第15弾期 シータバグナボーン
皆さん、ネクラ超次元、してますか?
どうもお久しぶりです、飽きもせずクソみてぇなタイトルと書き出しを擦るミツです。最近pixivで紙の方の架空デュエマ小説を書きました。
さてデュエプレは14弾、15弾と覚醒編を走り抜け、ついに16弾には勝太編ことE1へと突入します。
E1はちょうど当時小学生だった私がデュエマに初めて触れた頃で、最初の切り札《機神勇者スタートダッシュ・バスター》もVRで実装とのことで実はかなり個人的に盛り上がっております。あのスタートデッキで未実装なのってもう《スーパー・バースト・ショット》くらいでしょうか。
勿論当時クソガキだった私が真面目に使いこなすわけもなく、訳も分からずおまけで付いてきた《ガイアール・ゼロ》とか入れてましたね。懐かしき思い出。
今回ですが、前回の記事以降に追加された強化パーツの紹介ののち、勝舞編終了間際にしてマスター到達を果たした構築を解説したいと思います。
そもそもシータバグナボーンって何ぞや、という方はこちらから。
新規強化パーツ(14弾・15弾・スーパーデッキ2種)
まずは14弾から。
《緑神龍バグナボーン》《魔龍バベルギヌス》共に踏み倒せる新能力「激流連鎖」持ちのSRカード《サイバー・G・ホーガン》。
連鎖が外れても自獣全体にブロッカーを付与して守りを固められます。
ただ如何せん運任せだったり、カード単体で《バグナボーン》と同時にSAを与えられるカードが《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》くらいしかいなかったりと、総じて器用貧乏という印象。連鎖カードとしても同期の《龍聖大河L・デストラーデ》に完全に食われています。
私は赤抜き4c構築で《烈風の求道者サンゾン》と組ませて遊んでました。
なんかさらっと墓地次第で3打点になる《爆竜 GENJI・XX》。
SAでブロッカーを薙ぎ払って3打点、そりゃ強いデッキじゃ強いでしょう。
でも【シータバグナボーン】では正直どれも微妙な個性。
《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》が常時あるので《GENJI》本体のSAはそこまで活かせず、条件付きのパワーアップは超次元も《XX》も使わない【シータバグナ】では完全に腐り、ブロッカー対策として見ても《パーフィン》などの除去cip持ちを《バグナボーン》で踏み倒すことにより補えます。というかクロスギアを扱うデッキなのでどうしてもブロッカー破壊が欲しくなったら《熱刀 デュアル・スティンガー》を積めば事足ります。
このカードが輝くのはシールドを割り切った後、もしくは《GENJI》単騎で突っ込んでいくこと自体に利点のある状況であり、【バグナボーン】では器用さに長け様々な状況に対応可能な《バグナ》にどうしても軍配が上がります。
でも赤いジェネリック《バグナ》なのは覚えておいて損はないでしょう。
…紙でもプレでも暴れまわったパワカなのに場末のnoteでマイナーVRのジェネリック呼ばわりされて今どんな気持ちでしょうね。
要するに緑の《零誕祭》ですね? 《リーフストーム・トラップ》。
自獣がいなければ4マナの《ナチュラル・トラップ》、いればお値段そのまま《ガイアズ・ソング》までお付けします。
《冥府の覇者ガジラビュート》のような強力なcip持ちを使い回せるカード。惜しむらくは色が緑であることでしょうか。【バグナボーン】系列のデッキはキーカードの性質上全体的に色が緑に寄りやすいため、コンセプトと早出しのためのカード以外は他の色で固めたくなるのです。
ドラゴンかサムライだったら、それかSTを持ってたら、とうだうだ言いたくなる《サラマンダー・リザード》。
《バグナボーン》の攻撃をキャンセルしつつ7コスト以下の火力を放てます。
でもただの除去札に割ける枠がない。
前回記事にあたる【イカズチバグナボーン】をまともに回るレベルまで強化した立役者、《未来設計図》。【デアリグール】型でも活躍してくれました。
さっき散々緑単色は入れたくないって言っておいてなんですが、このレベルになると例外です。
【バグナボーン】的には14弾の大当たりカードです。
