大学の無償化は目先の人気とりだけの税金の無駄使いだ

岸田内閣は2023年12月7日に「3人以上の子どもがいる多子世帯について、2025年度から、子どもの大学授業料などを無償化する方針」を固めたと発表した。
目的はなんだろう。少子化対策などと言っているが的外れもいいところだ。
確かに学費を払うために奨学金という名の借金を背負わされて卒業後もその返済に追われる人が多いのは問題である。
それを避けるために子供を産まないという人はどれだけいるのだろう。
日本の大学は今危機に面している。基金の廃止で学生寮がどんどん減っている。国立大学も国の管理下に置かれるという法案もほとんど検討もされず衆議院で可決されてしまった。
そもそも今、日本の大学は多すぎる。高度の学問を学ぶための学校が大学なはずなのに、金さえ払えば偏差値が低くても入学できるし学生が集まらないため倒産する大学もある。
実業家で成功している人も大学を卒業していない人も増えているのを見ても大卒のブランドが意味をなさなくなっていることがわかる。
専門学校化してる大学や学部が増え、4年間学費を払うために勉強もせずにアルバイトに明け暮れる人もいる。
高度な研究などにはお金がかかる。大卒というブランドだけのために税金を使うのではなく、本当に必要な大学にお金をかけることで高度な研究、頭脳を後押しすることが日本を強くする。
大学を減らし、高校や専門学校を卒業したらすぐに社会に出るようにすれば若い労働力も増える。
今必要なのは未来に役立つ人材を育てる大学を後押しすることで、大卒というブランドを増やすことではないだろう。

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