読書記録『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』著:元山文菜

開始日:2023年11月3日
読了日:2023年11月3日


まず、83ページの「修正後」の表は、前ページのものがそのまま表示されていて、完全なミス。業務改善本でこんなミスがあると、その時点で本の内容に信ぴょう性がなくなる。実際に読む気はほぼゼロに落ちた・・・
とさらに読み進めていくと、130ページのイラストにもミスが。IPOの説明で真ん中のPをProcessとするところが、Outputになってる。コピペのミスですね。終わってますね、この本。

その他の感想として・・・
①ムダ作業をピックアップしていてその原因が書かれているが、原因の掘り下げが浅い
②掘り下げが浅いために、対策が甘い。中には対策になってないものもある。
③「ムダ作業」として取り上げているもののレベル感がバラバラ。途中PCのショートカットキーの使い方だったり、Excelのtoday関数を使おうだったり。でも1番最初に出てくるムダ作業はPPAPで・・・
さらに著者みずから「はじめに」の部分で仕事/業務/作業を定義し、「本書では使い分けてます」的なことを宣言していたのに、「ムダ”作業”」として書かれていることには業務や仕事なんじゃないのと思うことがちらほら。
自分で掲げた定義なんだからせめて適切なものをチョイスしてと思う。
著者はどういう基準で100個チョイスしたんだろうか。
④事例選びが適切ではない。何が言いたいかというと、考え抜かれてなくて適当に思い付きで書いているのかなあと。ふつうは本にするぐらいだから「ムダ作業」が如何にムダで、じゃあどうするかを少ない紙面でいかに効率的に伝えるか、そのために最も適切な表現やワードや、伝える順番はなどを考えるはずだけど、なんかそういうのは全く伝わらない。

著者が片手間に書いた本を、出版社の担当も適当にチェックしてそのまま出版社しちゃいましたという印象。

著者は業務改善コンサルタントらしいのですが、この本を読んでこの方(会社)にお願いしたいと思う人、いるのかなぁ。

この著者の本、2冊同時に購入しちゃって失敗したと後悔中。2冊目はこれからだけど、読む前から落胆度は大きい。唯一可能性があるとしたら、共著で別の方が制作に参加されているのでもしかしたらいい本なのかもという淡い期待・・・

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