続いてスーパーデッキから。
《時空の翼マスター・ルピア/蒼炎の覚醒者サイキック・NEX》。
2コスト加速→《ザンゲキ》ジェネレート→5コスホールから《マスター・ルピア》→《バグナ》or《緑神龍ダクマバルガロウ》と繋がるため、超次元呪文の採用を検討できるレベルになりました。
これまでは《超次元フェアリー・ホール》でしかできなかったことで、《リーフストーム》と同じ理由から超次元ギミックそのものの採用を見送っていましたが、赤のホールで同じようなムーブができるなら話は別。
でも入れたかった《超次元シューティング・ホール》がデッキ限定のSRなので1枚しか確保できていません。このDMポイントは次弾のSRを生成するために使うんじゃ…
最後に15弾。
《爆獣ダキテー・ドラグーン》入れてた頃の私に見せてやりたい、《クロス・アイニー》。
【5c】系統のデッキにも受け札として採用されたりしているのを見かけます。
【バグナボーン】としては《煉獄邪神M・R・Cロマノフ》のような大型進化獣へのメタカードという立ち位置になりそうな1枚です。
しかし《ザンゲキ》のサポート外であるためどうしても二の足を踏んでしまう。
最後がこちら、《再誕の社》。
《エマージェンシー・タイフーン》と組み合わせた「社エンジン」と呼ばれるブースト機構の核です。
手札消費を1枚に抑えつつ4ターン目に6マナを確保することができ、紙では【不滅オロチ】に採用されていたと聞きます。
このギミックを投入しようと試みたのが、第15弾における【シータバグナ】の始まりです。
構築の変遷
スタートチャージ5にて
まずはこちらのデッキをご覧ください。
これはSPルールマッチ・スタートチャージ5で私が使用していた【シータバグナボーン】で、1ターン目に《ザンゲキ》を立てて2ターン目に《ダクマバルガロウ》+1点で一気に殺しにかかる、【エンペラー・キリコ】にも速度勝負を仕掛けられるデッキになります。正確には画像のリストはSPルールマッチが終わってから公認大会用に再改造を施したもので、元は《月光電人オボロカゲロウ》の枠に《フォーチュン・スロット》と《風来の雲ベンケイ》が各2枚ずつ追加で入っていました。
手札に《蒼狼の始祖アマテラス》と《ダクマ》が揃っていれば2ターンキルがほぼ確実なものとなるこのデッキを回すうちに、私はある考えに至ります。
それは、「この組み合わせを通常フォーマットでも安定させられたら強いんじゃね?」という至極単純なものでした。
社エンジン搭載型
そこで目を付けたのが先ほど言及した「社エンジン」。
少ない手札消費で6マナ圏まで素早く到達できるこの機構であれば、スタートチャージ5のぶん回りムーブを再現できるのではないかと考えた次第です。
リストはこちら。
思ったとおりではありますが、《ダクマバルガロウ》が先攻で走った後に手札が残るという事実が既に強力で、特に《超次元ガード・ホール》+《時空の支配者ディアボロス Z》で返されても《バグナ》で横に追加のSAを立てつつ殴り切るというムーブがより容易になりました。
《アマテラス》からのサーチを前提としているため、《ボルット・紫郎・バルット》は全抜き。その分《蒼狼剣 クサナギ・ブレード》が立ちにくくなったのに合わせ《パーフィン》が減って《アクア・サーファー》を再び採用しました。
《電磁勇騎ソウジ》は《ボルット》に代わる軽量サムライかつマナ基盤としてピン投。
さらに《アマテラス》から直接リクルートするのが前提になったため、これまでは赤マナ+《ザンゲキ》orサーチ役の《ボルット》=つまり赤を2枚引くことが必須だったのが、《ザンゲキ》でもなんでも赤を1枚引ければ後は青の《アマテラス》さえあればいい、という要求値の変化も起こりました。
加えて中盤・終盤に余ったマナで撃つ《社》も地味に強力で、破壊やハンデスにより墓地へ落ちたカードをマナに放り込み、《バグナボーン》で踏み倒すという、《バグナ》のフレテキを再現するかのようなムーブも可能となりました。
と、このように、大幅な安定化を見せたかのようにも思われましたが、ここで《社》のテキストを見返してみましょう。
墓地のカードを2枚、です。
