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チャレンジキャンプのはなし

「これ、行きたい!」
1学期のある日、
学校で配布されたチラシを、
目を輝かせながら手にした小2の長女。

見てみると、キャンプのお知らせ。


知らない場所、知らないお友達とのキャンプであることを説明したけれど、
「いや行くよ」と平然と言うもんで。

そんなら行って来い!
と3泊4日、送り出すことに。


キャンプ1週間前、
自分で髪を結ぶ練習をしたけれど
うまく行かなかったので切りに行った。

軍手、長袖、長ズボン、
タオル、バンダナ、などなど…
必要なものを買いに。

1泊目、2泊目、ときちんと分けながら
バッグに自分で洋服を詰めた長女。

そういえば、私自身、
自分で旅行の準備をするようになったのって
何歳だっただろ?


バッグには自分で作った勾玉のお守り



キャンプ場は岡山。
バス出発の三宮まで、
保育園児の次女も一緒に、車で見送りに。

バスにもスタスタと乗って、
笑顔で手を振る長女。
バスを見送ってホッとしてたら、

「はながいない…」
と急に寂しくなって大泣きする次女。
まさかの展開におろおろする私。

そうか、次女にとって、
姉がいない状況は
生まれて初めてだったのか。

3泊4日、心配なのは
長女ではなく次女だったとは、盲点。

キャンプ中は本人と連絡が取れないので、
キャンプを運営してくれる団体のSNSを見た。

毎晩、
その日の写真をアップしてくれるのだけど、
その写真のどれもが…
超笑顔。
あのぅ、家族旅行でもこんな表情見たことないんですけど…
ってくらい、
超絶楽しそう。

対して、
「はな、ちゃんと寝てるかな…」
なんて心配しながら
姉の枕をぎゅっと抱きしめて寝る次女。
なんとも尊い姿に、
母はきゅんきゅん。


おねえちゃんの枕はくまモン🐻


姉の帰って来る日を心待ちにしていた
次女を連れて、
お迎えも三宮まで。

バスから降りてきた長女が手にしていたのは
【2回目のキャンプ参加費20%オフ!】
とのご案内が書かれたチラシ。

長女曰く、
「帰りのバスでずっと考えてたんだけどさ、
この20%オフのチラシを使って、
もう一回キャンプ申し込んだらいいんじゃない?」

っほーーー!!
なるほどーー!
と三宮の中心で雄叫び上げました。

それからキャンプでどんなことがあったのか、
こちらから聞かずとも延々と話してくれる長女。
とにかくものすごく楽しくて。
大きくなったら
キャンプリーダーになりたいなと思ってる、と。

こちらの主催団体のキャンプリーダーさんは、学生ボランティアとのことで。
ほんと、頭が下がります。
良い思い出をありがとうございます。

普段、マイペースで
どちらかというと控えめな長女が、
こんなアツい気持ちを抱えて
帰って来るとは思いもよらず。

姉の様子を見て
「すずも来年キャンプいく!」
とやる気の次女。
いいぞ、その調子。

気持ちの向くもの、
好きなものが見つかって
わたしもうれしい。

ちなみに
「キャンプの間、ママやパパ思い出すことあった?」との問いに
「全然!!そんな時間なかった!☺️」
と秒速でのご回答。
あ、そうですよね。

夫も私も、子どもの頃は
見知らぬ場所や知らない人と
キャンプに行くなんて
考えられないような性格だったけどなぁ。

生後4ヶ月の頃から
わたしたち夫婦に
キャンプに連れ回されていた長女。
妹も生まれて、
2人が小さい頃は
本当に過酷なキャンプも多かった。笑
なんせ荷物も多いし、
小さな子ども連れのキャンプは
気を巡らせなければならないことが多い。
天気が悪くなれば絶望。


それでもキャンプに行くのは、
やっぱり好きだから。
自然の中で感じることは、
とてもシンプル。

今となっては、
あの頃の過酷なキャンプも
行った甲斐があったのかもしれない。


細〜い体だけど、
なんだかたくましくなって帰って来た
娘の背中。
親の見てないところで
成長するもんなんだなぁ。

親のわたしたちにとっては、
手を“放す”練習。
長女にとっては、
ひとり立ちの練習。



この夏は、
本当にあつかった。

















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