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Die with Zero(ゼロで死ね)から学んだこと

タイトルのインパクトが強い書籍Die with Zero (ゼロで死ね)。作家のBill Perkins の出演番組、Podcastなど、Web上にあるものを片っぱしから視聴している私。本のタイトル同様にインパクトの強いキャラのBill Perkinsですが、彼が伝えたいメッセージにははっとさせられるものがあります。その中でも私の心に残ったものを一つご紹介。また通訳ガイドの一人としてこのメッセージをどう受け止めるのか、もシェアさせてください。

それはmemory dividendという考え方です。まずdividend(配当)ですが、Weblio辞書によるとこんな意味になります:

配当(はいとう)とは、金銭等を「割り当てて配ること」あるいは「割り当てて配られたもの」をいう。会社や保険、ギャンブル(賭博)、破産手続、民事執行手続等で用いられる。

筆者はトレーダーなので株の配当金と重ね合わせて話していて、株の配当金としてのdividendならば、投資額に対しリターンはX%、などのような数値で表されます。ではmemory dividendとは、というと「私たちの記憶に残る思い出が人生に与え得てくれるもの(配当)」と言う意味での造語です。家族との楽しかった思い出や過去の辛い経験は、私たちの記憶に残りますよね。その思い出が与える人生へのインパクトや喜怒哀楽もひっくるめてmemory dividendとしています。ではそのMDがもたらすリターンは何%?と彼がお話の中で問いかけます。

それに対して「無限」だと彼は答えます。一度体験したことは私たちの記憶から取り除くことはできないし、また自分が好きな時にその思い出を取り出して、回想することはいつでも、そしてずーっとできる、というふうに彼は力強く語っています。さらには、人生は永遠に続くものではないから、体験や思い出作りとなる行動を「旬」の時にしておこう、と彼のbiggest messageへとつなげていきます。詳しくはぜひ本を手に取って読んでみてくださいね。

このmemory dividendという考え方が素晴らしい。数字で世の中を測ることが多い今、数字では測りにくいものをあえて「無限」という単位で数値化していました。私が「心の奥でこれって大事だよね、でもscientifyできないよね」と長い間思っていたことを上手に数値で表してくれる人がここにいた!という感じでとても嬉しいメッセージでした。

じゃあガイドのMitsiにできることは?

当然のことですがこの思い出づくりのお手伝い、ですよね。「若い頃に日本に行ったら、こんなガイドさんが日本の街を案内してくれてね、その時にこんなアクシデントがあったんだけどね・・・」といつまでも語ってもらえる思い出となる旅を提供するのが、私の目指すところ。まだまだ修行の身ではありますが、お客様と過ごした時間が最大限のmemory dividendとなるよう、これからも努力していきたいと思い起こさせてくれるBill Perkinsの言葉でした。

上記の解釈には、私の主観的な解釈も入っているので、実際に彼のお話を聞いてみてくださいね。英語の勉強にも使えますよー。
Learning Leaderに出演したBill Perkinsのトーク
他にもたくさん出演されていますので検索してみてくださいね。もちろん本もお薦めです。


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