1. 6DJ8を用いたハイブリッドアンプ

本節では、真空管6DJ8とトランジスタやMOS-FETを用いて作成したバッファアンプを組み合わせたハイブリッド真空管アンプの回路を作成し、動作をシミュレーションします。

6DJ8とダイヤモンドバッファを用いたハイブリッドパワーアンプ

本節では、前段の真空管アンプの後に半導体を用いたバッファアンプを接続したハイブリッド真空管アンプの回路図を示し、動作のシミュレーションを行ないます。

最初に、出力バッファとしてトランジスタを用いたダイヤモンドバッファを用いたハイブリッドパワーアンプの回路図を示します。ここでは、真空管のプレート電圧として12Vを、ダイヤモンドバッファの電圧として±6Vを使用し、これらを共有しています。

次の図に、6DJ8とダイヤモンドバッファを用いたハイブリッドパワーアンプの回路図を示します。

画像1

入力信号は±0.2Vの正弦波とし、出力は8Ωの抵抗をスピーカーの代わりにダミーロードとして接続しています。

上の回路の入出力信号を次の図に示します。

画像2

入力信号の0.4Vppが、出力信号では約3.9Vppに増幅されてスピーカーに出力されています。

6DJ8とFETバッファを用いたハイブリッドパワーアンプ

次に、出力バッファをダイヤモンドバッファからFETバッファに変更したハイブリッドパワーアンプの回路図を示します。ここでは前の回路と同様、真空管のプレート電圧として12Vを、FETバッファの電圧として±6Vを使用し、これらを共有しています。

次の図に、6DJ8とFETバッファを用いたハイブリッドパワーアンプの回路図を示します。

画像3

入力信号は±0.2Vの正弦波とし、出力は8Ωの抵抗をスピーカーの代わりにダミーロードとして接続しています。

上の図の回路の入出力信号を次の図に示します。

画像4

入力信号の0.4Vppが、出力信号では2.2Vppに増幅されてスピーカーに出力されています。

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