一粒でも胡麻
昔、おばあちゃん家のこたつでゴロゴロしているときに、白胡麻を一粒見つけたことがある。ほうれん草のおひたしを食べた後だったから、おそらくその胡麻。
何の気なしにその白胡麻を拾って、爪で潰してみるとびっくり。ふわーっと胡麻の香りが広がり、胡麻の油が中から出てきた。
「なにこれすごい!」
一粒だけの胡麻と向き合うことってなかなかないじゃないですか。胡麻と向き合う時って大抵向こうさんは団体で来るから。
一粒でもしっかり“胡麻の役割”を果たしていることに感動した。出てきた胡麻の油は、なんとなく肌にいい気がしたから肌に塗りこんだ。
それ以来、胡麻を食べる時は口の中で一粒一粒をすり潰すように食べている。一粒であれだけ仕事するんだから、団体さんをちゃんとすり潰せばとんでもない仕事をしてくれますよ。
次、胡麻を食べる時にこのことを思い出したら意識的にすり潰してみてください。思い出さなかったら、そんなに重要なことでもないのでそれはそれで大丈夫です〜
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