《アマテラス》を採用している以上、4コスト以下の呪文は4種類以上入れたくありません。このリストでは《エマタイ》《社》と上振れムーブ用の《ギフト》で3枠埋まってしまい、2コストマナ加速はクロスギアの《クサナギ》に頼ることになります。
これがどういう結果を導き出すかといいますと、《エマジェン》が引けない限り《社》が腐ってしまうというさらなる不安定化です。もはや本末転倒。
そこでかつての「社エンジン」がどのような形を取っていたのかをTwitterで調べていた私ですが、そこでトドメとなるツイートを見つけます。
曰く、《エマタイ》→《社》のムーブは《フェアリー・ライフ》→《ブレイン・チャージャー》の動きと要求値もアドバンテージも変わらない、とのこと。
なんでこんなこと太字にしてんだと思われるかもしれませんが、誇張ではなく雷に打たれる感覚を覚えてしまったからです。思考が凝り固まってついつい1つのやり方に固執してしまう悪い癖。
というわけで次に行き着いたのが、
ブレチャ型
「社エンジン」をそのまま《ライフ》《ブレチャ》に総入れ替えしたもの。
《エマタイ》は手札に残しておくカードとマナに送るカードを選択できるという利点がありますが、《バグナ》でマナから引っ張り出すという手段があるのでそこまで大きな不利益ではありません。
むしろブーストを連打しつつ《ザンゲキ》を立てて《ダクマ》で走るというムーブに綺麗に組み込むことができ、「社エンジン」よりも動きの自由度は格段に上がっています。
かくして手札をキープしつつ《ダクマバルガロウ》を走らせるための基盤は整いましたが、また異なる問題が発生していました。
それはサーチ札でもあった《スロット》が抜けたことにより肝心の《ダクマ》を引き込みにくくなっていること。
この時点で《ダクマ》を引いて正常に回れれば【ネクラ超次元】に有利がつくということは確信していたので、今度はフィニッシャーを確実に引き込むための算段をつけにいきます。
条件は主に次の5つ。
・《ダクマバルガロウ》着地前にプレイできるコストであること。
・《アマテラス》の探索を阻害しないこと。
・山札から《ダクマ》を確実にサーチまたはリクルートできるカードであること。
・青または赤を含むカードであること。
・できれば《ザンゲキ》のサポート圏内、《バグナ》の踏み倒し圏内、ないし《アマテラス》の探索枠を奪えるカードのいずれかであること。
というわけで、候補となるカードを挙げていきます。
まずは《スピア・ルピア》。
pigではありますがドラゴンを確定サーチでき、また自獣1体へのアンタップキラー付与もできます。
《バグナボーン》で無用な盾割りをせずにクリーチャーを踏み倒せるのは魅力的といえるでしょう。
次に《レジェンド・ルピア・ウィング》。
《アマテラス》のクロスギアリクルートの3枠目になります。
《ルピア》サポートは完全にインクの染み(インクですらないけど)になってしまいますが、それこそ《ソウジ》のような小型獣の攻撃時に《ダクマバルガロウ》を引っ張ってこれるのは評価点。
継続的にサーチが可能なのもいいですね。
最後にこちら、《バルガレイズ・ドラゴン》。
手札には引っ張ってこられないのでアドバンテージは稼げませんが、ハンデスの影響を受けず、かつ複数回に渡ってサーチが可能という利点があります。
何よりも大事なのが、《ザンゲキ》のサポートを受けられるという点。
というわけでこちらが最終形、通称
レイズ型
となります。
今回は仮想敵に【ネクラ超次元】を据えました。
ビートダウンである以上【天門】には《シューティングホール》を入れるくらいしか《大河聖霊エル・ドラード》への対抗策が存在せず、またコンボパーツを多く要するがゆえに【スノーフェアリー】にも対応できないため、それらへのメタはほぼ捨てる形で、デッキの性質上最も有利が取れると考えた【ネクラ】に確実に勝てる形へと寄せました。
その過程で問題となったのが実質ピーピングハンデスの《ジェニー・ダーツ》で、《社》を抜いた以上《スピアルピア》や《ルピアウィング》でサーチしたカードを叩き落とされてしまえば再利用はほぼ不可能です。
しかし《バルガレイズ》であればサーチへの対抗策は《お清めトラップ》などの山札シャッフル系のカードとなり、それなら《レイズ》攻撃時に何度でも再サーチを繰り返すことができます。
