやBGVがあったらまぁ無理です。
という訳で私は完全無音、耳栓モードで集中します。
耳栓はこれがお勧めですね。安いし高性能。
MOLDEXのMeteors ってやつで、33dbも防音してくれます。
装着しながら人と話すぐらいなら割といけます。
公式サイトはこちらかな。
私は元々過集中でも持ってるのか、完全無音で目障りなものがなければ、10秒以内に集中できるみたいです。
アルコールが入った翌日とかは時間かかりますけどね……。
空想を映像化する
これは人によるらしいんですよね。
映像型の人間と文字型の人間がいるらしいです。
私は映像型、それも言語映像型だそうです(AI調べ)。
タイピングする前の自分の文章が文字で見えてます。
執筆時はね。
他に三次元映像型でもありますね。
空間把握能力が高いとはよく言われます。
まぁどちらにしろ夢想家だとこれはデフォルトスキルでラッキーです。
そうじゃない感覚型の人は妄想力を鍛える感じでしょうか。
なんでもいいんで、童心に帰って子供の頃に空想していた時のことを思い返してみてください。
きっとなんらかの空想遊びをしてたと思うんですよ。
おもちゃや人形を片手にぼんやりしていた子供時代を過ごした人なら、きっとこれは標準装備しているスキルです。
映像は見えるけど文章にならないんだが?
それは困った。
これは私がナチュラルに標準装備している能力なので、どうやって修得したのか覚えてません。
でも読書量がクソ雑魚レベルの私がこれだけ書けるので……たぶん、方法はあるはず? おそらく本をたくさん読めばいいんじゃないんですか?
冊数を重ねるんじゃなくて、1つの本を深く読み込んでいきましょう。
何冊読んでいても浅く読んでたら、おそらく身に付きません。
漫画ならそのまま絵が付いてきます。
語彙と映像が偏りますが、最初はここから始めるのがいいかも?
小説は絵が付いてきませんが、文章を読んで映像化する癖を付けましょう。私がそういうタイプなので。
文章から映像の回路が脳みそにできれば、映像から文章の回路も作られるんじゃないかな? たぶん、ですけど。
本を読みながら想像力をはばたかせる。多分これがキーかな。
文字型の人は、文章そのまま吸収できるのでお得ですね。
タイピングしながら空想を楽しむ
これが多分難易度が高いんでしょうね。
とにかくタイピングに習熟してください、としか。
慣れると思考を垂れ流す勢いでタイピングできます。
チャットでは「ログ流し」という汚名を被ることになるので覚悟してください。どこに行っても言われます。マジで。
チャットでそれができるようになると、あとは空想を文章化しつつそれをタイピングする、という訓練をしていくだけですね。
考えてから打つのではなく、考えながら打ちます。
これは短時間の即興小説を繰り返していれば身に付きそうです。
私はシングルタスク脳なので、本来こういうのは苦手なはずなんですが……なぜかすらすらできますね。なぜでしょう?
タイピングが遅いんだけど……
そういう人はタッチタイプをマスターしてない人ですね。
キーを目で探してるから遅いんです。
最近は小学生向けの良い教材が見つかりますね。
そういうわかりやすいところを探すのがコツです。
とにかく童心に帰り、小学一年生になったつもりで馬鹿みたいにアルファベッドを順番にタイプしていきましょう。
指のホームポジションを覚えて、そこからスタートです。
各キーには「担当する指」が決まってます。
それを身体に叩きこんでいきます。
最初は「ABCDEFG」とか5~7文字くらいを30分繰り返します。
次に「HIJKLMN]とか同じように30分繰り返します。
これをZまで続けていきます。
エディタ開いて打ち込んでれば、間違った時にすぐわかります。
間違えたら最初からどうぞ。
そこで妥協してると覚えられませんよ?
馬鹿らしい? 馬鹿言っちゃいけません。
私はこうやって1か月半でタッチタイプマスターしましたし。
感覚型だからこそ、感覚で身体に叩きこみましょう。
童心に帰るのがコツです。無心で叩き続けましょう。
「これが妄想をリアルタイムで文章化する道なんだ」と固く信じ、疑いを持たずに繰り返してください。
ちなみに難敵は記号なんですが、幸い小説において記号なんて、ほとんどつかいません。「」ぐらい? すぐに慣れます。
ここまでのまとめ
というわけで、感覚型作家のための感覚型執筆講座、というものはこんな形になるんでしょうか。
もちろんこれだけでは物語になりません。
書き散らした文章に整合性がなければ、物語ではないので。
次回はロジカルな面を見ていこうと思います。
どうやって「一貫性のある物語」を作り上げるのか。
もちろん感覚型の視点でね!