ONLINE THEATRE -DISTANCE FREE-を終えて

どうも天道満彦です。
お久しぶりのnote投稿になります。

取っ掛かりが小説家・天道満彦になる為に開設したページなので
必然的に小説を書いた時にしか現れない、現れられないサイトだったので、
これを機に、劇作家・天道満彦としても、演出家・殺陣師・俳優のドヰタイジとしてもちょこちょこと想いの丈をお伝え出来ればいいなと思っております。

よろしければ、このままお付き合いください。

ーONLINE THEATRE -DISTANCE FREE-を終えて感じた所感ー

俳優となってから二十二年。
生まれて初めて、無観客配信公演というものを経験しました。

ある種、舞台公演とTVや映画などの映像作品とのちょうど間の様な
不思議な感覚の公演となりました。

何せ、本番を終えた今も、チケットをご購入いただけるんですからね。

https://twitter.com/starjacks2007/status/1286286528700747776?s=21

すごい時代になりました。

経験してみて思ったのは、
コロナ禍においての急場凌ぎのシステムではなく、
『配信』は間違いなく、これからも残るNew Standardなシステムだということです。

中には、やっぱり生で観る事こそが観劇だと思う方もいらっしゃるでしょうし、二十年以上ライブエンターテインメントに身を置いていた自分自身もその通りだと思います。

が、それは『配信』が『舞台』の代替手段のままならば。
きっとその考え方がこれからも世の中の
大半を占めるのだろうなと思います。

これからきっと『配信』の質自体がもっともっと底上げされ、
試聴された方が満足するに値するものになると思うからこそ、New
Standardになり得ると確信しています。
コロナ禍が過ぎても『配信』は選択肢の一つとなるのでは無いかと思います。

YouTubeがテレビに取って代わった現在、
新たな表現方法を模索していくべき時代なのだという認識です。

ー無観客配信公演だからこそー

とはいえ、今回私が挑戦した演出方法は、無観客だったからこそのプランであったので
今後、劇場で観劇して頂くお客様がいる中で、今回の様な演出をしていたら、本末転倒だったはずで。
劇場、配信、どちらのお客様もご満足頂ける演出を、これから考えなくてはいけないだろうなと、現時点既に頭を悩ませている所であります。
足掻く姿をご覧いただきたい方は先述のTwitterからぜひアーカイブご試聴をお願いいたします。7/31までご購入、期間中、何度でもご試聴可能です。

ー目指すべき航路ー

現在、私は『浪速娯楽旗艦』(浪速エンタメフラッグシップ)という月額制サブスクコンテンツの中で、船長として、劇団員、ファミリー(STAR☆JACKSとCheeky☆Queensの総称)が日々コンテンツを配信しています。
我々の活動そのものを船で喩えてしまったので、そのまま喩えさせてもらうと、
我々の進むべき道は再び陸路に戻ってゴールドラッシュを夢見ることではなく、
未知なる航路の先に見える新大陸を発見することなのかもしれないと思うのです。

未開の地を探り当て、開拓していくことこそが、
このコロナ禍において、唯一残されたエンターテインメントの道なのでは無いか…。
そう思えてならないのです。

進路は分かった。
後はそこに向かってどう進むべきか。
それをきちんと見据えながら、
霧がかったこの航路を進んでいきたい。

今はその一念です。

この文章を書いている途中、関西劇団界の雄、リリパットアーミーIIさんとZsystemさんのコラボ配信公演『く・ち・づ・け』を観ました。
朗読劇と銘打ちながら、しっかりとお芝居で。
グリーンバックを使い、背景をCGで合わせる手の凝り様に思わず、へぇと声が出ました。

しかし、未曾有のコロナ禍を経験している現在、配信が本当に正解かどうかは
まだ誰にも分かりません。

だけど、それに挑戦する劇団、団体、カンパニーがいる限り、
きっとこれからも底上げされてゆくのだと、心から思って止みません。

その時の新しい形でのエンターテインメントにも、希望を持って欲しい。
今はそう思っています。

絶対に終わらせない。
ライブエンターテインメントを。

再び安心して劇場にたくさんのお客様が帰ってくる日を願いつつ、
その日まで指を咥えて待っているわけにはいかないので。

面舵いっぱいに舵を切ります。
新大陸を目指して。

天道満彦。劇作家、小説家。 エンターテインメント時代劇ユニットSTAR★JACKS主宰、俳優、演出家、殺陣師であるドヰタイジのペンネーム。