3. 6AK5とFETバッファを用いたハイブリッドパワーアンプ

本節では、出力バッファとしてMOS-FETバッファを用いたハイブリッドパワーアンプの回路図を示します。基本的な回路構成は前節と同じで、前段の真空管アンプで信号を増幅した後、J-FETのバッファでインピーダンスを下げ、抵抗とコンデンサーで信号のオフセットを調整した後、バッファ回路に入力するというものです。ここでは、真空管として6AK5を用い、バッファとしては2SK1056と2SJ162のモデルを使用した回路を作成しました。

ハイブリッドアンプの回路を次の図に示します。

画像1

入力信号は±0.3Vの正弦波とし、出力は8Ωの抵抗をスピーカーの代わりにダミーロードとして接続しています。

上の図の回路の入出力信号を次の図に示します。

画像2

この回路で、8Ωの負荷に対して、0.6Vppの入力信号を4Vppまで増幅できています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?