また、【ネクラ超次元】はあまり序盤にブロッカーを立てず盾も割らないので、《ダクマバルガロウ》の5点をほぼ確実に叩き込めます。しかし返しの《ガドホ》ないし《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》で処理されるのは目に見えているので、回ってきたターンに確実に処理できるよう《ザンゲキ》のサポート圏内であるということを重視しました。
また《スピアルピア》に関しては、【ネクラ超次元】に採用される軽量除去がpigを誘発させない《リフスト》であることも向かい風でした。
以上が今回の新顔にあたる《ブレチャ》ならびに《レイズ》の採用理由となります。
基本的な動きや回し方は前回・前々回の記事とほぼ変わっていないため省略。
採用カード解説
《フェアリー・ライフ》4枚
基本となる初動。もちろん4投。
緑単色、場に残らない、STでカウンターが狙える、と終盤の今引きでやたら来ることを除けばバカ強いカード。
《蒼狼剣 クサナギ・ブレード》4枚
こちらも初動。《アマテ》の探索を阻害しない2コスト初動マナ加速として引き続き4投しています。
今回からは《バルガレイズ》の採用により仕事が増加。
《ザンゲキ》でSA化した《レイズ》にクロスすれば、《レイズ》のcipでサーチしたカードを《クサナギ》効果で手札に加えつつ、アタックトリガーでもう1枚サーチが可能となります。
ついにスペックをフルで活かせるようになった《クサナギ》。でも多色さえ引かなければ勝てるタイミングで来るのだけは本当にやめろ。
《ボルット・紫郎・バルット》2枚
構築の変遷の最初の方で抜けてたのに結局戻ってきたカード。
理由は後述しますが《タイガーグレンオー》の枠を2つこちらに割いた形です。
《ザンゲキ》をサーチする初動枠、《クサナギ》を引っ張ってきて中盤のマナ加速、終盤には余ったマナで軽量SAと、いつ引いても嬉しいカード。
今回はデッキ全体が従来に比べ後ろ寄せなので4枚ではなく半分の2枚。
《フェアリー・ギフト》3枚
定番早出しカード。《アマテラス》とのコンボも健在。
でも手札0で引くととにかく弱いので3投。
《ブレイン・チャージャー》4枚
手札を減らさずマナを伸ばせる中継ぎカード。4枚フル投入。
山札を1枚しか掘れないのが少々弱いですが、それを差し引いても十分に強力といえるでしょう。
従来は2tマナ加速→3・4t《ザンゲキ》+マナ加速→5t《ダクマ》で先攻なら手札が切れていましたが、このカードなら《ダクマ》を走らせた時点で手札を1枚キープできます。
チャージャーなのでマナに落ちるカードが確実にアンタップインするというのも他のマナ加速カードにない利点。
《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》4枚
屋台骨。もちろん4枚フル投入です。
【青赤剣誠】の凋落により《破壊龍神》《獅子幻獣砲》といったクロスギアメタを積むデッキが大幅に減り、これまでに比べ最も通りの良い環境となっています。
今回の構築では手打ちよりも《アマテラス》でリクルートすることの方が多いです。
《パーフィン》3枚
受け札兼除去札のサムライ。単純に《紫郎・バルット》の採用枚数が少なく、軽量クロスギアの《クサナギ》が立っていない状況が比較的増えたため1枠を《サーファー》に譲っています。
【ネクラ超次元】のテンプレカードのうち《霊魔の覚醒者シューヴェルト》をメタるためのカード。《バグナ》召喚とその踏み倒し能力で相手の盾が2枚増えてしまうのですが、その踏み倒しで《パーフィン》を出せば《シューヴェルト》を除去しつつリーサルまでの打点を形成できます。
《バルガレイズ・ドラゴン》2枚
「ドラゴンをサーチできる軽量ドラゴン」という、地味すぎるものの唯一無二の個性を持つカード。
実質《ダクマバルガロウ》を6枚積んでいるようなものです。
でも非公開領域を探索するくせに能力が強制なので、間違ってサーチしたカードが《ダクマ》の攻撃時にマナに送られてしまわないように注意。
