何者かになりたいと願う人と自己実現の在り方


「何者であるか」というのは自分が自分をどう思っているのかではなく、他者から見て自分が何であるのかということの言い換えと言えます。
いわば、相対的な評価や実績や結果や信頼の結晶であり蓄積であると考えます。

同時に「何者になりたいか」というのは明確に設定されて、そこに向かって結果を出していけば自ずとそれに近付くでしょう。

例えば「頼られる人」になりたいとします。
こういう抽象的な物を目標とする場合、自分が「頼られてるな」と実感するか「頼れる人だな」と言葉で言われなければ実現はしません。
頼られる為にあなたは何かを始めます。
率先して困っていそうな人に手を差し伸べたり、誰もやりたがらないことを進んでやってみたり、眠い目を擦って悩み相談の連絡に返信をしたり、或いは家で腑抜けた表情をしていても一歩外に出たら強い自分を演出したりするでしょう。

また「芸人」になりたいとします。
これは職業ですし、定義が人によって違います。
劇場に出演したことがなくても養成所に入学してコンビを結成したら芸人かもしれませんし、会社の忘年会でプライドを持って出し物をしていればもう芸人かもしれません。
逆に、いくらあなたが「芸人」になりたいと思っていても行動しなければ「芸人」に近付くことはありません。

もし、明確になりたいものが見つかっていないとしても既にあなたは周りの人から見て「何者か」ではあります。
「面白い人」や「怖い人」もしかしたら「特別な人」かもしれません。
インフルエンサーや社会的地位のある人だけが「何者かである」わけではありません。

あなたはもう紛れもなく「あなた」であり、その性質や理想との乖離に目を向けてなりたい自分に変わっていけるはずです。

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