第1回 MN杯【スタートチャージ5】 開催後レポート
はじめに
お久しぶりです、miTSu noirことミツです。
12/10の21時から、デュエル・マスターズプレイスのオンライン大会〈第1回 MN杯【スタートチャージ5】〉を開催しておりました。
この記事は第1回MN杯の開催後レポートとなります。
大会結果
参加者数は主催者である私を含めて5名。シングルエリミネーション方式で、全4回戦がトラブルなく進行いたしました。
映えある第1回の優勝を勝ち取ったのは、【光火t自然 アポロヌス・ドラゲリオン】を使用された「阪本健太」選手です。改めまして、おめでとうございます。
他の参加者のデッキタイプ内訳は以下の通りとなります。
【闇火t光水 M・R・C・ロマノフ】
【水火自然t光 エンペラー・キリコ】
【闇抜き4c マッハアーマー・ダクマバルガロウ】
【5c 石碑・オーケストラ】
(すべて各1名)
事前予想では確実に入ってくると考えていた【バルガライゾウ】系列のデッキがなく、また汎用カード《フェアリー・ミラクル》もほとんど見られませんでした。参加者が少なかったためと言ってしまえばそれまでですが、特に大会前の「第1回MN杯 注目カード14選」にも入れていなかった【M・R・C・ロマノフ】が《ヴォルグ・サンダー》の大規模墓地肥やしを携え参戦するなど、私の想像し得ない環境が見られる可能性を感じさせるものでありました。
MN殿堂(禁止・制限)について
第2回以降の開催にあたり、スタートチャージ5という特殊な環境下でのデュエルを楽しんでいただくため、「MN殿堂」と称し、全3種の禁止・制限ルールを施行いたします。
スタートチャージ5は最初から5マナが使用可能な特殊フォーマットであり、早ければ1ターン目に決着が付く可能性すらあります。結果として、ランダム決定される先攻・後攻だけで決着が付いてしまいかねない、所謂先攻ゲーとしての性質を強く帯びますが、スタートチャージ5での対戦を楽しむという目的のため、この先攻有利を少しでも緩和することを狙い、デッキ構築上の使用制限を行います。
そこで、アンケートの結果も鑑みて、第1回では次の3デッキを規制の主な対象に設定します。
【アポロヌス・ドラゲリオン】
【エンペラー・キリコ】
【バルガライゾウ】
これらはいずれも高いワンショット性能と理不尽なゲームスピード、それを支える再現性を持つデッキであります。
次の項より、今回のMN殿堂カードを発表いたします。
リミテッドMN殿堂
L(リミテッド)MN殿堂に指定されたカードは、デッキに2枚までしか採用できません。
《ボルバルザーク・エクス》は、【アポロヌス・ドラゲリオン】において、7マナ溜まっていれば無条件かつSA付きの《バルケリオス・ドラゴン》として活躍し得ます。また、【エンペラー・キリコ】においては、マナの回復により《神歌の星域》のコストを実質0マナで用意しつつ、《エンペラー・キリコ》の踏み倒し先としても十分なバリューを確保できます。以上の理由から、このカードの規制は【アポロヌス・ドラゲリオン】【エンペラー・キリコ】双方の弱体化を図ることに繋がると判断いたしました。
よって、《ボルバルザーク・エクス》を、LMN殿堂に指定します。
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》は、《エンペラー・キリコ》《超天星バルガライゾウ》双方の踏み倒し先として、極めて高いバリューを持ちます。
また、今回採用しているデッキは【水火自然t光 エンペラー・キリコ】のみではありましたが、このカードが4枚採用可能であるという事実が、他の重量級フィニッシャーを押し退けかねません。加えて、シールド焼却による逆転困難なワンショットの押し付けは、先攻ゲーを大いに助長してしまうものであると判断いたしました。
よって、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を、LMN殿堂に指定します。
MNオーバー殿堂
MNO(オーバー)殿堂に指定されたカードは、デッキに1枚までしか採用できません。
《永遠のリュウセイ・カイザー》は、【エンペラー・キリコ】【バルガライゾウ】の踏み倒し先・ハンデス対策・制圧役として様々な役割を帯びるだけでなく、ドラゴン種族を活かし【アポロヌス・ドラゲリオン】にも採用されています。そのため、このカードの規制は、これら3デッキすべての弱体化に繋がると判断いたしました。
1枚制限に指定した場合、引いた者勝ちの運ゲーになりかねないという懸念もありますが、このカード単体ではフィニッシャーやデッキコンセプトにはなり得ないため、今回はMNP殿堂への指定を見送らせていただきます。
よって、《永遠のリュウセイ・カイザー》を、MNO殿堂に指定します。
MNプレミアム殿堂
MNP(プレミアム)殿堂に指定されたカードは、デッキに1枚も採用できません。
《エンペラー・キリコ》は、強力な踏み倒し性能を持ち、その範囲も種族・文明・コストに縛られず極めて高い自由度を誇ります。そのためか、アンケートでもこのカードの規制を望む声が複数寄せられました。
既にDP殿堂に指定されているため、本体ではなくサーチカードの《無頼妖精ワイルド・リリィ》やマナゾーンからの踏み倒しを行う《蒼狼の始祖アマテラス》《神歌の星域》のMNO殿堂も検討しましたが、紙版デュエマの《蒼き団長 ドギラゴン剣》の前例を鑑みると、サポートを担う周辺パーツを規制し他のデッキにダメージを与えるよりも、本体を一発規制するのが得策であると判断しました。