逆に言えば《ダクマ》でマナに送るカードを選択できるということでもあるので、ST持ちが盾に埋まる確率を上げたり、《ダクマ》をサーチして《バグナ》の踏み倒しの弾を確実に装填したりといった小技もあります。
《アクア・サーファー》1枚
このデッキで唯一《ザンゲキ》のサポートを受けられないクリーチャーです。
枚数に関しては《パーフィン》で述べた理由により1枚。
無難に強いST獣。
《蒼狼の始祖アマテラス》4枚
コンセプトと言ってしまってもいいカード。
主にマナ加速カードを2連打した後の中継役で、《ザンゲキ》のサーチ&展開を《紫郎・バルット》(3+4)よりも少ないコストで行う、《ギフト》を撃つことにより擬似的に0マナで打点を追加する、さらに《ブレチャ》で《無頼電脳スプラッシュアックス》のような動きをする、などプレミアム殿堂カードに相応しい八面六臂の活躍を見せてくれます。
《火焔タイガーグレンオー》2枚
全体除去を持つST獣。2枚採用。
赤マナになるほか《バグナボーン》から出せるカードとしても受け札としても申し分ない性能なのですが、目下のメタ対象であった【黒緑速攻】がほぼ死滅したため、手札に7コストのカードが何枚もかさばるくらいならその枠に初動を増やそうと思い立ち、《紫郎・バルット》を再び採用するに至りました。
あとこれで焼きたいブロッカーの筆頭だった《猛菌恐皇ビューティシャン》があまり見られなくなったのも理由の1つです。
《緑神龍ダクマバルガロウ》4枚
メインアタッカー。4枚採用。
小型ブロッカーを序盤から立ててくるデッキが【MRC】くらいしかいなくなったため、5枚ブレイクの通りがいい環境となっています。
《緑神龍バグナボーン》3枚
コンセプト、フィニッシャー。《レイズ》でサーチするという手段を得たため安心して3枚で抑えられました。
《ダクマ》の5点が通った上で大型ブロッカーやシールド追加で耐久してくるデッキが増加したので、横展開で強引に守りを突破する《バグナ》の重要度もそれに比例する形で上昇しています。
主な不採用カード
《ホッピ・ルッピ》
《アマテラス》の探索を阻害しない2コスト加速枠。
ですが《バグナ》の探索の邪魔になる、横にドラゴンがいるとマナ加速できずサムライですらないバニラが場を1枠埋める、あと顔と声が腹立つなどといった理由で採用していません。
《パーフィン》や《レイズ》の存在から《クサナギ》の価値が上がったのも大きいですね。
《電磁勇騎ソウジ》
調整過程で入っていた小型サムライ。青赤のマナ基盤を確保しつつ《紫郎》のように初動もしくはおまけのSAとして運用できます。
《クサナギ》をクロスして引き込んだ《ザンゲキ》を踏み倒すなど柔軟性もそこそこ。
最終的に青と赤が十分補えたことに加え小型サムライとしても《紫郎》が入ったので抜けました。
《オロチム》
ST枠、ないしギャンブルカード。
以前は小型獣をワンチャン《バグナ》《ダクマ》に変換したり敵獣をデッキバウンスしたりといった目的で採用していましたが、サーチ札の《レイズ》を投入したことで無理矢理《オロチム》で賭けに出る必要性が薄くなり、またデッキ送りにしたいカードの筆頭だった《破壊龍神》《超絶究極神》の採用があまり見られないため不採用。
《戦攻竜騎ドルボラン》
以前いろいろと調べていた時に学んだカード。
《ザンゲキ》のサポート圏内、不足しがちな青赤マナ、天敵の《聖鎧亜キング・アルカディアス》を除去できる、など噛み合わせは良好。
しかしその《キング》自体環境で見なくなったため採用は見送りました。
あと単純に持ってない。
主な対面について
【ネクラ超次元】
自身を持って言いますが、こちらのデッキの対策法を知られていない場合ガン有利です。
【ドロマー超次元】における《王機聖者ミル・アーマ》のような小型ブロッカーがなく、《シューヴェルト》くらいしかシールドを追加する手段が存在せず、また序盤から攻撃して【バグナ】側の盾を減らすこともないため、ほぼ確実に《ダクマバルガロウ》の5ブレイクが通ります。
返しに撃たれるのは大抵《ガドホ》+《ディアボロス》で、これも《バグナ》または《アマテ》を絡めて複数アタッカーを揃えることで突破できます。
