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約3年ぶりにあんさんぶるスターズに出戻った話

はじめに

ハイタッチ(2020/6/30〜2020/7/8)のストーリーで本格的にライターとの解釈違いを起こして以降、公式至上主義かつ潔癖症(なずな談。ここでは変化に適応できなかった者の意味で使っている)な私は、あんさんぶるスターズというコンテンツから静かにフェードアウトしていった。

ハイタッチ!エピローグ④より


ちょうどその頃。
私生活では修士論文の作成と就活と推し活の3足の草鞋を履き潰す中で、推し活を縮小させていたタイミングだったこともあり、あんスタに割く時間はあっという間にゼロになった。

5つも6つも同時進行でゲームアプリをプレイすることも、苦に感じてやめてしまった。
ツイステッドワンダーランドやリヴリーに、時々心を動かされつつも、のめり込み“過ぎない程度”にのめり込んだ。

ただ、
ご覧の通り、私はソシャゲの推しの言動一つを数年間引きずることができてしまうため、心の拠り所となる推しの存在を一箇所だけにしてしまうことに対する不安もあった。

そんな中でNiziプロジェクトと出会い、気が付けば今やTWICEのファンクラブ会員である。NiziUも相変わらず好きだし、今や芋づる式に出会ったたくさんのKpopグループを『推し』と称して楽しんでいる。

気が付けばハイタッチ以降、あんさんぶるスターズを忘れるには十分すぎる時間が経ち、新しいアイドルの推しもできた。

だから、今になってこの記事を書いていることをとても不思議に思うと同時に、私の中のあんさんぶるスターズの存在の大きさをこれでもかというほど思い知ることになった。

今回は、なぜ3年も経ってから一度離れたコンテンツに戻ったのか、自分のための備忘録として残しておくことにする。


きっかけ

すっかり距離ができてしまったあんさんぶるスターズと寄りを戻すきっかけになったのは2023年夏頃、私が激ハマりしていたStray KidsというKpopアイドルのMV(Case 143)だった。
特徴的なダンスに耳に残るメロディが好きで、頻繁に動画を再生していた矢先に、おすすめ動画としてふいに現れたのがKnightsのOr the Beautiful Golden Dropだったのだ。

普段だったらおそらくスルーしたところだっただろう。なにしろKpopアイドルの動画は時間が足りなくなるほどコンテンツが充実しているのだ。しかし、ちょうどこのとき、たまたま私は4日間の休暇(夏休み)をとっていて、その2日目のお昼過ぎという時間帯。たまには動画を見漁る日があってもいいか、と興味の赴くままについうっかり、再生ボタンを押してしまった。

今思い返すと、これがすべてのはじまりである。

え、なにこれ!!!!
カッコいい!!!!!!

ダンス、カメラワーク、ステージ、楽曲、衣装、表情。
目に見えるすべてが完璧にアイドルだった。

数分前見ていたKpopアイドルとさほど変わりはない(というと動画のジャンルが違うので過言かもしれないが)クオリティの高さに驚きを隠せなかった。

実はあんさんぶるスターズ!があんさんぶるスターズ!!に変わっていった当時、私はミュージックのライブは静止画背景でプレイしていたためほとんどMVを見ていない。

理由はいろいろあるけれど、『潔癖症』な私はRa*bitsの可愛らしいダンスモーションをRa*bits以外のアイドルで見たくなかったし、そもそも仁兎なずなはアイドル活動休止中だったから無理やりステージに立たせたくなかったのだ。

どうしてそんなことを気にしていたのか、面倒くさいやつだなぁと、今となっては笑っちゃうくらいだけど、それくらい『ズ!!の仁兎なずなはアイドルではない(当時)』という事実は私の心を縛り付けていた。

そんな状態であんさんぶるスターズからすっかり離れていたところに、Or the Beautiful Golden Dropを浴びたのである。衝撃、という一言では片付かないほどの衝撃が全身を駆け巡るような感覚があった。

動画アプリは、ご丁寧に他のあんさんぶるスターズのMVを『おすすめ』として表示してくれる。私は少し震える指でハレノヒSugar Waveを再生した。
そこには、あの頃から変わらずとびきり可愛いRa*bitsと、仁兎なずながいた。


仁兎なずなとの再会

実は、ハレノヒSugar WaveはTwitter(当時)でチラッと見かけて一度だけ再生したことがある。そのときは、ふぅん…と思うだけで、もうこの子たちは過去の推しだしな…とどこか冷めた目で見てしまっていた。

