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停止と停滞

こんにちは、ミツキユイです。
ここしばらく「なんとなくしっくりこない」感じが続いていて、それを言語化してみようと思っています。

動いているのに進んでいない

今週は「なんとなくしっくりこない」感じをずっと抱えていた一週間でした。
会話がかみ合わない、意図が伝わりにくい、考えがまとまらない。
コミュニケーションにおいても、自分の頭の中についても、なんだかうまくひとつのものにまとまってくれない感じを持っていました。

もちろん、思考や行動をしていないわけでも、さぼっているわけではないのです。
かみ合わなくても会話をすり合わせようとはするし、意図も伝えようとはしています。
考えがまとまらくてもnoteに下書きはしていたし、ブレインストーミングをしてみようともしました。
けれど、どれも納得のいく出来にならないのです。

しっくりこないときの気持ち

この感覚に苛まれていた理由を考えてみると、そこに「焦り」があったことに気づきました。
今週感じていた「しっくりこない」感じの裏には、ずっと「焦り」があったんです。
「これをこなせないと仕事が進まない」「これまでできていたはずなのになんでできないんだ。このままでは困る」「せっかく楽しくnote書き始めたのに書けないなんて哀しい」。
そんな気持ちに苛まれていたので「早く何とかしなければ」という気持ちが先に立っていたように思います。

思えば、「時間を無駄にしている意識」がそこにはありました。
「仕事が進まないとすれば、なんでこんなところに来ているんだろう。コロナ禍のこの時期に……」などとも考えてしまいますし、「表現したいと思っているのに、うまく表現できなければやる意味なんてないのではないか」とくじけてしまったりもします。
自分がしていることが何の価値もない無駄なものであるという信念が、そこにはありました。

停止と停滞

正直なところ、これを書いているいまも、なんとなくしっくりこない感じは残っています。
けれど「それでも、まぁよい」と今は思えています。
駄文で結構。それを承知で出していれば、そのうち「書き直したいな」とか「いつかあの日の感覚が生きることがあるだろう」と思える日が来る、と思えます。

先ほどの「焦り」の正体は「自分が停止してしまっている」という信念だったように感じます。
停止は「動いているものやそれまで続いてきたものがとまること。または、やめること」です。
「止」は「とまる/とめる」とも読めますし、「やめる/やむ」とも読めます。
これまで順調に動いていたものがピタッと止まってしまって、動かなくなる。一度止まってしまうとなかなかもう一度動かすことができないし、大きなエネルギーも必要。しかも、これまで順調に動いていたのなら、その状態に戻すにはかなりの時間と労力がかかるでしょう。
イメージとしては、大きくジャンプしようとしたものの、しゃがみこんだ瞬間に「行けるのか?」と感じて、そのまま止まってしまった感じ。
「……やばい、終わったわ」ですよね。
こうなると、何としても跳んでしまうか「もう無理だわ」と投げ出してしまうかしたくなります。

けれど、この記事を書こうというタイミングで「あれは停止ではなく停滞なのではなかろうか」と感じたのです。
停滞は「物事がある所にたまって、とどこおること。調子よく進行しないこと」です。
「滞」は「とどこおる」であり、ひとつのところにとどまって次へ行かないことを指します。
止まっているわけではなく、とどまっているのです。
「そこにいる」というだけで動いていないわけでもないし、何かのアクションは続けています。次のステップにはいかないけれど、同じ場所で何かを繰り返しているのです。
イメージとしては、大きくジャンプしようとして、その場でしゃがんでは伸びてを繰り返している感じ。
さらっと跳ぶことはできないけど、何回も反動をつければいけるかもと思えている感じです。まだ跳ぶことはできていないので、その場にとどまってはいるけれど、次への動きがあるのです。

おわりに

1月・2月・3月は、新年と新年度のはざま。
その3か月はよく「ホップ・ステップ・ジャンプの時期」などといいます。
1月で弾みをつけ、2月でその勢いを加速させていき、3月には4月からの新生活に向けて大きな変化の中に飛び込んでいく。
そう考えると、2月はステップの時期。
1月の弾みを、より増幅させているのは2月の役割。

そう思えば、いますこし「何も進んでいかないな」とか「思うように行っていない気がする」「徒労感や仕事量だけが増えて、何の成果も上がっていない気がする」という人も、すこしいまの瞬間に価値が見いだせるのではないかと思います。
(そんなこと考えている方、私も同じこと考えてるよ。お友達だから大丈夫よ)

今回はちょっと自分を励ます記事でもありました。
すこしずつでも進みながら、また次回お会いしましょう。
では、また。

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