フィニッシャーに相当する《悪魔神王バルカディアス》に関しても呪文の占めるウェイトが小さい【バグナ】には刺さりにくく、全体除去を食らっても《バグナ》の能力で再び盤面を組み直せます。
逆に【ネクラ超次元】側の対策としては、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》を投入してそもそもブレイクをさせないこと、もしくは《シューヴェルト》の覚醒を第一優先にすること。もっと簡単なものだと、初動として出した《天雷の導士アヴァラルド公》で1点入れておくだけでも5枚ブレイクは防げます。
要するにガン有利といっても単に初見殺しが決めやすいというだけなので、このデッキのことを知られていればもう無理です。
【デイガイエス】
有利です。
マナを伸ばすデッキではありますが後攻でも《穿神兵ジェットドリル》着地前にマナ加速は可能ですし、《ザンゲキ》《ギフト》のコスト軽減や《ブレチャ》も《ジェットドリル》には妨害されません。
《砕神兵ガッツンダー》+《至宝 オール・イエス》のコンボは流石に厄介ですが、《ザンゲキ》によるSA付与を前提としているため、《ガッツンダー》で殴り返す頃には大抵のクリーチャーは一度仕事を終えています。また、手札を枯らされても《バグナ》《ダクマ》などの今引きがありますし、《レイズ》のサーチに至っては【デイガイエス】側に対抗手段がありません。
気をつけるべき点としては、序盤に引いた《ダクマ》を優先的にマナに逃がすことのほか、不用意に《アマテ》に《ザンゲキ》をクロスしないことが挙げられます。《ザンゲキ》込みだとパワー7000で《ガッツンダー》の能力の対象になってしまいますが、素では5000なので《イエス》クロスで殴ってきた《ガッツンダー》と相討ちが取れます。
後は《ギフト》を使って強引に《バグナ》を出さないことでしょうか。マナ加速を《ジェットドリル》で縛られてしまうため他の対面よりも《バグナ》が除去された際のリカバリーが効きにくいことに加え、そもそも相手のキルターンも速くないので焦らず《ザンゲキ》を複数立てることを優先したいところです。
【バルガライゾウ】
微有利。
どっちが先にフィニッシュできるかの徒競走ですが、微妙に【バグナ】側が速いことが多いです。
定番の《武装竜鬼アカギガルムス》では《ダクマ》の隣に立つ《アマテラス》を焼けないので、そのまま貫通することが多い印象。
しかし《龍仙ロマネスク》を引かれているとかなり厄介で、速度で追いつかれつつリーサルを組みにくくなってしまいます。
どちらにせよ《ダクマ》を走らせるのが必須。こちらのシールドが6枚になれば相手は《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》無しでのカウンターリーサルが困難になります。
【MRC】
おそらく五分ないし微不利、相手のプレイング次第で不利。
相手の初動にあたる《邪眼銃士ディミトリ卿》《埋葬虫ベリアル・ワーム》(あと《邪眼獣ヤミノシーザー》)はどちらも《タイガーグレンオー》で焼けないブロッカーで、加えてマナカーブと《アマテ》の探索の都合上こちらは《お清めトラップ》を積めません。
ただし《ダクマバルガロウ》の5点ブレイクが通ってしまった場合(こちらのデッキのことを知っていればまず有り得ないプレイングですが)、【MRC】側は《ダクマ》で増えた盾をすべて削ってとどめを刺すか、《ダクマ》を処理してブロッカーを展開するかの二択となります。《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》を複数体展開するかSAを大量に並べなければ6枚のシールドが削り切られることはないので、ソリティアにさえ入られなければ《バグナ》等でブロッカーを踏み越えてダイレクトアタックまで持ち込めることが大半です。
【スノーフェアリー】
ガン不利です。というか速度に対して出力がおかしいってマジで。
しかし序盤から攻撃される分手札はすぐに増えるので、《バグナ》から《ダクマ》を踏み倒してカウンターすることは可能です。この場合、攻撃開始時に自盾が3枚以上なら横に1体、それ未満なら2体以上の追加打点がなければ殴り切れません。ST獣の《パーフィン》《タイガー》や少ないマナでばら撒ける《紫郎》《アマテ》あたりを活かしましょう。相手の盾に受け札が埋まっていたらもう勝てないので割り切り。
