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えてふえて

なんとなくWindows11にアップグレードしてみたミツキです。
タスクバーもスタートメニューもすべて中央に寄っていて、不思議な感じ。さて、今日は「えてふえて」のおはなしです。
増えるわけではありません。得手不得手。

人と関わるのが苦手

私は、人と関わるのが苦手です。
相当な人見知りですし、人と会うイベントがあるときは前日から緊張しておなかが痛くなります。
自分から声をかけるにも苦手ですし、基本的にはあいさつは目礼or黙礼。
人の第一印象は3回会うまでで決まるといいますが、3回会うまでに気持ちよく打ち解けるなんてできません。
なので、だいたい私と長くかかわっている人に「ミツキの最初の印象は?」と聞くと「ミステリアスな人」「引っ込み思案の変わっている人」「臆病で怖がりな人」といわれることが多いです。
よくそこで「私、この人とは合わないわ……」と離れずに関わってくれたなぁとうれしく感じますね。

それなのに、それなのに……!
人前で話すお仕事をしています。
自分でも意味が分かりません。
基本的には人との御縁でお仕事を頂いてきましたので、自分で選んでいないんですよね。
「ミツキさん、こんなお仕事やらない?」とお声がけいただいて、よくわからないまま「(この人のお声がけだから、変な仕事ではないだろう……)はい、やります」と返事してしまうので、そんなことになりました。
おかげで、未だに定期的におなかを壊します。

けれど、人と話すのは楽しいです。
一方的に話さなければならないときや、話していても聴衆が寝てしまうときはかなりつらいのですが……。
(しかも、どうも私の話はどうも眠たくなるようで「睡眠導入用音声を配信してください」なんて言われたこともあります……)
うまくやり取りが進んでいるときや「打てば響く」ときはとても楽しいです。

とはいえ、もっとありのままで人と接することができれば、気楽にかかわれるんじゃないか、もっと素直に自分を表現できて生きやすくなるのではないか、と思います。

世界観を作るのが得意

ここ数年で発見した得意なので、少しご紹介したいなと思って書きます。

数年前から、友人にクトゥルフ神話TRPGというものをオススメしてもらって、オンラインで友人とプレイしています。
TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム)というのは、テーブルを囲んで会話しながらRPGをしようというもの。
もちろんゲーム機がナレーションや攻撃判定などの乱数生成をしてくれるわけではないので、ゲームマスター(GM)と呼ばれる人間がナレーションやNPCを担当し、乱数はサイコロ(ダイス)で決めます。
その中でも、クトゥルフ神話という20世紀に創作の世界を中心に作られた神話をベースに展開されるのが、クトゥルフ神話TRPG。

最初は友人がGMをしてくれてプレイヤーとして遊んでいたのです。
なのですが、遊んでいたグループメンバーがとても意欲的でして、途中から自分たちでシナリオを書き出してお互いにGMをしながら遊ぶようになりました。
それにつられて、私もシナリオ作成を始めたりして……。

そこで気づいたのです。
シナリオ作りにも個性があるのです。
好きなアニメやドラマを題材にそれをクトゥルフ神話TRPG用シナリオに落とし込む人もいれば、クトゥルフ神話TRPGだけど推しと戯れることができるシナリオを作りたい人もいます。
「このシーンを魅せたい」というところからシナリオを立ち上げる人もいれば、「この神話生物(怪物と神を合わせたみたいな存在)を使って暴れまわりたい」という作り方をする人もいます。
私は処女作を完成させてGMとして回したところで、こう言われました。

「ミツキさんは、世界観を作ってそこからシナリオが立ち上がっていく人だね」

そうなんです。
私、ストーリーがひらめく前に世界観が目の前に立ち現れるんです。
私の処女作ではホテルが出てくるのですが、ホテルでどのようなことが起こるのかを想像する前に、ホテルの内装やそこにいる人のライフヒストリーが浮かんで、VRで目の前に再現されるように展開されるのです。
なので、「ストーリーにあった場面を用意する」のではなくて、「場面が立ち上がって、「そこにどんなシナリオが展開されるとしっくりくるか」が後から降りてくるのです。
なので、NPCのキャラクターシートを作って独立プレイヤーとして活躍させてくださいと言われてもたぶんできますし、名前も何も一切つけていなかったモブキャラであっても「想定上そこに存在していた」のであれば急遽参加させられます。
逆に言うと「世界観が否応なく先に立ち上がってきてしまう」ので、自分が発想した世界観が怖すぎて眠れなくなることも稀にあります。
(自分で怖い話を作って眠れなくなるって、冷静に考えたら奇人でしかないですが……)
……どうも、こういう作り方をしている人は、珍しいようです。
最近は、クトゥルフ神話TRPGのシナリオは書いていないので(着想は降りてきているんですが…)、このスキル、ほかで応用できないかなぁ……などと使い道を探しています。

人は多様である

自分の「えてふえて」を書きながら、「きっといろんな人がいるんだろうな……」と想像します。
人の多様性と共存については、いろいろ思うところもあるのでまた書きたいなと思うのですが、さまざまな人たちがいろんな個性をもって存在していることは、とてもいいことだと思っています。
ただ残念なのが、それらの個性が見つけられなかったりうまくマッチングされないまま埋もれていることです。
すごくいいものを持っているのに知られていなかったり、この素質とこの素質を組み合わせたらきっと面白いことができるのに……なんてことが、この世界にはきっとたくさんあるのです。

こんな「これが得意でこれが苦手なんです」だけの記事でも、誰かにお声がけしていただいたり、つながるきっかけになるとうれしいですね。

では、また。

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