なのに、なのに。
柔らかい心を打つ歌詞に、あの頃より随分と布量が増えた衣装を纏って、小道具なんかも使いこなし、ラップ調のメロディをRa*bitsらしい可愛さに昇華させ、個性が光りつつも息の合ったダンスパフォーマンスをする姿に『やっぱり、すきだなぁ』なんて軽々しく思ってしまった。

そうなるともう止まれない。
Ra*bitsのMVをひととおり見た後は、他のユニットのMVもおすすめさせるがままに見ていった。

この頃、Kpopをきっかけにダンスを習い始めてからちょうど1年ほど経っていたタイミングでもあり、アイドルごとのダンスのクセや特徴まで見えるようになっていた。

仁兎なずなはダンスがうまかった。
癖がなくて、正確で、爪先から頭の角度まで計算され尽くした完璧な可愛いアイドルのダンスだった。

他にも、ダンスがうまいなぁと思う子をたくさん見つけたし、癖が強めで個性的なダンスだな、と思う子もいた。

ここまではまだ、MVでアイドルである彼らのパフォーマンスを楽しむことが楽しくて、あまりアプリを再開しようという気持ちは強くなかったように思う。
私は仁兎なずなというキャラクターが好きだったけれど、ゲーム運営上の都合やライター、世界観の特性上、少々過激に描写される仁兎なずなの要素のひとつひとつを少しずつ受け入れられなくなって、どうしようもなく離れていった身だから、またあのストーリーを読みたい、という気持ちにはなれなかった。

だから、ここで止まることができていたら、私のあんさんぶるスターズとの付き合いは動画アプリでKpopアイドルの動画を見る合間に、時々MVを見る、くらいになっていたと思う。
あくまで、アイドルとしての彼らを外野から、ライトなファンとして応援するような立場で。

でもそうではなく、私は明確に意思をもって出戻った。

端的にいうと、仁兎なずな以外に理由ができてしまったからである。


桜河こはくというアイドルとの出会い


仁兎なずなを推してあんさんぶるスターズを長年プレイしていた私だったが、見てのとおりズ!!への変化に何ひとつついていけていなかった。

だってズ!!当初の仁兎なずなは、アイドルではなかったのだ。アイドルの彼はいないし、当然リーダーでもなくなった。今まで、2016年の夏から愛着を持って応援してきた存在が一気に変化してしまった。ESという新しい環境に戸惑うアイドル以上に私自身が戸惑っていたし、新ユニットを気にかけることなど私にはできなかった。
おまけにメインストーリーの更新とともに毎回荒れるSNSのトレンド欄。
コンテンツの展開に必要な過程だったかもしれないけど、眺めるだけで疲れてしまった。
特定のキャラクターに強すぎる感情が向けられる様を見るのは辛かった。

そして、途中で出てきたDouble Faceという裏仕事ありきのユニットに対しても、アイドルにそんなことをさせないでほしい……という個人的で一方的な感情でこれまた当時の私は受け入れることができなかった。

Ra*bitsと彼らとのフュージョンが発表されたときは、正直、どうして、と思ってしまった。
もともとこの件(以下画像参照)で私は三毛縞斑のことがずっとなんとなく苦手だったし、桜河こはくのこともよく知らない。

当時これで三毛縞斑のことを過剰に苦手に思っていた
夜明けを告げる維新ライブ 維新の鬼/第四話


平和に、明るい場所で生きているRa*bitsと、その正反対にいるようなDouble Faceがなぜ、なぜ。
MVは少しだけ見て、どこにも吐き出せないそんな感情を見ないふりするように、曲の途中でそっと閉じたのを覚えている。

そんな潔癖症極まりなかった当時の私に言えば、信じられないという顔をされるだろう。

ダンスのことが少しわかって、仁兎なずなって癖が少なくて綺麗なダンスで好きだなって思ったその延長にあるほんの些細な好奇心。

『ほかに私好みのダンスをするアイドル、いないかな?』なんて思いながら見つけてしまったのが

桜河こはく

だったなんて。

(Ra*bitsとDouble Faceのフュージョンについて触れましたが、今となっては推しと推しが歌う奇跡の楽曲になりました。Ra*bitsだからこそDouble Faceをあんなに優しい光で満たすことができたんだとも思えます。そして最年長が仁兎なずな、マンネ(韓国語で末っ子を意味する言葉ですが、あえて末っ子ではなくマンネと呼ばせてほしい)は桜河こはくという事実に胸の高まりを抑えられません。)

推しと推しの奇跡のフュージョン

あんさんぶるスターズとの新しい付き合い方

桜河こはくのダンスの魅力について書き留めようとすると、あまりにもボリュームが大きくなりそうなので別の機会にするとして。

桜河こはくというアイドルのパフォーマンスに惚れ込んだものの、彼のことを1ミリも知らない私は、意を決してあんさんぶるスターズのアプリにまたログインすることにした。
推しのことを分かりたい、理解したい、というのが私の推し活のモチベーションのひとつだから。