よって、《エンペラー・キリコ》を、MNP殿堂に指定します。
MN殿堂解除
一定期間を経ることで、環境・カードプールの変化を鑑みて、規制が緩和、もしくは解除される場合があります。
今回、禁止・制限をすべて解除され、無制限となったカードはありません。
殿堂回避カード
MN杯においては、スタートチャージ5というフォーマットを楽しむという目的から、以上の禁止・制限に指定されないカードを指定しています。
《DNA・スパーク》は、今回の大会を通して、スタートチャージ5の先攻有利を覆しうるカードであると判断いたしました。
スタートチャージ5のゲームスピードを保ちながら、逆転を掴むカードであるとして、《DNA・スパーク》を、殿堂回避カードに指定します。
MN殿堂まとめ
太字が今回の変更点となります。
[LMN殿堂(2枚制限)]
・第2回~
《ボルバルザーク・エクス》
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》
[MNO殿堂(1枚制限)]
・第2回~
《永遠のリュウセイ・カイザー》
[MNP殿堂(禁止)]
・第2回~
《エンペラー・キリコ》
[MN殿堂解除]
なし
[殿堂回避カード]
《月光電人オボロカゲロウ》
《フェアリー・ギフト》
《フェアリー・ミラクル》
《DNA・スパーク》
次回開催(第2回MN杯)について
開催日時
エントリー開始は今年の12月31日0:00、開催は来年1月14日(土)の21:00を予定しております。
大会形式
スタートチャージ5は一試合ごとの所要時間が短いため、シングルエリミネーションかつBO1では大会そのものもすぐに終わり、一度でも下振れを引けば敗退という不安定さがありました。これは、「スタートチャージ5を楽しむ」という当大会の理念にそぐわないと判断いたしました。
第2回においては、今回のアンケートの結果を踏まえ、BO3(二本先取)で開催いたします。
また、第3回はスイスドロー(BO1)での開催を予定しております。この第2回・第3回の結果を踏まえ、第4回以降の大会形式を決定いたします。
延期について
第2回以降は、主催者以外の参加者が最初にエントリーしてから数えて延期を最大一度行えることとします。
主催者以外の参加者が誰もエントリーしていない場合、延期回数の上限は設定しません。
また、大会開始5分前の時点で、エントリーしていたのが主催者含め3名であった場合、大会形式をスイスドロー(BO1)に変更いたします。
おわりに
第1回開催後レポートは以上となります。
MN杯は今後もスタートチャージ5を手軽に楽しめる場を提供することを目的として活動を続けていきます。
ちょっとした雑談ですが、私はスタートチャージ5というルールが大好きです。
見慣れたカードもそうでないカードも、なんかもう見たことのない速度で飛び交う。スタートチャージ10もかくやという速度で、通常レギュレーションの戦略が暴れ回る。もちろん環境デッキならなんでも通用するわけではなく、例えば速度を身上とした速攻や純正スノーフェアリーなんかは完全にパワー負けしています。
一方、環境デッキに名を連ねることのないような、せいぜい地雷止まりのカードたちが、ここでは悠々と2ターンキルを決めていくこともあります。1ターンキルが可能なデッキに至っては私が知る限りすべてが通常レギュレーションでは環境外です。全く同じカードを使えるのに、普段の環境とはまた異なる可能性に満ちていることに気付いた時から、私はスタートチャージ5に魅了されました。もっと率直に言えば、ずっと擦ってるバグナボーンがキリコのような環境上位のワンショットに先攻ゲーを仕掛けることができるルールであることに気付き夢中になりました。初手にアマテラスとダクマバルガロウの2枚が揃ってるだけで2ターンキルが見えるの楽しすぎる。
さて、スタートチャージ5の可能性をもっと追求したい、となれば当然対戦の場が必要なのですが、イベントとしてのSPルールマッチは常時開催されているわけではありません。ならルームマッチ、こちらはフリー対戦募集タグとかで募集かけても誰も来ません。友人? いたらその人とやってます。最後の砦は大会ですが、スタートチャージ5に限らずSPルールマッチの大会はUNDER VR以外ほとんど開催されていません。ならもういっそ自分でやっちまえ、というのがこの大会を開いた動機です。
そして何より、さらなる可能性が見たい。例えばMRCにギフト入れるとか、ツヴァイやメカオーにタッチ石碑するとか、定番のデッキですらこのルールに持ち込むにあたり突き詰められる場所が出てくるでしょう。
そのための「遊び場」として、私はMN杯を今後も継続的に開催していこうと思っています。学生の身ゆえもしかしたらどこかのタイミングで止まってしまう可能性もありますが、少なくとも今はデュエプレかトナメルがサービス終了するまで続けるつもりでいます。なので、次回でなくともその次、またその次でもいいので、どうか遊びに来てください。延期がかかっています。
それでは、皆様のMN杯へのご参加をお待ちしております。
MN杯主催者 miTSu noir
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