《タイガー》を増量すればいいと思われるかもしれませんが、多少全体火力を放ったところでリカバリーしてくるのが【スノーフェアリー】です。あと能力解決順の都合上《愛嬌妖精サエポヨ》は《タイガー》に反応してパワーが上がるので相手ターン中に破壊することは不可能です。
【天門】
無理です。有利とか不利とかじゃなく無理です。
速度上《ダクマ》が走った返しには確実に《ヘブンズ・ゲート》が飛んでくるので、撃たせないためにはそのターン中に確実にフィニッシュするしかないのですが、それができたら無理だなんて言ってません。《天門》《白騎士ゲート》《ホーガン・ブラスター》はどれか1枚ほぼ確実に埋まっています。
《エル・ドラード》は《ダクマ》と相討ちが取れる15000ラインで、さらにアタックトリガーありきの《バグナ》《ダクマ》に対しその攻撃時に追加の《天門》だの《デーモン・ハンド》だの投げてきます。
「《バグナ》で乗り越えられないサイズのブロッカーが出ると弱い」「中型~大型ブロッカーを複数出されると積む」「召喚・攻撃を封じられると死ぬ」「カウンター重視だと無理」という【バグナ】の弱点をことごとく突いてくる最悪の対面。
当たらないよう全力で祈りましょう。
当たったら何かの間違いで勝てるように全力を尽くしましょう。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。なにか質問があれば私のツイッター(@NoirMitsu)か、最近存在を知ったこの記事のコメント欄までお願いします。
2021年10月ロマノフカップに始まり、今回のラストストームXXカップが【バグナボーン】を握っての(おそらく)6度目のマスター到達となりました。
7弾で《バグナボーン》と出会い、10弾で《ザンゲキ・マッハアーマー》を手に入れ、そして勝舞編終了間際に【バグナボーン】でマスター到達。
正直自分でもここまで長く擦り続けるとは思っていませんでした。
そしてついに勝太編、私にとっての「あの頃のデュエマ」がようやく始まります。
これを機にバグナボーンとも一区切りをつけようかと…
ほんのちょっとだけ思ってたんですけどそんなこと言ってられなくなりました。
第16弾【バグナボーン】強化カード筆頭!
《サイバー・N・ワールド》!
《ザンゲキ》のサポート外、6コスという微妙な重さのため既存のマナカーブに乗せにくいなどの問題点こそあるものの、それを補って余りある絶大なスペックを有しています。
まず第一に手札補充。【バグナ】は手札を投げ捨てるも同然の消費速度でマナを伸ばしたり《ギフト》を撃ったりするため《N・ワールド》のドローの恩恵を大きく受けることができます。
次にハンデス。《ダクマ》の5点を叩き込むと相手は大抵7~10枚の手札を抱え込むことになるため、《N・ワールド》の効果が実質手札破壊として機能します。
さらには墓地メタ。不利が付くと述べた【MRC】に関しても墓地を洗浄してしまえばいいわけで、ついでに手札にキープしているであろう《魔光蟲ヴィルジニア卿》などのキーカードも山札に叩き返すことができます。というかたぶん《ドラゴニック・ピッピー》のP'S覚醒リンクが許されたのは《N・ワールド》が来るからだと思います。
そして山札回復。《ダクマ》効果でガンガン山札が削れるため、最低でも気休め程度の山札回復と間接的な墓地回収ができるようになります。相手のシールドブレイクによって溢れた手札を山札に戻せるのも評価点。
あとよく考えたらE2には《逆転王女プリン》、革命ファイナルに入ると《チキチキ・JET・サーキット》と、【バグナボーン】強化カードは何枚も存在します。
そういったカードが実装されればまだまだバグナボーンは強くなる。未来は明るい。
今後もバグナボーンで楽しみながら気が向いた時にまた記事を書こうと思っているので、その時はまたよろしくお願いします。
それでは、レッツエンジョイ・バグナライフ!
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