出戻る数ヶ月前、ゴールデンウィーク頃だったと思う。暇を持て余し、スマホアプリの整理をした際に、もう絶対に戻ることはないだろうとあんさんぶるスターズ!!のアプリはアンインストールしていたはずだった。
しかし、こうなることを本能が感じ取っていたのか、引き継ぎコードをきちんと控えておいたのが功を奏してしまった。

なんでこんなことに。
もう使う機会などないだろうと思っていたコードを入力すると、目の前にハイタッチの背景にF1衣装(2021/1/25〜からだったらしい。ちゃんと引いてた。)の仁兎なずなという、完全にあの頃から時間が止まっているホーム画面が現れた。

トラウマじみた景色に少しでも変化をもたらしたくて、『絡みあるのかな?』と思いながら仁兎なずなと桜河こはくを並べてみたりもした。(ちなみに、絡みはほとんどないことがわかった)

なんとなくしっくりこない2人が並んだ画面を見て、あぁ、戻ってきたんだ。と思った。

2023/8/19が出戻り記念日。
ちょうどスカウト!ナイトキラーズの時期だった。


そうやって戻ってみてから知ったことだけど、このときすでにDouble Faceはストーリー上解散していて、しかもそこからひと月経つか経たないか、というタイミングだった。

あんさんぶるスターズをプレイしている人からはお察しの通り、私が復帰したのは桜河こはくの所属ユニットであるCrazy:BとDouble Faceのみならず、Ra*bitsのクライマックスイベントまでもが終了し、おまけに仁兎なずなと椎名ニキのツアーイベントがちょうど終わったところ、というなんとも言えない後悔の念が込み上げる時期だった。

でも。
推しと出会うタイミングって、出会ったそのときが最善なはず。
あんさんぶるスターズから離れなければTWICEには出会わなかっただろうし、Kpopに出会わなければこうして巡り巡ってあんさんぶるスターズに戻ることもなかっただろうから。

そんなふうに前向きに捉えて、私はまず、離れていた期間のRa*bitsのイベントストーリーを読んだ。先に進むためには、まずそれをしなくては、と思ったのだ。ちょうど、アルバムキャンペーンに合わせて、ストーリーをひととおり読むことができた。

そこまでクリアしてから、桜河こはくを私の新しい推しとして迎え入れることにした。
MVパフォーマンスに惚れ込んでしまった彼の人となりを、時々ダイヤを消費しながら過去のストーリーを読むことで今も探っている最中である。

Ra*bitsの、仁兎なずなだけを推していた頃。
仁兎なずなの視点からしか見ることができなかったストーリーは、今ではひとつ上の視点から見ることができている。

Ra*bitsを取り巻く世界は、あんさんぶるスターズの世界の中ではとりわけ優しく、守られたものなんだろう。
(もちろん、Ra*bitsの今までのストーリーをとおして、彼らの成長や痛みや悩み、強さは理解している。何の障害もなくここまでこれているわけではないこともわかる。)

だけど、桜河こはくはそんな世界とはまた別の場所に生きていた。
そんな彼を理解するために、三毛縞斑やDouble Face、Crazy:Bのストーリーを読んだ。

あの頃苦手だったし、よく知らなかった彼らのこともわかってきて、私からみえるあんさんぶるスターズの世界がより奥行きのあるものになってきた。
そんな彼らに愛着もわいてきた。
Ra*bitsと仁兎なずなことしか考えられなかったころから見違えるほど、ESのアイドルみんなのことが気になって、知りたくて、しょうがなくなってきた。

物語の中の彼らは、彼ら自身の正義や矛盾を抱えながら、大きなESという組織の中で必死に生きているんだ。
そんなアイドルたちが愛おしくてたまらない。

だから、今ではあの頃受け入れられなかったハイタッチのストーリーももっと広い視野で捉えて飲み込むことができるかもしれない、と思っている。


おわりに


私は、桜河こはくというアイドルに、またこの場所へ連れ戻してもらえた。

だから、ありがとう。桜河こはく。
そして、久しぶり。これからも応援させてね、仁兎なずな。
(両方名前が美しく可憐すぎる。)

それから、私にきっかけをくれた2つのアイドルたち。ありがとう。

たくさんの推したちへの感謝とリスペクトを持って、私は私のペースで私なりの推し活を続けていこうと思う。


🌟Stray Kids 「CASE 143」


🌟Knights「Or the Beautiful Golden Drop」

🌟3年前の仁兎なずなへの気持ち



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